【今夜何見る?】映画『オデュッセイア』公開記念!神と英雄と怪物が激突する「神話スペクタクル映画」大航海ガイド
英雄たちの壮絶な武勇伝、気まぐれで残酷な神々、そして人知を超えた異形の怪物たち。古代より語り継がれてきた「神話」の世界は、いつの時代もスクリーンで最高峰の冒険スペクタクルを生み出し、映画ファンを熱狂させてきました。
そんな神話的イマジネーションの決定打とも言える超大作『オデュッセイア』がついに先行公開の幕を開けました。メガホンをとったのは、かねてより神話の世界観や特撮の金字塔『アルゴ探検隊の大冒険』への強い敬意を公言してきたクリストファー・ノーラン監督。2800年前の大叙事詩を現代に蘇らせるにあたり、全編IMAXフィルム撮影や徹底した実写主義を敢行し、お行儀のいいファンタジーの枠を完全に叩き壊した生々しい世界を創り出しています。
マット・デイモン演じる知将オデュッセウスが、神々の理不尽な猛威と恐るべき怪異に翻弄されながらも、己の知恵と執念だけを武器に20年ぶりの帰郷を目指す姿は、まさに英雄譚の真骨頂。理屈を超えた壮大なロマンと、過酷な運命に抗う人間の意地が衝突するからこそ、神話の物語は何千年経っても私たちの心を掴んで離しません。
劇場の巨大スクリーンで『オデュッセイア』の熱気を浴びたら、今夜はお家でも神話の奥深い大海原へ漕ぎ出してみませんか?すべての発端となったトロイア戦争の歴史劇から、特撮の神様が遺した冒険活劇、神々しい黄金のバトル、そして度肝を抜くSF変化球まで、ワクワクが止まらないおすすめの6本をご紹介します!
トロイア戦争の全貌と“木馬作戦”!すべての始まりを描く超大作
『トロイ』(2004年)
・製作年/国:2004年/アメリカ
・監督:ウォルフガング・ペーターゼン
・キャスト:ブラッド・ピット、エリック・バナ、オーランド・ブルーム、ショーン・ビーン
・主な配信・視聴方法:U-NEXT、Amazon Prime Video、Apple TV
ホメロスのもう一つの大叙事詩「イリアス」を原典に、10年に及ぶ泥沼の戦争を描き切った歴史スペクタクル巨編。スパルタ王妃ヘレネがトロイの王子パリスと駆け落ちしたことを発端に、ギリシャ連合軍1000隻の大船団がトロイの巨大な城壁へと押し寄せます。
本作最大の魅力は、神々の超常的な介入をあえて排し、生身の人間同士による血で血を洗う戦争アクションに徹したリアリズムです。砂塵が舞い散る平原で何万もの大軍勢が激突するスペクタクルはもちろん、無敵の戦士アキレス(ブラッド・ピット)とトロイの第一王子ヘクトル(エリック・バナ)による一騎打ちは、映画史に残る緊迫感と悲壮感を放っています。
そして映画『オデュッセイア』を観る上で絶対に見逃せないのが、ショーン・ビーン演じる若きイタケ王オデュッセウスの存在です。力攻めでは絶対に破れないトロイの強固な城門を前に、彼が考案した奇策こそが「トロイの木馬」。巨大な木馬に兵を潜ませて敵を油断させ、一夜にして城を内側から焼き尽くす決定的な瞬間は鳥肌モノです。実はノーラン監督自身もかつて本作の監督候補として企画に関わった経緯があり、今回の『オデュッセイア』における木馬の描き方と見比べてみるのも一興です。
特撮の神様が命を吹き込んだ、神話アドベンチャーの原点
『アルゴ探検隊の大冒険』(1963年)
・製作年/国:1963年/イギリス・アメリカ
・監督:ドン・チャフィ
・特撮:レイ・ハリーハウゼン
・キャスト:トッド・アームストロング、ナンシー・コヴァック
・主な配信・視聴方法:Apple TV
ノーラン監督自身が「小学生の頃に観て心を奪われ、映画作りの原点になった」と公言してやまない、特撮映画史に燦然と輝く冒険活劇の金字塔。奪われた故郷の王位を取り戻すため、伝説の「金羊毛(きんようもう)」を求めて未知の大海原へと旅立つ若き勇者イアソンと、彼が率いる船団「アルゴノーツ」の航海記です。
本作の魂となっているのが、ストップモーション・アニメーションの神様レイ・ハリーハウゼンが手掛けたクリーチャーたち。首を軋ませながら突如動き出す青銅の巨大神像タロス、けたたましい鳴き声で空から急降下してくる怪鳥ハーピー、首を切り落としても再生する双頭の竜ヒドラ。ミニチュアのモデルを一コマずつ手作業で動かして命を吹き込んだ怪物たちは、フルCG全盛の現代でも全く色褪せない生々しい躍動感と不気味さを宿しています。
極めつけは、地面から次々と這い出てくる「7体の骸骨剣士」と人間の大立ち回り!剣と盾を構え、甲高い声をあげて人間を包囲するガイコツたちとの息詰まるチャンバラ劇は、映画特撮の奇跡と呼ぶにふさわしい大名シーンです。『オデュッセイア』の船旅に通じる、「船に乗って未知の怪物ひしめく海域を進むワクワク感」のルーツを120%味わえます。
メドゥーサにクラーケン!神獣だらけのジェットコースターアクション
『タイタンの戦い』(2010年)
・製作年/国:2010年/アメリカ
・監督:ルイ・レテリエ
・キャスト:サム・ワーシントン、リーアム・ニーソン、レイフ・ファインズ
・主な配信・視聴方法:U-NEXT、Netflix、Amazon Prime Video
1981年の同名名作(こちらもレイ・ハリーハウゼン特撮)を、最新のデジタル技術とド派手なアクション演出で完全リメイクした痛快モンスターパニック超大作。神々の王ゼウスと人間の女性の間に生まれた半神半人のペルセウスが、傲慢な神々に愛する養父母を殺された怒りを胸に、冥界の王ハデスの陰謀を打ち破るべく立ち上がります。
見どころは何と言っても、神話に登場する超有名モンスターたちの豪華な総進撃!砂漠の地中から突如現れて暴れ回る装甲車並みの巨大サソリ軍団、暗闇の神殿で弓矢を手に忍び寄り、目を合わせた人間を一瞬で石像へと変えてしまう蛇髪の怪物メドゥーサとの心理サスペンス、そしてクライマックスで海中から出現し、大都市アルゴスを一撃で薙ぎ払う超巨大怪獣クラーケン!
理不尽な神々の支配に反旗を翻し、「神の恩恵などいらない、人間として戦う」と言い放つ主人公の熱い闘争心は、知恵と意地で神の試練に抗うオデュッセウスのスピリットとも完全に重なります。難しいことを考えず、コーラとポップコーンを片手に爽快感抜群の怪物プロレスに酔いしれたい夜に最高の1本です。
息をのむ黄金の映像美!神々しさと過激さが炸裂する異色バトル
『インモータルズ−神々の戦い−』(2011年)
・製作年/国:2011年/アメリカ
・監督:ターセム・シン
・キャスト:ヘンリー・カヴィル、ミッキー・ローク、フリーダ・ピント、ルーク・エヴァンス
・主な配信・視聴方法:U-NEXT、Amazon Prime Video、Netflix、Apple TV
『ザ・セル』や『落下の王国』で知られる映像の魔術師ターセム・シン監督が、ミノタウロス退治で有名な英雄テセウスの伝説を大胆に再構築したビジュアルショック・アクション。狂気の王ハイペリオン(ミッキー・ローク)が、かつて神々によって封印された闇の巨神族「タイタン」を解き放とうとする中、石工の青年テセウス(ヘンリー・カヴィル)が世界の命運を託されます。
本作を唯一無二たらしめているのが、画面全体を埋め尽くす「息をのむほど神々しい黄金のビジュアル」です!衣装デザイナー石岡瑛子が手掛けたコスチュームの数々は、まさに動くルネサンス絵画のよう。天空の神殿から降臨する神々は、頭からつま先まで磨き上げられた黄金の甲冑を纏い、人間とは次元の違う圧倒的な美しさと威厳を放ちます。
しかし、その端正で耽美な映像美とは裏腹に、アクションは徹底してエグく過激。特にクライマックス、狭い岩牢の中で金色の光を放つ若き神々と、漆黒のタイタン族の大群が激突するバトルは必見!目にも留まらぬ超音速で肉体が粉砕され、神々しい金色の光と血飛沫が飛び散るバイオレンス描写は、スクリーン越しに神の怒りと破壊力を直接浴びるような強烈なトリップ感を体験させてくれます。
ギリシャ神話×和製アクション!小宇宙(コスモ)を燃やす実写化
『聖闘士星矢 The Beginning』(2023年)
・製作年/国:2023年/日本・アメリカ
・監督:トメック・バギンスキー
・キャスト:新田真剣佑、ファムケ・ヤンセン、マディソン・アイズマン、ショーン・ビーン
・主な配信・視聴方法:U-NEXT、Amazon Prime Video
車田正美による世界的名作コミックを、ハリウッドの一流スタッフが実写映画化。古代神話の意匠を現代のSFダークファンタジーとして再解釈し、知恵と戦の女神アテナの生まれ変わりである少女シエナを守るため、スラム街の地下格闘場で育った青年・星矢が己の内に眠る神秘の力「小宇宙(コスモ)」を目覚めさせていきます。
何より刮目すべきは、主演・新田真剣佑の凄まじいフィジカル。『シャン・チー/テン・リングスの伝説』などのスタントを手掛けたチームと組んで挑んだマーシャルアーツ・アクションは、ワイヤーに頼りすぎない生身のキレとスピードが炸裂しています。路地裏の肉弾戦から、小宇宙を纏った超高速バトルまで、目を見張るアクロバティックな殺陣の連続に圧倒されます。
劇中で星矢が身にまとうペガサスの聖衣(クロス)は、古代の青銅甲冑をベースにした無骨で機能的なデザイン。『オデュッセイア』でも主人公を厳しく導く存在として登場する女神アテナを守るため、命を燃やす戦士たちの熱きスピリットを現代的なハイテンション・バトルへと見事に昇華させた意欲作です。
【超変化球】英雄の名は巨大ロボへ!近未来の代理決闘SF
『ロボ・ジョックス』(1990年)
・製作年/国:1990年/アメリカ
・監督:スチュアート・ゴードン
・キャスト:ゲイリー・グラハム、ポール・コスロ、アン=マリー・ジョンソン
・主な配信・視聴方法:DVD/Blu-ray(絶版)
「なぜこれが神話特集に!?」と誰もが二度見する、SF特撮カルトの超変化球!核戦争によって国家の枠組みが崩壊した近未来、人類は破滅的な全面戦争を回避するため、領土紛争のすべてを「巨大搭乗型ロボットによる1対1の代理決闘」で解決するというトンデモな国際条約を結びます。そのロボットを駆る選ばれし戦士たちこそが「ロボ・ジョックス」です。
一見すると荒唐無稽なSFに見えますが、その根底に流れているのは正真正銘の古代英雄叙事詩の魂。主人公である西側同盟のベテラン操縦士の名は「アキレス」、対する東側同盟の冷酷無比な宿敵の名は「ヘラクレス」!国家の誇りと民衆の命運を一身に背負い、巨大なマシーンの中で肉体と精神を極限まで削り合って激突する男たちのドラマは、まさに古代の英雄たちが戦場で繰り広げた誇り高き一騎打ちそのものです。
映画『死霊のしたたり』のスチュアート・ゴードン監督が手掛けた本作は、CGのない時代に精巧なミニチュアとストップモーションを駆使して撮影。重量感たっぷりに大地を揺らし、ロケットパンチやレーザーを叩き込み合う無骨なロボットプロレスは、今観ても特撮ファンの血を熱く滾らせるロマンの塊です。
いかがでしたか?
数千年の時を超えて語り継がれる古代の叙事詩から、特撮の金字塔、スタイリッシュな肉弾戦、そして驚きの巨大ロボットバトルまで、形を変えながら映画ファンを魅了し続ける神話の世界。『オデュッセイア』の興奮冷めやらぬ今夜は、ぜひお気に入りの1本を選んで、ロマンあふれる神話の大海原へダイブしてみてください!
『オデュッセイア』
9月11日(金) 全国ロードショー
9月4日(金)~10日(金) IMAX®先行上映決定
2D(字幕/吹替)、IMAX®(字幕)、DolbyCinema®(字幕)、
4DX(字幕/吹替)、MX4D®(字幕/吹替)、35mm(字幕)の全6種9バージョンで公開
監督・脚本:クリストファー・ノーラン
製作:エマ・トーマス、クリストファー・ノーラン
エグゼクティブプロデューサー:トーマス・ヘイスリップ
撮影:ホイテ・ヴァン・ホイテマ
プロダクションデザイン:ルース・デ・ヨンク
編集:ジェニファー・レイム
音楽:ルドウィグ・ゴランソン
VFXスーパーバイザー:アンドリュー・ジャクソン
特殊効果スーパーバイザー:スコット・R・フィッシャー
衣装デザイン:エレン・マイロニック
出演:マット・デイモン、トム・ホランド、アン・ハサウェイ、ロバート・パティンソン、ルピタ・ニョンゴ、サマンサ・モートン、ゼンデイヤ、シャーリーズ・セロン
配給:ビターズ・エンド ユニバーサル映画
全米公開日:7月17日(金)
2026/アメリカ/英語/172分/カラー/日本語字幕:アンゼたかし/吹替翻訳:木村純子/字幕・吹替監修:藤村シシン/原題:The Odyssey/G区分
公式サイト:https://odyssey-film.jp
公式X:https://x.com/odysseyfilmjp (@odysseyfilmjp)










