【終戦記念日特集】ドラマチック第二次世界大戦と終戦記念日特集 まとめ
2020年からこれまで、ムービーマービーでは「終戦記念日特集」をおこなってきました。今年は戦後81年ですね、1945年に20才の人は101才ですよ。もうほとんどの方は存命ではないでしょう。ちょっと前まではまだそういう方もご健在で、いろいろ体験談や、あの時代の空気、戦争論を語ってました。一次情報ですよね。日本人が一番死んだのは、台風や地震や疫病ではなく、この戦争です。日本人だけで300万人の犠牲、「戦争の真実」この記憶は忘れてはいけない。そういうものを後に続く世代はしっかりと伝えなければならないですよね。
でも、戦争現役世代がほぼ影響力を失ったここ30年の間、一次情報がなくなりつつある中で、実は戦争に対する見方はすごく変化しているんです。それまで全く言われてなかった「慰安婦問題」など東アジアでの日本の侵略行為や戦争犯罪が取りざたされ、それに絡んで「靖国神社参拝問題」というのも拡大し始めた。強い自虐史観を訴えるメディアもあれば、その反動もある、教科書の書き換えもある。つまり「歴史」というのもは絶対的事実ではなく、その後の人間の捉え方によって動いているのです。
第二次世界大戦・太平洋戦争にはいろんな意見がある。
「歴史戦」とはよく言ったもので、政治や教育現場はその最前線で、日本人の過去に対する認知を歪め、コントロールしようとする勢力やその影響を受けたメディアや団体が、これは今でも全く衰える事なく熾烈な争いを繰り広げているというのが、戦後80年を経た「現代も続く戦争」なのです。
ムービーマービーはあくまでエンタテインメントの立場ではありますが、マスメディアや教科書教育からは独立した、独自の視点と価値観で、この戦争の「戦後80年の真実」に迫りたいと思ってきました。
■魔窟夜話「ドラマチック第二次世界大戦」
まずは私が6時間しゃべり続けた、人類史上最も苛烈な戦争、魔窟夜話の「ドラマチック第二次世界大戦」をお聞きいただければと思います。
【作業用ラジオ】「ドラマチック第二次世界大戦」全話まとめ
https://youtu.be/t6QpMGPgMBs
■「終戦記念日」特集まとめ
そして過去数年間の「終戦記念日」特集の解説をしますね!
2025年
戦後80年の「戦争犯罪」
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私は「戦争それ自体が犯罪だ」という極論には与しません。
戦争と犯罪は違います。人間に競争と生存権という言葉ある限り、戦争はなくならない。戦争は人間の一部だというのが、二本足で直立してから何万年も武器を取って戦い続けている人類のリアルです。
戦争を肯定するわけではない、でも自らの恥部として認めなければならないのです。だから「戦争反対」ばかりを叫んでいる人は、無自覚なお花畑か、きれいごとを並べて、影で悪いことを企んでいる共産主義者かどちらかです。
ただ、そんな愚かな戦争にも守るべきルールはある。これはほんと小さな部分だけど重要な人類の進化です。お互い正義や利益が違うのだから戦うのは仕方ないけど、「これはダメだ」というのが、近代に至りジュネーブ条約、ハーグ陸戦条約をはじめとする国際法に規定されています。そうでなくても、人間の心の問題、倫理の問題、宗教の問題としてダメなこともある。
ただそれでも、「ダメなことが分からなくなる」「ダメだと分かっててもやってしまう」戦争にはそういう部分もある。そこに振り返るべき人類の業がある。
というわけで、戦後80周年の終戦記念日特集は、ちょっと真面目にそのような「戦争犯罪」映画について特集しました。
『巣鴨日記 あるBC級戦犯の生涯 』
BC級戦犯についてのドキュメンタリーで、BCというとA級よりも軽そうないメージですが、全然そんなことはなく、ABCは犯罪タイプの違いで、罪の軽重ではない。日本の場合はA級は28名が起訴され7名が処刑されていますが、BC級の規模は桁違いです。約5400人が起訴され、アジア太平洋の49法廷で裁かれ、なんと約920名が処刑されているのです。これはあれほどの人権犯罪を犯したナチスドイツより圧倒的に多い人数です。なぜこんなことになっているのか?
『ヒロシマ・ナガサキ:75年前の真実』
ヒロシマ・ナガサキはある種、終戦ネタとしては定番なのですが、意外に「アメリカの戦争犯罪」として捉えている人はいません。原爆という戦争犯罪~負けたからって黙っててはいけないという想いで書きました。
「不毛地帯」
瀬島隆三の罪。全開最大の焦点はこの作品でした。日本人は実はあの大戦の総括を自分で行っていません。米国におんぶにだっこで憲法まで作ってもらった。もし、日本が日本人の手に戻ってきたならば、まず最初にやるべきは日本人による日本人の戦争犯罪人の告発でしょう。瀬島隆三が何をやったのか?白日の下にさらさなければなりません。GHQではない、日本人は自ら本当の戦争犯罪を裁かなければならない。
2024年
松本零士は第二次世界大戦を世界で最も描いた漫画家だ
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意外と思われる方もいるかもしれませんが、漫画家・松本零士の創作は「宇宙戦艦ヤマト」や「銀河鉄道999」などにとどまりません。彼は世界の中でも稀有な、先の大戦を描き切ったクリエーターでした。それは太平洋上の空や南方戦線のジャングル、ヨーロッパの市街地から寒々とした平原、果ては灼熱のアフリカの砂漠まで世界中に及び、敵味方を超えて、複数の人種や民族がこの戦争にどのような視線を向けていたのか浮き彫りにしてくれます。そして兵士たちの日常風景と彼らの心の動き、さらに命を燃やす一瞬の刹那を、変な感傷や思想に囚われず淡々と、しかし優しい眼差しで我々に語って聞かせてくれるのです。
アニメ文化が世界に拡がった2024年、数十年前からの欧州での高い人気により、その大きな起点の一つとなった松本零士の作品から、終戦記念日特集として第二次世界大戦、太平洋戦争、大東亜戦争なんでもいいのですが、振り返ることで日本人と戦争を考えてみたいとおもいます。
未来の話なのに、こんなに太平洋戦争を噛み締めれるなんて!
『宇宙戦艦ヤマト』
特徴的なメカによって「宇宙戦艦ヤマト」は大人アニメの嚆矢となり、松本零士はアニメファンから一躍注目されるようになっていきます。でも松本零士の真実はそこだけにとどまらない。彼の脳裏には、空襲にあって焼け出された戦災者の人々、負傷して帰国した兵士たち、見上げると大空を悠々と舞う米軍の航空機や、そのはるか上空を飛ぶB29の衝撃的な姿など子供の頃の想い出があったでしょう。松本零士にとって「宇宙戦艦ヤマト」は絵空事のファンタジーにはどうしてもできない作品だったのです。
「ザ・コクピット」「わが青春のアルカディア」
松本零士の漫画『戦場まんがシリーズ』は、第二次世界大戦をベースにした短編集(全9巻)で、主人公の多くは日本軍かドイツ軍、たまにアメリカ軍の兵士で、歴史上の人物というわけではなく、名もなき現場の兵士たちです。松本零士ワールドは太平洋戦争の昔から、人類滅亡の危機が迫る未来までつながっているのも特徴です。
2023年
学校では教えてくれない戦争の本当がわかる映画たち
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どうも日本人にとって戦争というのは、ある種のセンチメンタリズム(感傷主義)でしか語ってはいけない感じですよね。しかも、まず「もうしません」みたいな反省からはいる感じで気が重い。高校の授業で20世紀の世界大戦を学ぶ時間もほとんどない。3学期のギリギリに複雑で政治的な匂いもある戦争なんて、先生もちょっと避けて通りたいのかもしれない。そうなると多くの日本人はテレビ番組のイメージで戦争を捉えてしまう。つまりセンチメンタリズムですね。焼野原の東京や広島・長崎の悲惨な姿や、アジアの国々の「被害者」からの怨嗟の声。
「戦争というのは嫌なものだなぁ」
つらいんで大体の人の思考はそこでストップしてしまいます。
それでいいんでしょうか?考えてみてください、これは特筆すべき人類の歴史です。戦争は政治も経済も社会も、人材も科学も一箇所に力を集中しますので、多くの先鋭的な結果を残します。インターネットや携帯、GPS、電子レンジなど現代を支配している文明が、図らずも戦争から生み出さたれたように、戦争の事実から学べることがもっとあるような気がします。その中には「どうしたら戦争にならないか」も含まれていることでしょう。2024年は終戦記念日企画として、「第二次世界大戦の真実」特別講義!
学校の授業、普通に接しているマスコミでは決して触れない角度から第二次世界大戦を解説!秘められた歴史の真実から、8月みるべき映画を特集してみます!
『誰が為に鐘は鳴る』(1943)
誰がヒトラーを許したのか?~人民戦線とは何か?共産主義への恐怖が英国をして、ナチスを伸長させた
『ジョーカー・ゲーム』『スパイの妻』『K20怪人二十面相・伝』
省みたい「スパイ天国」ニッポンの歴史~そもそも誰が米国と戦おうとしたのか?
『ダンケルク』『ウィンストン・チャーチル』
ダンケルクとパール・ハーバーのつながり。欧州戦線と太平洋戦争はつながっている。
『トラ・トラ・トラ!』
第二次世界大戦の分岐点、パール・ハーバー。フラットな史観の中で堪能するド迫力「クロサワ」映画
『史上最大の作戦』『パリは燃えているか』
アメリカ参戦、史上最大の作戦へ
『永遠の0』
カミカセ・ニッポンへの恐怖心
『オッペンハイマー』
なぜ日本に原爆が落とされたのか?
2022年
戦争と陰謀
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歴史で「陰謀」などというと荒唐無稽で、あやしげで「信じるか信じないかはアナタ次第!」ってのでしょう?という風に思われる方が多数だと思います。じゃ陰謀論の正反対、みんなが信用して共有している史実っていったい何なの?といえば、まあ歴史教科書とかマスコミが語っている歴史なわけですが、それが正しいかと言えば実はそんなこともない。普通に考えてだいぶ危うい。つまり、歴史は勝者の都合のいい物語だし、正義は後から付け足せる世界に我々は住んでいる。
そんな中、8月といえば終戦記念日!毎年恒例の「戦争映画特集」となりますが、2022年はウクライナ戦争や台湾危機、アフガンやパレスチナから、ウィグル問題までどうにも実体不明の戦争や紛争、危機が勃発しているので、「戦争と陰謀」をテーマに皆さんが知っている歴史認識の危うさと、想像力の限界に挑む「陰謀の世界」に扉を開く映画をご紹介させていただければと思います。
『キングスマン:ファースト・エージェント』(2021)
陰謀に想いめぐらすのに打ってつけの謀略アクションエンタメ
『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』(2019)
ソ連共産党の犯罪と、プロパガンダの世界拡散
『226』(1989)
日本は「一番殺されてはいけない男を殺された」ことに気が付かなかった
『スパイ・ゾルゲ』(2003)
あの戦争は誰かに操られていた?
2020年
『日本のいちばん長い日』を2020年的に考える
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もはや、忘却?空前絶後、第二次世界大戦の真実
第二次世界大戦はこのまま戦争をやり続けていたら、「いずれ地球は滅亡する」ということを、敵も味方もなく、人類が実感として確認してしまった戦争といえるでしょう。戦後は、その急激な技術革新が平和な生活を豊か便利にさせている皮肉な状況もあります。大戦の前と後では文明レベルが全く違う世界といってもいい。だとすれば、一年に一度くらいは我々が甘受しているこの便利さの裏側にある「人類史上最大の悪夢」を振り返るのも悪くないでしょう。『日本のいちばん長い日』をメインに据え、2020年代の現代ならではの、心に刻むべき第二次世界大戦の「真実」に焦点にあてたいと思います。
『日本のいちばん長い日』
太平洋戦争を終わらせた男たちの物語。『日本のいちばん長い日』は1945年8月、無条件降伏を受け入れるかどうか?日本政府首脳たちの苦悩と選択が描かれます。戦場シーンはほぼ無く、皇居の中の会議室が主な舞台ですが、戦争の正体にこれ程迫った映画もありません。
敗色濃厚の日本、最終局面のキーマンが3人います。東条、小磯ときた陸軍首班の政府を受け継いだ鈴木貫太郎(彼は元海軍の軍人です)。温和ながら鉄の意志を秘めた総理大臣です。そして陸軍大臣陸軍阿南惟幾(あなみこれちか)。本土決戦を唱え暴発寸前の過激分子を抱えた陸軍のトップです。もう一人は昭和天皇です。実は鈴木も阿南も、天皇とは(以前から)個人的なつながりがありました。この物語は天皇の心を知る旧知の二人の重臣が、時に協力し、時に反駁しながら、天皇の権威を利用し、軍を抑えながら、日本を終戦に向かわせるというドラマなのです。














