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第38回東京国際映画祭が本日開幕!ジュリエット・ビノシュ「とにかく精一杯突っ走って!」AI時代でも芸術や創造への情熱を語る。【第38回東京国際映画祭】

本日10月27日、第38回東京国際映画祭のオープニングセレモニーが東京宝塚劇場で行われた。まずは今回の映画祭でナビゲーターを務める俳優の瀧内公美が登壇。今年は『国宝』や『宝島』など話題作への出演が続く、今日本映画に最も愛されている俳優の一人だ。瀧内は「デビュー当時から足しげく通い続けたこの映画祭のナビゲーターを務めさせていただけて、とてもうれしく思っております。今日から10日間、世界各国の映画の旅をお楽しみください。」と挨拶。

続いて井野俊郎経済産業副大臣の挨拶があり、その後はフランスの名優ジュリエット・ビノシュが登壇。ビノシュの監督デビュー作品『イン・アイ・イン・モーション』が今回の映画祭で上映される。この作品への想いを聞かれるとビノシュは「自分の中の繊細な部分を曝け出すことになる。大いなる可能性を秘めている作業でもあります。そういう意味で力が湧いてくる作業でした」と語った。

アカデミー賞も受賞した名優ビノシュに瀧口公美が作品に挑むうえで譲れないことは、と聞かれると「カメラの目は神の目。神の目がじっと自分を見つめている。自分が見ている世界や人生経験を提供することになる。それは未知なる領域に飛び込むことであり、自分の中の未知なる領域を探索していく作業になります。監督と二人三脚でいろんな発見をしている」とコメント。最後に映画ファンへのコメントを求められると「とにかく精いっぱい突っ走って!AIやソーシャルメディアが台頭している時代になりますが、その中で自分自身の独立した考えをもって、芸術や創造することに情熱をもって勤しむことが何よりも大事だと思っています!」と熱く語った。

「アジアの未来部門」の審査委員が紹介された後は、今回のコンペティション部門の審査員メンバーが紹介された。審査委員長のカルロ・シャトリアン他、斎藤工(俳優・監督)、マシュー・ラクロー(編集)、ヴィヴィアン・チュウ(監督・プロデューサー)、グイ・ルンメイ(俳優)が登壇し、代表してカルロ・シャトリアンが挨拶。「私にとって、映画を愛する人にとって、とても大事な国である日本に来ることができて、とてもうれしい思いです。それぞれ違った背景を持つ審査員が集まっていますので、この映画祭が終わった後は少し違った状態でそれぞれの国に帰ると思います。そして会期中にお互いをもっと知り、この世界をもっと深く知ることになるでしょう。そういった豊かさを映画はもたらしてくれると思います。」と挨拶した。

ここでオープニング作品『てっぺんの向こうにあなたがいる』から吉永小百合、のん、阪本順治監督が登壇。実に33年ぶりに東京国際映画祭に参加した吉永小百合は着物で登場。「この作品のもとになる50年前に、女性として初めてエベレストに登られた田部井淳子さんと一緒にこの夜を楽しみたいと思って、この帯に田部井淳子さんのお写真をお借りしました」と、着物の帯に登山家の田部井淳子氏の写真がプリントされた特別仕様の帯で登壇した。

続いてのんは「吉永さんと坂本監督が作った田部井淳子さんの映画に参加させていただき、この二人とともに立っていられて、とても喜びにあふれています。オープニング作品としてこの作品を上映していただけるということで、とても緊張していますが、じっくりとご覧いただきたいと思っています。」とコメント。監督を務めた阪本順治は「この映画は山の映画でもありますけど、家族の映画でもあり人生の映画です。何かしら先入観なく見ていただきたいです。まだまだ空想する力とか、AIに負けないように私も頑張りたいと思います」と語った。

続いて特別功労賞アワードが行われ、吉永小百合に花束が贈呈された。吉永は「素晴らしい賞をいただきまして本当にありがとうございます。とても光栄に思っております。これからも一歩一歩映画の道を歩いて行けたらと思います」と感謝を述べた。最後に安藤裕康チェアマンによる開幕宣言がなされ、セレモニーは終了した。

第38回東京国際映画祭は本日10月27日から11月5日まで開催。有楽町・日比谷エリアの映画館にて各部門の上映や舞台挨拶のほかに、トークショーや野外上映など様々なイベントが開かれる。

<第38回東京国際映画祭 開催概要>
開催期間:2025年10月27日(月)~11月5日(水)
会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区

公式サイト:www.tiff-jp.net

<TIFFCOM2025開催概要>
開催期間:2025年10月29日(水)~10月31日(金)
公式サイト:www.tiffcom.jp