““永遠の挑発者”寺山修司を再確認”ドキュメンタリー映画『日の丸～寺山修司４０年目の挑発～』

2023.02.27

イデオロギーの狭間でマイクを向け続ける「テレビ屋」の姿に、
あなたは共感する？それとも反感？
寺山の迷宮に迫る、むき出しのドキュメンタリーがいよいよ劇場公開!!

『日の丸～寺山修司４０年目の挑発～』
2/24（金）より角川シネマ有楽町ほか全国順次公開中

1967年に放送され、放送直後から抗議が殺到し、閣議で問題視されたＴＢＳドキュメンタリー史上、最大の問題作と呼ばれた作品が半世紀の時を経て現代に蘇る。『日の丸～寺山修司４０年目の挑発～』がいよいよ今週、2月24日（金）より角川シネマ有楽町、ユーロスペース、アップリンク吉祥寺ほか全国にて公開となる。

ムービーマービーでは公開に先駆けて2/17（金）に試写会を実施。上映後には佐井大紀監督によるティーチイン付きのトークイベントも開催し、盛り上がりを見せた。鑑賞後にはアンケートを実施し、かつて問題作と呼ばれた「日の丸」を現代に蘇らせた、ということで様々な意見が寄せられたがその中でも「考えさせられた」「学びになった」という声が目立った。本編満足度評価は82.9％。全体の3割近くが100点満点をつけているのに対して、極端に低い点数も見られ、賛否両論。様々な意見が寄せられた。

「後半一気におもしろくなる。あの淡々としたインタビューには最初イラつきましたが、それには理由があったことを知り納得。」「映画でみえてくる「大衆の正体」考えさせられっぱなしだった。」「見ているうちに自分の考えがだんだんわからなくなってきましたた」「フォロワー88人へのDMで映画作ろうとしたんか！（笑）」「日本のマスメディアに今や消えてしまいつつある真のジャーナリストの矜持を感じる作品」など、昭和の問題作を引き継ぐ、令和の問題作としての資格は十分なようだ。

監督のチャレンジが浮かび上がらせる寺山修司の新たな面!!

また、なんと鑑賞いただいた全員が以前から寺山修司を既に知っており、寄せられた映画の感想の中には「永遠の挑発者としての寺山を再確認」や「寺山修司について知らない面を知れて良かった」など今作の企画の大元である寺山修司に触れる方も多かった。
そして今作のおすすめポイントでは「風にゆらめく日の丸のように、イデオロギーの狭間でマイクを向け続けるとある「テレビ屋」の生き様を堪能できる」「映画を観た後も考え続けられる、考える人にとってじっくり向き合える作品」「企画自体がおすすめポイント」など熱量の高い声が寄せられた。劇中では寺山修司が構成した1967年当時の「日の丸」の映像が流れることもあり「昔の日本の様子を知れるところ」といった今作ならではのおすすめポイントを挙げられる方も。

他人ごとではない。あなたにとって「日の丸」とは何ですか？

ムービーマービーでは寺山修司、そして佐井大紀監督にならい、アンケートに「あなたにとって「日の丸」とはなんですか？」という項目を入れさせていただいた。
自由記入にしていたが意外にも多くの方が回答してくださり、「日本の象徴」「国の象徴」「いわゆる国旗というデザイン」といったシンボルマークとして捉える方が多数だったが、「誇りたいけれど誇れないもの」「幻想の集合。逃れても逃れられないもの」などといった考えさせられる回答も寄せられた。そして「日の丸弁当」と回答いただいた方が複数いらっしゃり、思わず笑みが溢れた。ぜひ、今作を鑑賞してあなたにとっての「日の丸」は一体何なのか、考えるきっかけにしていただけたらと思う。

『日の丸〜寺山修司40年目の挑発〜』

2月24日(金) 角川シネマ有楽町、ユーロスペース、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開

【出演】
高木史子、村木眞寿美、金子怜史、安藤紘平、今野勉
語り：堀井美香、喜入友浩（TBSアナウンサー）

【スタッフ】
監督：佐井大紀
企画・エグゼクティブプロデューサー：大久保竜
チーフプロデューサー：松原由昌
プロデューサー：森嶋正也、樋江井彰敏、津村有紀
総合プロデューサー：秋山浩之、小池博
TBS DOCS事務局：富岡裕一
協力プロデューサー：石山成人、塩沢葉子
製作：TBSテレビ
配給：KADOKAWA
©TBSテレビ
公式サイト：hinomaru-movie.com