第57回:『るろうに剣心 最終章 The Final』|幸せなお団子シーンは、壮絶な戦いの前触れ!ド迫力のアクションが凄い!【瀬田ミナコのシネまんぷく】
共感シアターでもお馴染み、女優の瀬田ミナコによる連載コラム。毎回「映画」と「食」をテーマに、ゆるゆるとお届けします!
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■今回の映画:『るろうに剣心 最終章 The Final』(2021)
ずっと楽しみに待っていた映画「るろうに剣心 最終章 The Final」を観てきました!
期待通りの瞬き厳禁なアクションシーンの連続!すごかったです、、!!そしてシリーズの中で個人的には一番、切なくなる作品でした。
それでは感想の前に、作品の紹介とあらすじから。(シリーズ第一作目、映画「るろうに剣心」は前回のシネまんぷくで採り上げていますのでそちらもぜひご覧ください!)
和月伸宏による日本の漫画作品、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』を原作とする実写映画「るろうに剣心」シリーズ。2012年に第一作目が公開されて以降、2014年に二作目、三作目が連続公開され、2021年には四作目、五作目が連続公開されます。
今回見てきたのは四作目にあたる「るろうに剣心 最終章 The Final」です。一作目で度肝を抜かれたアクションシーンが今作ではどうなっているのか、とても楽しみにしていました!
物語の主人公は、幕末の動乱の頃暗殺者として働き「人斬り抜刀斎」の異名で恐れられた緋村剣心です。今はもう人を斬らないことを逆刃(さかばとう)に誓い、剣で人々を救いながら暮らしています。
今作で剣心や周りの人々に襲い掛かる敵は、剣心が過去に惨殺した妻・雪代巴の弟である雪代縁。剣心に強い恨みを持つ縁は、剣心だけではなく剣心に関わりを持つすべての人、そして剣心が作ろうとする平和な世の中までもを壊そうとしていました。
剣心は、周りを巻き込んで復讐しようとする彼を止めるべく、最強の敵であり、義理の弟である雪代縁と戦うことになるのです。
さて、観てきた感想ですが「凄い映画を観た、、!!」という感じです!最初から最後まで迫力満点、スピード感満載のアクションシーンが続きます。
今回、これまでのシリーズに登場した人物も数多く再登場し、いろんな人のアクションシーンが見られるのですが、やはり剣心役・佐藤健さんのアクションが一番凄かったです。一つ一つの動きの速いこと!一作目でもこのスピード感に驚かされましたが、約十年たった今も変わらないどころか、さらにキレッキレになっているように感じました。登場人物みんな当たり前のように壁を走ったりするので、感覚が麻痺してきますが、ワンシーンワンシーンで本当にすごい動きをしていました。映画を観ている最中は夢中なので「かっこいいーー!!」しか考えられないのですが、観終わった後に、アクションチームと役者さんたちの凄さがじわじわと感じられます。
さらに今回、vs大人数のアクションが多かったように思います。アクションシーンに限らず、画面の中に映る人数が多くて、その場の雰囲気や熱をリアルに感じることが出来ました。撮影の規模の大きさに驚き、役者としてこんなすごい撮影現場に行ってみたいと思いました!
まだ公開されていない「るろうに剣心 最終章 The Beginning」でもキーパーソンとなる、有村架純さん演じる雪代巴には、正直に言うと、、「元カノ(嫁)の話なんてするなよぉぉ!こっちは神谷薫をヒロインとして応援してきてるんだ!昔の女の事なんて忘れて!!」と、謎に剣心と映画そのものに嫉妬していました。(笑)
が、それも映画を観るまでの話です。観終わった後には早く雪代巴の話が観たくてThe Beginningの公開が待ち遠しくなりました!
雪代巴という人物は、剣心に夫となる人を殺され復讐をしようと剣心に近づいた女性のようですがそのあたりの詳しいことはThe Beginningで描かれることなのでしょうか、詳しくは分かりませんでした。が、死に際に、剣心の頬に刀をそっと押し付ける時の愛おしそうな表情がとても切なくて、もっと観たいという気持ちになります。
とはいえ、「妻の緋村巴」と剣心の口から名前を聞いた時には、薫のショックな気持ちに大共感でした。やはり苗字を一緒にした女性の存在は大きいし、なんだか敵う気がしないです。。自分の手で惨殺したというショッキングなエピソード付きですからなおさら衝撃的です。そんな薫に蒼井優さん演じる高荷恵が言った、「これからも思い出を作ることは、亡くなった巴さんにはできない事よ」というセリフが名言でした!すべての元カノに嫉妬しちゃう女性に聞かせたい!そして一本の映画という限られた時間の中で気持ちに整理をつけてくれてありがとう。(笑)
最強の敵、雪代縁はとても可哀そうな役でした。剣心への復讐で、剣心の周りの人々にも、それはもう酷いことをするのですが、お姉ちゃん想いの可哀そうな子で、どうも憎めません。剣心の縁に対する態度も、単に敵を倒す、というだけではなく義弟に対する想いが感じられて切なかったです。縁を演じたのは新田真剣佑さんですが、上着を脱いだ時の筋肉に驚きました!途中までは服で体のラインが見えず、身軽な動きも多かったので、スラっとしているのかと思いきや、想像以上にマッチョで「最強」感が出ていました。あと、鼻にちょこんと乗っている変なサングラスを違和感なくつけていて、三次元であれを着こなせるのはすごい!(笑)
アクション、俳優陣の演技、世界観(今回は上海風の衣装なども加わりさらに素敵になってました!)など、これまでのシリーズで感じた良いところはそのまま。むしろパワーアップしていて、ここに書ききれなかった見どころが沢山です。さらに切ない気持ちになったり、登場人物たちの共闘に胸が熱くなったり、いろんな気持ちにさせてくれる、てんこ盛りな映画でした!
次に公開される「るろうに剣心 最終章 The Beginning」への期待がさらに膨らみました。公開が楽しみです!!
さて今作は、話の内容が濃く、暗いシーンも多いので、私の好きな、すっとぼけた剣心はあまり観られませんでした。しかし冒頭のお団子シーン(私が勝手にそう呼んでいる)ではみんなで団子を食べながら、おろおろしている可愛い剣心が観られます!
そんな貴重なお団子シーンを彩ってくれたお団子を作っていきたいと思います!
三色団子のピンク団子用に、桜の塩漬けと桜パウダー、食紅を準備。
緑の団子はよもぎ粉を使ってよもぎ団子にします。
まずは団子粉と白玉粉、砂糖を混ぜ合わせます。
少しづつ水を入れながら混ぜていき、ひとまとまりになるまで捏ねます!
生地を三つに分け、一つには塩抜きして刻んだ桜の花とパウダーを混ぜます。それだけだと色があまり変わらないので食紅を追加。
もうひとつにはよもぎ粉を混ぜ緑にしていきます。
三色の生地が出来たらお団子サイズに丸めていきます。意外と綺麗な球状にするのって難しいです。
そしてたっぷりのお湯で茹でます!
浮いてきたら冷水にとって冷まします。(茹でたらよもぎの色が想像以上に濃く発色してしまいました。よもぎ入れすぎたー!!)
水気を切ったら竹串にさして完成です!
よもぎだけの串と、みたらしの串も作りましたよ!
みたらし団子は串に刺した後フライパンで少し焼き色を付けます。
醤油、砂糖、片栗粉、水を混ぜ合わせたものを火にかけ、とろみがついたらお団子にかけて完成です!
お団子って丸くてかわいい見た目ですよね。
のほほんとしたお団子シーンにぴったりです。
三色団子は、一本でいろんな味が楽しめます。ピンクのお団子は桜の香りと、少し塩漬け桜の塩気が少しあり、春らしい味わいです。白いお団子は素材の味を楽しむ感じ。これはこれで美味しいけど、何か味をつけても良かったかなと思います。
そしてよもぎ団子!よもぎ粉を入れすぎたので、よもぎの味がしっっかり!(笑)色はちょっと濃くなってしまいましたが美味しくできてホッとしました。
みたらし団子は焼き色をつけて大正解!少し香ばしいのがGOOD!
またとぼけた剣心も観たいな~なんて思いながら、お団子美味しくいただきました。
ごちそうさまでした!
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今回取り上げた作品はコチラ!
【キャスト】
佐藤健、武井咲、吉川晃司、蒼井優、青木崇高、新田真剣佑、伊勢谷友介、江口洋介、有村架純
【スタッフ】
監督・脚本:大友啓史
音楽:佐藤直紀
アクション監督:谷垣健治
原作:和月伸宏『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』
配給:ワーナー・ブラザース映画
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瀬田ミナコ(Acstar所属)
1996年4月3日生まれ 東京都出身
出演作品:映画「ゆずりは」「不能犯」(2018)
映画「種まく旅人~華蓮のかがやき~」全国順次公開中!!
その他:共感シアターでMCやコメンテーターとして活躍中
Acstar:http://acstar.jp/talent/minako_seta.html
Twitter:@minako_seta
『瀬田ミナコのシネまんぷく』これまでの連載記事はこちらから!
https://moviemarbie.com/special/cinemanpuku_index/
※瀬田ミナコが出演中の共感シアターのアーカイブ動画はこちら!
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