第37回:『ダイ・ハード』|パウエルに捧げる!特大トゥインキーで熱いクリスマスを!【瀬田ミナコのシネまんぷく】
共感シアター「KIQ STATION」のキャスターとしてもお馴染み、女優の瀬田ミナコによる連載コラム。毎回「映画」と「食」をテーマに、ゆるゆるとお届けします!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■今回の映画:『ダイ・ハード』(1988)
クリスマス映画、第三弾!クリスマス映画といえばこれを外すわけにはいきません!
ダイハードです!!
私がMCを務める共感シアターでも毎年クリスマスには同時再生会を配信している、何度見ても最高に面白い作品です。1988年の映画で、シリーズでは五作品ありますが、今回は、一作目のダイハードを取り上げます。
主人公はブルース・ウィルス演じるジョン・マクレーン刑事。クリスマスイヴの夜に、別居中の妻、ホリーの勤めるナカトミ商事のパーティーに招かれます。しかしパーティーの最中、ナカトミ商事の金庫に保管されている無記名債権を狙った武装グループが乱入し、ホリーを含めたパーティーの参加者たちは人質にされてしまいます。犯人グループのいるフロアからタイミングよく抜け出したマクレーンは、犯人グループの企みを阻止し、人質を守るべく、一人で犯人グループを相手に戦います!
次から次へとやってくるアクションシーンはどれもハラハラさせてくれて飽きる暇がありません。二時間ちょっとの映画ですが、気づけば最後まで見てしまう、そんな作品です。
書ききれないほどに面白い要素の詰まった映画ですが、まず、ジョン・マクレーンのキャラクターがめちゃくちゃいいです!犯人グループの襲撃が突然だったため、マクレーンはタンクトップに裸足という姿で戦います。かっこつけたりしてなくて、表情やしぐさは何なら間抜けな瞬間さえあって可愛いです。久しぶりに再会したホリーとも、つい口論になってしまったりしてダサい所も多い彼ですが、刑事としてはめちゃくちゃ優秀です。
早い段階で建物の構造や、犯人グループの人数、名前を把握するし、パスポートの偽造なども難なく見破ります。戦闘力も申し分なしで、犯人を一人また一人とやっつけていきます!
そして何よりマクレーンの良いところは口が悪いところです!!悪態をつきながら戦うので、アクションシーンだけ観たらどっちが悪者か分かりません(笑]
倒した敵の亡骸にサンタのコスプレを施してメッセージ付きで送り返すシーンもあるのですが悪趣味極まりない!!本当に犯人グループからしたら忌々しいやつです。そこが最高なんですけどね。
アクションシーンで印象的だったのが、マクレーンが消火ホースを体に巻き付けて屋上からダイブするシーンです。大爆発と共に飛び降りるシーンはすごい迫力でした。
マクレーンは一人で戦う、と書きましたが実は相棒ができるんです。それは最初に通報を受けた警察官、パウエルです。物語の本当に最後まで、マクレーンとは無線で会話するだけでお互い顔も知らないのですが、二人の間に生まれる友情がアツいです。絶体絶命の状況の中、話し相手になり励まし続けてくれたパウエルの存在は大きかったんだと思います。物語の最後に二人がはじめて顔を合わせて抱き合うシーンは、何度見ても感動してしまいます。パウエルは間違えて子供を撃ってしまった過去から、銃が抜けないのですが、最後の最後にトラウマを乗り越え、マクレーンの背後から銃を構える敵の生き残りを射殺し、マクレーンを救います。一番いいところ持ってくパウエルがよかったです。
もう一人、忘れてはいけない登場人物が、犯人グループのリーダー、ハンス・グルーバーです。アラン・リックマン演じるハンスは賢くて冷静、かつ残忍でとても怖い敵でした。ハンスはきちっとスーツを着こなし、言葉遣いも落ち着いた丁寧なものなので、「男臭い(がらも悪い)正義マクレーン」に対し、「一見紳士な悪人ハンス」というのが面白かったです!
映画の中で幾度となくハラハラワクワクするアクションシーンが出てくるのですが、やはり一番ドキドキしてしまうのは、このハンスと戦うシーンでした。マクレーンに姿を見られたハンスは、とっさに事件に巻き込まれた一般人のふりをします。その頭の回転の速さもすごいですが、騙されたように見せかかて騙されなかったマクレーンがさらにすごい!!頭の良いハンスのさらに上を行く、抜かりのないマクレーンがとてもかっこいいシーンでした!
結局マクレーンは、ほぼ一人で犯人グループを壊滅させてしまうわけですが、奥さんはどんな気持ちなんだろうなぁと観る度に思います。もし自分の夫が単独で犯人と戦っていたら、心配だけど、かっこよすぎですよね。そして悪趣味な(笑)死体の返し方で敵をカンカンに怒らせていたら私ならドン引きです。。でも最後にはボロボロになりながら自分を助けてくれてやっぱり惚れ直しちゃうのかなぁなんて思います。
映画の中でのホリーはどんな感じかというと、意外と夫の事は気にしてなくて、それよりも会社の上司として、代表してハンスに要求を伝えに行ったり周りを気遣ったり、頼もしい姿が描かれています。この肝の座り方、さすが刑事の妻!マクレーンとは別居中で喧嘩中でしたが、いい夫婦だなと思いました!
最後は、ナカトミビルはめちゃくちゃになり、数人犠牲者も出ましたが、犯人たちの企みを阻止し、敵をやっつけ、パウエルはトラウマを克服し、マクレーン夫妻は仲直り。とんでもないクリスマスイヴだったけれど実に気持ちの良い終わり方をしてくれました。
面白すぎて、この映画の良さを書ききれませんが、私は今年のクリスマスもダイハードを見ながら過ごそうと思います!
さて、今回はパウエルの大好物「トゥインキー」を作ってみました!
とはいえ、実は私は実物のトゥインキーを食べたことがない!アメリカではポピュラーなお菓子だそうですが、日本で食べたことのある人ってそう多くはないのではないでしょうか!?海外のレシピサイトを参考に、こんな感じのお菓子かなぁ?と想像しながら作ってみました!
まずはスポンジ生地を作ります。卵を白身と黄身に分けておきます。それぞれ砂糖を加えながら、ホイッパーでしっかり泡立てていきます。
牛乳とバターを温めてバターが溶けたら準備OKです!
別々に泡立てておいた卵白と卵黄、小麦粉とベーキングパウダーを手早くかき混ぜます。牛乳とバターを加えたら、ヘラで空気をつぶさないように注意しながらかき混ぜます。
型に流し込むのですが、トゥインキーの形の焼き型なんて持ってないよー!ということで今回はなんと、特大サイズでのご用意です!!(笑
パウンドケーキ型に流し込んだら、オーブンで焼いでいきます。
フワフワに焼きあがりました!角を丸く、優しい形にカットして、お箸で中身をくりぬきます。(クリームが入るスペースを確保!)
次にクリームを作ります!クリームですが今回は生クリームは一切使いません!卵白と砂糖、レモン汁、メープルシロップを湯煎しながらホイッパーでよーく混ぜてクリーム状にします。口当たりのとっても軽いクリームの完成です。
絞り袋に入れて、先ほど焼いたスポンジケーキに注入していきます。
隙間ができないよう、たっぷり詰め込んだら「パウエルに捧げる特大トゥインキー」の完成です!!
どうでしょうか?食べたことのある皆さん、こんな感じであってますか?(笑
フワッフワのケーキの中に、これまたフワフワなクリームがたっぷり!生クリームのような上品な感じではなく、まさに、スーパーで売っている常温で日持ちするタイプのケーキクリームのあの味!!スイーツではなく、お菓子、という感じですごく良いです。このお手頃価格の味がたまらんです!!
クリスマスには、クリスマスケーキも良いけれど、ダイハードを見ながらトゥインキーを食べてみるのも良いかもですね!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
今回取り上げた作品はコチラ!
【キャスト】
ブルース・ウィリス, ボニー・ベデリア, レジナルド・ベルジョンソン, ウィリアム・アザートン, アラン・リックマン
【スタッフ】
監督:ジョン・マクティアナン
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
瀬田ミナコ(Acstar所属)
1996年4月3日生まれ 東京都出身
出演作品:映画「ゆずりは」「不能犯」(2018)
今後の公開予定作品:映画「種まく旅人〜華蓮(ハス)のかがやき〜」
その他:共感シアター「KIQ STATION」でキャスターとしても活躍中
Acstar:http://acstar.jp/talent/minako_seta.html
Twitter:@minako_seta
『瀬田ミナコのシネまんぷく』これまでの連載記事はこちらから!
https://moviemarbie.com/special/cinemanpuku_index/
※瀬田ミナコが出演中の「KIQ STATION」アーカイブ動画はこちら!
- 第36回:『クーパー家の晩餐会』|クリスマスはみんなの素敵な一日!家族の幸せな時間をお菓子の家で表現!【瀬田ミナコのシネまんぷく】
- 第38回:『風の谷のナウシカ』|決め手は腰のくびれ!激キモ「王蟲」ライス!【瀬田ミナコのシネまんぷく】