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大義のためか、注目のためかーメディアの暴走特集②『スクープ 悪意の不在』

誰しもが情報の発信者になり得るこの時代、メディアが発信する情報は全て正確なのだろうか。答えは否だ。メディアを構成するのは、間違いを犯す人間であることを忘れてはいけない。そして時として、メディアは大きく暴走する。真実を追求するため、注目を集めるために。「今夜何観る?」今日と明日は“メディアの暴走”に注目して、作品を紹介していく。

『スクープ 悪意の不在』(1981)
情報は人の人生を潰してしまう。

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一般大衆にとってマスコミは絶対に正しい情報をもたらしてくれる、絶対的なメディアだ。多くの人がニュースや新聞を見て、多くの情報を得る。インターネットやSNSが市民権を得るまでは日々報道されるニュースや新聞こそが絶対的な情報源であり、それを信じる以外には情報を集める手段はなかった。

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しかし、そのマスコミが嘘をついていたとしたらどうするか。世間の大半はそれを信じてしまうのが現実だ。しかも本作のように、本来であれば法を守る機関である警察組織から、そのような情報操作があったとなっては、非常に深刻だ。本作はFBIの情報操作により、犯人に仕立て上げられてしまった男の孤独な戦いを描いているが、これは決して他人事ではない。いつ、誰が、彼と同じ立場になっても全く不思議ではないのだ。

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何の罪の無い一般市民の生活が警察やマスコミによって壊されてしまう。しかも現代ではそれがSNSを使って個人単位でそんな行為ができる時代になってしまった。私たち現代人は、自分が発信する情報が非常に重要な意味を持っていることを理解しなくてはいけない。その情報で誰かを傷つけてしまったり、その情報を利用されて自分が傷つく可能性も0では無いのだから。

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【ストーリー】
マイアミの港町で、労働組合のリーダーが失踪するという事件が起こった。FBI捜査官は事件の解決を焦り、港で働くマイケルを犯人に仕立て上げる。女性記者のミーガンは事件の真相を探るが、その記事は一人の女性の自殺という事件を引き起こしてしまう……。

【キャスト】
ポール・ニューマン、サリー・フィールド ほか

【スタッフ】
監督:シドニー・ポラック