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【NEWS!!】ボストンと姉妹都市、ゆかりの深い #京都 市でトークイベント開催! アメリカ映画が描いてきた“巻き込まれ型”ヒーローの新たな形とは― 映画評論家 #北小路隆志 が 『 #ボストンストロング 』 を徹底解説 #ジェイクギレンホール

 

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本作の舞台となるのがアメリカ、マサチューセッツ州ボストン。アメリカの歴史の中でも特に古く、その美しい街並みが多くの人々を魅了しているボストンは、京都市と姉妹都市提携を結んでいます。この度、ボストンとゆかりの深い京都市で本作の特別試写会を実施、映画評論家の北小路隆志さんによるスペシャルトークショーを開催しました。映画におけるヒーロー像から、トラウマ・フラッシュバックの描き方といった技術的な側面まで、様々な角度から本作を掘り下げていただきました。

 冒頭、司会者から映画の感想を聞かれた北小路氏は「僕はひねくれているから泣けなかったけど、みなさんはかなり心に響く作品だと思います」と話し、集まった学生からは笑いが漏れた。そんな北小路氏が注目したのは映画で描かれる“ヒーロー像”について。本作ではボストンに住む主人公ジェフの家族の描写も多いが、「彼らはいわゆるブルーカラー(労働者階級)であり、ボストンだけでなく、アメリカでもっとも多い層(アメリカの人口の3分の2がブルーカラー)。それくらい特別ではない、普通の人を丁寧にリアルに描写したことで、庶民が意図せず何かを成し遂げてしまう、“巻き込まれ型”の典型的な作品の系譜を踏んでいる。」と分析。「古くはフランク・キャプラ監督作や、近年では『15時17分、パリ行き』など、主人公がいかに普通の人間かを丹念に描いたうえで、彼らが自分の意志ではないところで巻き込まれ、気が付くと世の中を変えるようなことをやっている、気づけば皆のヒーローになっている、というのは昔から多く描かれてきており、アメリカ映画は伝統的にヒーローを作り続けているんだということを改めて感じた」と話した。そのうえで、作中でも会話の中で登場する『フォレスト・ガンプ/一期一会』を例に、「過去の作品は登場人物が意図せず起こしたアクションによってまわり(世界)が変わるという形が多かったが、本作はそれに反し、主人公から脚の自由を奪う=アクションを封じるところからスタートさせていて、同じヒーロー映画の系譜ではあるが、また新しいものを見せてもらった」と舌を巻く。

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 また、テロや災害などの被害を扱った映画として、「本作ではフラッシュバック、トラウマの描き方が非常にうまい。事件の場面から見せたくなるところを、爆発のシーンは敢えて省略する。ではどのようにそれを見せるか、というところでフラッシュバックという技法を、彼の心理面、PTSDを絡めて見せる。そのことで、一人で耐え続ける彼の弱さ、同時に強さを表現することに成功している」と話し、その繊細で細やかな心の動きを見事に体現したジェイク・ギレンホールの演技にも注目してほしい、と締めくくった。