【魔窟シネマ】中年が映画の“まわり”を楽しく語る番組「魔窟シネマ」まとめ＃１「ヤクザと家族とスターサンズ」

2021.05.10

共感シアターの中にあって、生じゃないYOUTUBEコンテンツと言えば、魔窟シネマ。

これは中年が映画の“まわり”を楽しく語る番組。映画の魔窟に住む二人の中年のうめきにも似たたわごとを視聴者が生温かい目で見守ってやるというトーク番組です。映画紹介番組なんですが、中年なだけに無駄な知識や経験で映画以外の余談がメインになる危険性もありますが、もしかしたらあなたの映画の楽しみ方が増えるかもしれない。そんなトークのひとときです。番組開始から一周年を迎えた魔窟シネマのまとめ集を今回から数回に分けてお送りします。

第一回はムービーマービーにもファンが多い、『ヤクザと家族』とスターサンズです！

『ヤクザと家族』ヤクザとは一体何だ？自警団から暴力団になった裏側に日本政府の影！？｜魔窟シネマ#30

この魔窟シネマは、『ヤクザと家族 The Family』を特集！番組全編映画トークの特別バージョンでお届けしました！2021年のお正月、緊急事態宣言下の公開ながら大ヒットを記録した本作。軒並み高い満足度で映画ファンの絶賛を浴びたのは記憶に新しいところです。映画は変わりゆく3つの時代のヤクザの生き様を描がく人間ドラマ。夜の街の顔役として君臨したヤクザは2012年の暴対法が施行されたことより、あらゆる活動が制限され、現代では急速にその力を弱め、もはや過去の存在となりつつあります。

魔窟シネマでは、この映画が映し出す社会の問題を深堀します。そもそも暴力団はいつ誕生したのか、ヤクザとは一体何なのか？ヤクザの歴史を通して映画の魅力に迫ります！

【MENU】
00:00　オープニングトーク「正月なにしてた？」
02:24　魔窟トーク＆エンタ診断「ヤクザと家族」
18:37　お便りコーナー「冬休み中に観たおすすめ映画」

実は地域的な存在だったヤクザが、広域暴力団へと変身を遂げた裏には政治の力あったなんて、皆さん知ってました？？

「スターサンズは日本のA24か？」前編。日本アカデミー賞獲得！最注目の映画会社を深堀り！｜魔窟シネマ#7

『ヤクザと家族』を生み出したのがスターサンズ。『新聞記者』『宮本から君へ』『あゝ、荒野』『愛しのアイリーン』『息もできない』など、強烈な個性を持つ中小作品を制作・配給していますが、アートに走ってない、あくまでエンタメであるというところがいいですね。ただ、ハリウッド大作や日本の東宝や松竹が作るような映画とちょっと違うのは「泣ける」「笑える」「ハラドキ」とかそういうわかりやすい表層的な楽しみ方の映画じゃないってことですよね。

考えさせられたり、心にずしんと重い石を置かれたような気分になったり、もちろん、泣けたり、ハラドキもありますがそういうことだけが映画の役割じゃない、といってるかのようで、これは大人の映画。全米でA２４が新進の映画会社として注目を浴びてるのにも似て、なんかとっても映画界にとってはいいことかなと思います。この時点での最新作『MOTHER マザー』の予告編を見つつ、これを生み出したのがスターサンズと、河村光庸プロデューサーを語ります。

【MENU】
1:48　エンタ診断「MOTHER　マザー」
7:07　魔窟トーク「スターサンズは日本のA24か？」

「スターサンズは日本のA24か？」後編。『新聞記者』を生んだ名プロデューサー河村光庸を語る！｜魔窟シネマ#8

スターサンズ河村光庸プロデューサー

スターサンズ作品の特徴。独特の攻撃性ですね。『新聞記者』『i-新聞記者ドキュメント-』では、官邸と官邸記者クラブやメディアの在り方についてガブガブかみつきました。『あゝ、荒野』は5時間に渡る常識破りのスーパーエンタメの中で、原発、震災、そしてSNS時代の現代がかかえる孤独など映し出しました。そして最新作『MOTHER マザー』は実際の事件に着想を得た現代の貧困と多様性、母性について鋭い視点で描いています。この根幹にプロデューサー河村光庸氏がいます。彼の軌跡を追うことで、スターサンズがもっとおもしろくなります。