【今夜何観る?】クエンティン・タランティーノ作品特集③『イングロリアス・バスターズ』クリストフ・ヴァルツの怪演に注目!

クエンティン・タランティーノ作品特集③
『イングロリアス・バスターズ』

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クエンティン・タランティーノ監督作品の7作目であり、初の戦争を題材にした作品となったのが『イングロリアス・バスターズ』(2009年)だ。最新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』でレオナルド・ディカプリオとの初共演が話題のブラッド・ピットが初めてタランティーノ作品に出演した作品でもある。

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物語の舞台は第二次世界大戦中のドイツ占領下にあるフランス。ヒトラー暗殺を企てる二人の主人公がメインとなる。メラニー・ロラン演じるナチス親衛隊に家族を皆殺しにされたユダヤ人の女性と、ブラッド・ピット演じるユダヤ系アメリカ人の秘密部隊を率いるアメリカ陸軍中尉だ。
複数の章仕立てで少しずつ物語がつながっていくというタランティーノスタイルは健在で、ユダヤ人女性の復讐劇と秘密部隊がクライマックスに向けて絶妙に交差していく。

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そんな物語の展開も見事なのだが、本作の特筆すべきはナチス親衛隊の大佐ランダを演じるクリストフ・ヴァルツの怪演。映画の冒頭、ユダヤ人をかくまっている農場夫をランダ大佐が問い詰めていくシーンがあるのだが、大佐はあくまで冷静かつ紳士的に農場夫と接していく。しかし、この大佐には“すべてを見透かしていて、この人にウソは通用しない”という何とも言えない説得力があり、饒舌で狡猾な存在は、主人公たちの最大の強敵として君臨し続ける。タランティーノ作品最大のヒット作となった本作において、クリストフ・ヴァルツの名演技が果たした役割が非常に大きいことは間違いないだろう。

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この演技が高く評価され、ヴァルツはその年のアカデミー助演男優賞を受賞。タランティーノ作品ならではの巧みな会話、少しずつ交差していく主人公たち。そして史実を超越した衝撃の戦争映画をぜひ堪能してほしい。

 

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イングロリアス・バスターズ(2009年)

監督・脚本:クエンティン・タランティーノ

キャスト:ブラッド・ピット、メラニー・ロラン、クリストフ・ヴァルツ、イーライ・ロス、マイケル・ファスベンダー、ダイアン・クルーガーほか

 

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【あらすじ】
鬼才クエンティン・タランティーノ監督が自由な発想で描く、第二次世界大戦を題材にした過激で痛快な復讐譚!ブラッド・ピット演じるアルド・レイン中尉が率いる、アメリカ軍ナチス狩り部隊が、大胆不敵にも第三帝国の首脳陣暗殺の計画を決行しようとする。

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