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「TBSドキュメンタリー映画祭2023」開催記念!今こそドキュメンタリーを見よう!おススメ5作品を紹介!

「本気の人間たち」を見に行く映画祭が開催!

3/17(金)より、TBSドキュメンタリー映画祭 2023が開催されます! 今年で3回目となるこの映画祭では、TBSが誇る良質かつバラエティ豊かなドキュメンタリー「TBS DOCS(ティー・ビー・エス・ドックス)」の作品が上映されます。

元々、「テレビでもSNSでもなく、映画で伝えたいことがある」という想いから、TBSが所蔵する大量のニュース映像の中から、放送に合わないものやメッセージが強すぎるもの、尺がないと通じないもの、年月を追うごとに価値の出てきたものなど、テレビ放送の枠を取り払ってみると、魅力を放つ映像を、それこそ年月をかけて追いかけてきた記者たちの熱意によって、作品として仕上げた熱い映画たちが毎年集う、注目の映画祭です。

今年は「本気の人間たちはおもしろい」をテーマに、全15作品が揃い、元SMAPの森且行、バレエダンサーの宮尾俊太郎、九州ロックの伝説・鮎川誠など、ジャンルに興味はなくとも人間たちの魅力で思わずみてうなってしまう作品が揃っています。注目です、是非チェックしてみてください。ここではその中の5本を紹介します。

 

〈日本一に追いついても、さらにその先へ〉
『オートレーサー森且行 約束のオーバルへ』
監督:穂坂友紀

今ではもしかしたらご存じない方もいるかもしれませんし、もう解散してしまいましたが、SMAPは元々5人ではなく6人でした。1988年にデビューして1996年に脱退した“6人目のSMAP”、その名は森且行。脱退時には「お互い日本一になろう」と約束を交わし、オートレース選手に転身しました。先に日本一と言えるアイドルグループになったSMAPを追うように、脱退から24年後の2020年に最高格のSG(スーパーグレード)レースで初勝利。同年のJKA最優秀選手賞にも選ばれ、ついに約束通りお互いに日本一になりました。しかし喜びも束の間、2か月後にはレース中の落車事故によって骨盤骨折などの重症を負い、それからずっと完全復帰に向けてリハビリを続けてきました。ある意味先にゴールを迎えてしまったSMAPに対し、彼はオーバル(楕円)コースを回るように再度スタートラインに立つことができるのか! 諦めない勇気をもらえます。

 

〈あなたは人生の主人公か、それとも…〉
『カリスマ ~国葬・拳銃・宗教~』
監督:佐井大紀

クリストファー・ノーラン監督の『インセプション』では、登場人物たちが人間の夢の中に潜入します。もちろんそれは誰かが見ている夢なのですが、自分が見ている自分主役の夢かと思ったら実は他人の夢の中で、自分は脇役に過ぎないと気づく瞬間があります。本作の佐井大紀監督の前作は、昨年の本映画祭で上映された『日の丸 ~寺山修司40年目の挑発~』。「日の丸の赤は何を意味していますか?」「あなたに外国人の友達はいますか?」「もし戦争になったらその人と戦えますか?」など返答に困る、答えたくない、または考えたくない質問によって道行く人々の内面をあぶり出すような作品でした。その彼が今回はドラマのエキストラや、安倍元首相の国葬に参加した人などに「あなたの人生の“主役”は誰ですか?」と尋ねていきます。「そうだ」「そのはずだ」「そうであってほしい」「いやむしろ、注目を浴びたくないから脇役で良い…」。さて、あなたの答えは?

 

〈白鳥は、不死鳥となるか〉
『東京SWAN1946 ~戦後の奇跡『白鳥の湖』全幕日本初公演~』
監督:宮武由衣

ナタリー・ポートマン主演の『ブラック・スワン』でもフィーチャーされていたバレエ作品、『白鳥の湖』。日本にバレエ文化が入ってきたのは1911年と言われています。1919年には、後に「日本バレエの母」とも呼ばれるバレリーナ、エリェナ・パァヴロヴァがロシアより亡命。彼女が設立したバレエスクールからは、日本バレエを発展させていった逸材が多く巣立ちました。1946年、バレエダンサーたちは集結し、道半ばで亡くなったエリェナの悲願を叶えました。それが『白鳥の湖』全幕日本初公開。それから約80年が経った今、バレエダンサーの宮尾俊太郎さんは彼らの気概に共鳴し、当時の振り付けでの『白鳥の湖』を蘇らせるプロジェクトを立ち上げました。当時者であったバレエ界のレジェンドたちの助力を受け、熊川哲也さん率いるKバレエカンパニーのトップダンサーたちによって再現されるパフォーマンスをぜひその目に焼き付けてください。

 

〈人生にはミステリーが隠れている〉
『通信簿の少女を探して ~小さな引き揚げ者 戦後77年あなたは今~』
監督:匂坂緑里

古本を買ったことはありますか? 古本には前の持ち主が残した折り目や日焼けなどの痕跡はもちろん、時に思いもよらない物が挟まっています。多くの場合は栞やレシートでしょうが、ヘソクリだったのかお札が挟んであった、という話も聞いたことがあります。では、何十年も前の通信簿はどうでしょう? 匂坂ディレクターは、たまたま手に入れた画家ゴーギャンの私記の中に1枚の通信簿を見つけました。本来の持ち主は、戦後間もない1947年(昭和22年)に大分県別府市の小学校に通う6年生だった少女。保護者の欄に書かれているのは父親でなく母親の名前で、成績は非常に優秀であるものの、クラスメイトとの関係に難ありとの担任の指摘。これら小さな疑問からディレクターは調査を始め、湯けむりの町に隠された“少女”の人生の謎に迫っていきます。思いもよらない展開が思わぬ共感を呼ぶささやかなミステリーに、他人の人生への興味が少し増すことでしょう。

 

〈止まることを知らない心揺さぶる愛の物語〉
『シーナ&ロケッツ 鮎川誠と家族が見た夢』
監督:寺井到

1978年に福岡県で結成されたロックバンド、通称「シナロケ」ことシーナ&ロケッツ。俳優の陣内孝則さんがボーカルを務めていたザ・ロッカーズなどと同じく、70~80年代の福岡で栄えたいわゆる「めんたいロック」を代表するバンドです。ボーカルのシーナさんは2015年に子宮頸がんのため61歳で、彼女の夫でギターでもある鮎川誠さんは今年の1月に膵臓がんのため74歳で亡くなりました。ふたりとも、バンド結成から亡くなるまでノンストップで活動。シーナさんの死後しばらくしてからは三女を新たなボーカルに加え、家族ぐるみでバンドを支えていました。バンド名にある「ロケッツ」とは、「ロック+エツコ(シーナさんの本名)」から来ています。どこまでもシーナ一筋で、「シーナのいないシーナ&ロケッツなんて」と一番思っている鮎川さんがバンドを継続したのはなぜなのか。その生き様でRock You(あなたを揺さぶる)する夫婦と家族のラブストーリーです。

 

いかがだったでしょうか。

これらの他にも様々な作品が上映されますので、きっとあなたにピッタリな1本が見つかるはず。この機会に、ドキュメンタリーの奥深さに触れてみてください!

 

「TBS ドキュメンタリー映画祭 2023」
3月17日(金)より東京、大阪、名古屋、札幌にて順次開催
東京︓ヒューマントラストシネマ渋谷/3 月 17 日(金)~30 日(木)
大阪︓シネ・リーブル梅田/3 月 24 日(金)~4 月 6 日(木)
名古屋︓伏見ミリオン座/3 月 24 日(金)~4 月 6 日(木)
札幌︓シアターキノ/4 月 15 日(⼟)~21 日(金)

映画祭公式 HP:https://www.tbs.co.jp/TBSDOCS_eigasai/
Twitter:https://twitter.com/TBS_DOCS

©TBS