「2021年、本当に満足した映画は?忖度なし!これがリアル!映画ファンがみた #2021年面白かった映画」比べるならハリウッド映画、既存のイメージを覆す”新鮮”組の映画『#燃えよ剣』を観よ!
ムービーマービーでは、「#2021年面白かった映画」キャンペーンの一環として、2021年、本当に満足した映画はどれ?ということで、ユーザーのリアルな声を反映すべく、映画ファンがみた2021年面白かった映画を企画しました。忖度なし、実感のこもった映画レビューをご一読ください!まだまだ上映中の映画もありすますし、サブスク、DVDで観れる作品もあるかもしれません。正月、限られた休み時間の中、「本当に面白い」を皆さんに観て頂く参考にしてください!
⬛︎投稿者:nks(@Yuki37167516) さん
本作は、司馬遼太郎の同名小説を原作とした、新選組の副長土方歳三を主人公として描く歴史大作である。新選組といえば、今やその人気は時代劇の枠を超えて、漫画、ゲーム、アニメ等の二次創作の対象となっている。また主人公の土方歳三は、その容姿から特に女性ファンが多い。しかし、本作はそんな“新選組”像を覆す。
まず、新選組の活躍がおよそヒロイックには描かれない。彼らの振るう剣は、血の雨を降らせる。そこで描かれるのは、凄惨なバイオレンスである。(本作の刀の鋭さについての執拗な演出は見所の一つである。)“新選組”のアイコンとして思い浮かぶ「だんだら羽織」(青地に白文字で「誠」と書かれた羽織)は、作中、初代局長の芹沢鴨が京都で傍若無人を振るっていたわずかな期間しが着用されない。(実はこの点は史実に忠実だそう。)土方は盟友の近藤勇とは対照的に、合理的な振る舞いによって幕末を生き抜こうとする。しかし土方の策謀に奔るその姿勢から、やがて新選組は内部で亀裂を来し、少しずつ崩壊へと向かっていく。
今やジャンルと化した“新選組”を、その暴力性や非人道性に着目し、再解釈して魅せる。その手法はC.イーストウッドの『許されざる者』や、S.スタローンの『ランボー最後の戦場』、これらの影響下で作られた『ローガン』とも重なる。本作はこれらと比肩するべき傑作である。
【ストーリー】
江戸時代末期。黒船の来航により、外国から日本を守るため幕府の権力を回復させようとする佐幕派と、天皇を中心にした新政権を目指す討幕派の対立が深まりつつあった。武州多摩の農家に生まれた土方歳三は「武士になりたい」という思いで、近藤勇、沖田総司ら同志とともに京都へ向かう。芹沢鴨を局長に、徳川幕府の後ろ盾で新選組を結成し、土方は「鬼の副長」と恐れられながら、討幕派の制圧のため京都の町で活躍を見せるが…。
【キャスト】
岡田准一、柴咲コウ、鈴木亮平、山田涼介、尾上右近、山田裕貴、たかお鷹、坂東巳之助、安井順平、谷田歩、金田哲、松下洸平、村本大輔、髙嶋政宏、柄本明、市村正親、伊藤英明
【スタッフ】
監督・脚本:原田眞人
原作:司馬遼太郎
©2020「燃えよ剣」製作委員会
公式サイト:https://moeyoken-movie.com/
Twitter:https://twitter.com/moeyoken_movie
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