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明るい気持ちになれる!“生きる原動力”になるコメディ映画20選/#16『ポリスアカデミー』1980年代の大人気コメディシリーズ!

映画・ドラマライターの伊藤万弥乃です。全20回に渡って「生きる原動力になるコメディ映画」をテーマに1本ずつ映画を紹介させていただきます!(※ネタバレを含みます)私がコメディ映画を観たいと思うのは、心が沈んでいるときや現実逃避をしたいとき。だからこそ、爆笑までしなくとも、観ている間だけでも楽しい気分にさせてくれる作品をテーマにピックアップしていこうと思います。

シリーズ化に成功!警察のハチャメチャコメディ
『ポリスアカデミー』

舞台となるのは、様々な犯罪が蔓延っており、警察が全く足りていない町。そこで市長は、警察になるための基準を全て撤廃し、誰でも警察学校に入学できるようにしました。警察学校の入学式には、問題児のため無理やり警察学校に送られたマホニー(スティーヴ・グッテンバーグ)、お嬢様だけど警察に憧れてやってきたカレン(キム・キャトラル)、口から効果音を出せる特殊な(?)能力を持つジョーンズ(マイケル・ウィンスロー)、長身で力強いハイタワー(ババ・スミス)、生粋の銃マニアで銃を合法的に使うために警察になることを決めたタックルベリー(デヴィッド・グラフ)など、クセが強すぎる生徒が集まってきます。

警察学校長の下で働く教官のハリス(G・W・ベイリー)は、こんなとんでもない奴らを警察にさせまいと、彼らの訓練を邪魔して辞めさせようと企みます。訓練生たちのドジでマヌケな行動が、無駄に大きな事件を生み出してしまったり、ハリスの悪知恵が逆に自分の身に降りかかったり……。訓練生たちとハリス教官の攻防が面白く、ハチャメチャにやらかしまくったのに、無事にほとんど全員が警察官になってしまうという、アメリカらしいドタバタ感を堪能できる作品です。

7作品目まで続いた長寿シリーズ!

続編の『ポリスアカデミー2/全員出動!』では、警察学校を卒業した彼らが、町の治安を守るために召集されます。同作では、警察署長の下で働くマウザー(アート・メトラーノ)が署長になるために、マホニーたちに失態を犯させようと邪魔をしてきます。

また、3作目の『ポリスアカデミー3 全員再訓練!』では、なんとマホニーたちが教官に!財政緊縮のためニューヨークにある警察学校2校のうち、どちらかが廃校となることが決定。マホニーたちの出身校の校長によって、廃校にさせまいと集められた彼らはライバル校と競うことになります。そんな調子で7作目の『ポリスアカデミー’94/モスクワ大作戦!!』まで、ポリスアカデミーの面々が奮闘していきます。

回を重ねていくごとにキャラクターが増えて、前作で悪役だった人や既に登場しているキャラクターの家族が警察学校に入学するなど、作品ごとにキャラクターたちの関わりがクロスオーバーしていく点もファンならたまらない魅力。残念ながら主人公のマホニーは5作目以降出演していませんが、校長の甥・ ニック(マット・マッコイ)がマホニーのプレイボーイな立ち位置に入って活躍を見せます。また、個人的には「セックス・アンド・ザ・シティ」を見てからキム・キャトラルが好きなので、2作品目には登場していないことが少し残念でした……が、1作目で入学してきたマホニーを含む若者たちが、シリーズを追うごとに立派な警察官らしくなっているところも本シリーズの魅力と言えるでしょう!同期の友情はどんな国のどんな組織でも一生モノなのかもしれません。“警察学校”を舞台に7作品も作れてしまう作り手の遊び心と、当時の人気度をひしひしと伝わってくる作品です。

 

『ポリスアカデミー』(1984

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【ストーリー】
アメリカの大都市で、女性市長が警察官採用に関して、全ての制限を撤廃することを決定。その結果、警察学校に集まったのは、刑務所行きの代わりに入学したマホニーを始め、問題児ばかり。校長は早速、新入生追い出しのために、厳しいシゴキを開始するが…。

【キャスト】
 スティーヴ・グッテンバーグ、ババ・スミス、ジョージ・ゲインズ ほか

【スタッフ】
監督:ヒュー・ウィルソン
脚本:ヒュー・ウィルソン、ニール・イズラエル、パット・プロフト
製作:ポール・マスランスキー
音楽:ロバート・フォーク
撮影:マイケル・D・マーガリーズ
編集:ロバート・ブラウン、ザック・ステンバーグ
配給:ワーナー・ブラザース

 


伊藤万弥乃(いとうまやの)
海外映画とドラマに憧れ、英語・韓国語・スペイン語の勉強中。
大学時代は映画批評について学ぶ。映画宣伝会社での勤務や映画祭運営を経験し、現在はライターとして活動。
シットコムや韓ドラ、ラブコメ好き。

執筆記事:https://linktr.ee/mayano
X:https://ladybird99.com/

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