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第90回:『ジングル・オール・ザ・ウェイ』|エッグノッグとクッキーはクリスマスの味!ターボマン人形に苦戦している間に家庭の危機!?【瀬田ミナコのシネまんぷく】

共感シアターでもお馴染み、女優の瀬田ミナコによる連載コラム。毎回「映画」と「食」をテーマに、ゆるゆるとお届けします!

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■今回の映画:『ジングル・オール・ザ・ウェイ』(1996)

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今回はアーノルド・シュワルツェネッガー主演のクリスマス映画「ジングル・オール・ザ・ウェイ」です!

クリスマスが近づくと無性に観たくなる映画が何本かあるのですが、「今年はそのレパートリーを広げてみよう!」と思い、この映画を選びました。

数あるクリスマス映画の中から何故これを選んだかって?

シュワちゃんとクリスマスという組み合わせがどんな物なのか気になったからです!(笑)

 マッチョで闘ってるイメージの強いシュワちゃんの、クリスマスの闘いをご覧あれ。

「ジングル・オール・ザ・ウェイ」は1996年の映画でブライアン・レヴァントが監督を務めました。続編の「ジングル・オール・ザ・ウェイ2」も2014年に制作されています。

主人公はアーノルド・シュワルツェネッガー演じるハワード。仕事に追われる一児のパパで、ついつい仕事を優先してしまい、息子ジェイミーとの約束を破ってばかりの男です。

ハワードは妻と息子からの信頼を取り戻し、喜んでもらおうと、ジェイミーのクリスマスプレゼントに「ターボマン人形」を約束します。

しかし、クリスマス・イヴに慌ててプレゼントを買いに行くと、ターボマン人形は社会現象とも言える人気っぷりで、どこのおもちゃ屋も在庫切れの状態だったのです。街には同じようにターボマン人形を買いたい人が殺到。ハワードもなんとか手に入れようと奮闘しますが、そう簡単には手に入らず、いつのまにか、てんやわんやの騒動に巻き込まれていきます。

まずですね、シュワちゃんが普通のお父さんを演じているのが既になんだか面白くって終始ニヤニヤしながら観れました!

目力強すぎ。体格良すぎ。全然普通のお父さんに見えない気迫のシュワルツェネッガーがおもちゃ一つに全力な姿がかなりウケました。

ターボマン人形を求める人々の争いは次第に激化していくのですが、あまりに激しすぎてびっくりしました!殴る蹴るはもちろんの事、偽物を販売する闇業者が登場したり、爆弾事件が起こったり、決して子供向けではないてんやわんやが繰り広げられます。「ファミリー向けの映画かな?」なんて思いながら見始めましたが、サンタさんやヒーローと共に生きている子供達には見せたくないですね。(笑)

「おもちゃひとつに何を大袈裟な。」

と言いたくなる展開ではありますが、現実社会でも買い占めなどが起こると分かった今、あり得そうで馬鹿にできません。この映画の脚本も、実際に起きたおもちゃの買い占め騒動をモチーフに書かれたという話もあり、人が一斉に動く時のエネルギーってすごいなぁなんて思います。

終始ターボマン人形のために走り回るハワードを応援したくなる一方、「息子を喜ばせたい」という気持ちよりも、「いよいよ妻子に呆れられてしまう」という気持ちが大きそうな彼にはちょっと苦笑いです。「そういうところがダメなんだぞ!」と言ってやりたくなりますが、人間なんて下心で行動するときのほうが必死になれるような気がします。私も例外では在りません。

だから、ハワードの必死さには、1割苦笑いで9割共感です!(笑)

頑張れ!気に食わないけど、でも頑張れハワード!

終盤、色々あってターボマンに扮したハワードが、ヒーローとして敵と戦うアクションシーンが始まるのですが、ヒーローショーレベルではない戦いにびっくりしました!

空は飛ぶわ、武器は飛び交うわ、もし本当にこのクオリティのヒーローショーがあったら絶対に観に行きたいです!見ごたえばっちりでした!

そしてシュワちゃんにターボマンスーツがよく似合う!パパの私服よりもよっぽど似合ってます。

最後には息子に一生に一度の思い出になる経験と夢を与えるハワードですが、ターボマンの素顔を見せてしまったことにより、息子の夢を守ってその他大勢の子供の夢を奪いました(笑)

ダメだって、着ぐるみとヒーローは被り物脱いだら、、。爆笑しました!

ちょっと小馬鹿にしたような書き方になってしまいましたが、とても面白かったです!ツッコミを入れながら観たくなる映画であると同時に、最後にはちゃんと心も温まる、クリスマス向けの映画でした!

私も子供の頃は、両親からプレゼントをもらったものですが、もしかしたら裏でこんなに頑張って用意してくれたのかもしれないと想像するとなんだかジーンとします。(おそらくハワードほどの激しい闘いはしてないですが)さっきはハワードの下心が気に食わないと書きましたが、もし家族がここまで頑張ってくれるなら、下心でもなんでも嬉しい気がします。

大人になってからこの映画に出会えてよかったです!

さて今回の映画メシは作中登場したクリスマスらしいメニューを作りたいと思います。

このメニューに関わってくるのがハワード達の隣の家に住むテッドさん。妻とは離婚しており、息子のジョニーと二人で暮らしています。ハワードの妻であるリズに好意を寄せており、事あるごとに口説いたり、手を貸したりしてくる男性です。さらにハワードとは違い家庭を優先するタイプなので、周囲のママさんたちから大人気!

ハワードからすればいけ好かない男な訳ですが、なんと、ハワードがターボマン人形に苦戦している間に、家に上がり込み、リズと一緒にクリスマスの クッキーを焼いているではないですか!なんて図々しい!

という訳でクッキーを焼きます!クリスマスといえば人の形のジンジャークッキーですね。

まずはバターを常温に戻し、滑らかになるまで混ぜます。

三温糖とグラニュー糖、さらに生姜の絞り汁を入れてさらに混ぜ、バニラエッセンスも一振り。

溶き卵を少しづつ加えていきます。

ふるった小麦粉とホットケーキミックス、シナモンを加えたら、ゴムベラで合わせていきます。

ラップに包み半日冷蔵庫で寝かせます。

麺棒で生地を伸ばしたら、型抜きをします。

クリスマスらしいクッキー型を新調しちゃいました!かわいい!

鉄板に並べオーブンで焼きます。

次にアイシングを作ります。

粉砂糖に卵白を加えて練ります。

レモン汁を加えて好みの固さにのばし、フードカラーで色を付けます。コルネに入れて準備完了!

ジンジャーブレッドマンの顔とボタンを描いてゆきます。

雪だるまやその他もろもろは、まず縁取りをして、乾かします。そのあと少し緩めのアイシングを乗せて、ぷっくりと仕上げます。

赤と緑で模様をつけたり、アラザンを乗せたり。細かくて時間のかかる作業ですが楽しい!

完成です。

そしてもう一品。映画の終盤でいよいよリズに告白するテッドさん。水筒に入ったエッグノックを顔面にかけられてフラれます(笑)

そんな顔面エッグノッグを作ってみましょう。

卵黄と砂糖を混ぜたものを鍋に入れ、少しづつ牛乳を加えていきます。

火にかけ、とろみがつくまで、かき混ぜながら加熱すれば完成です!シナモンやナツメグを仕上げにかけるそうなのですが、クッキーがシナモン風味なので、こちらはナツメグを。

ナツメグってハンバーグに入れるスパイスだと思っていたので、どんな味になるのか楽しみです。

それでは、温かいうちにエッグノッグからいただきます。

これは、、、!優しい卵とミルクの味!!(笑)そのままですね!結構素材の味って感じです。ナツメグとの相性も良いですし、美味しいですが、卵の味が苦手な方にはちょっとお勧めしません。映画の中でもエッグノッグまみれのテッドさんは「卵臭い、ゲロくさい」と言われていました(笑)

お次はジンジャークッキー。

生姜とシナモンの香りがふわっと香って、とっても美味しいです!

アイシングがたっぷり乗った雪だるまは、アイシングの甘みとレモンの酸味で、また違った味わいになりました。紅茶に合いそうなお味です(^^ 

ごちそうさまでした!

クリスマスならではの食べ物を作るだけで、すごく特別なホリデーを満喫した気分になれました!皆さんはどんなクリスマスをお過ごしでしょうか?いつもと変わらない人、大切な人たちと過ごす人、ハワードのように慌てて買い物する人、テッドさんのようにフラれてしまう人。いろいろだとは思いますが、皆さんメリークリスマス!

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今回取り上げた作品はコチラ!

【キャスト】
アーノルド・シュワルツェネッガー、シンバッド、リタ・ウィルソン、ジェイク・ロイド、フィル・ハートマン、ロバート・コンラッド

【スタッフ】
監督: ブライアン・レヴァント

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瀬田ミナコ(Acstar所属)
1996年4月3日生まれ 東京都出身
出演作品:映画「ゆずりは」「不能犯」(2018)
映画「種まく旅人~華蓮のかがやき~」全国順次公開中!!
その他:共感シアターでMCやコメンテーターとして活躍中
Acstar:http://acstar.jp/talent/minako_seta.html
Twitter:@minako_seta

 

『瀬田ミナコのシネまんぷく』
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