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第78回:『007 カジノ・ロワイヤル』|パワフルで若い!新米ボンドがカジノで大勝負!【瀬田ミナコのシネまんぷく】

共感シアターでもお馴染み、女優の瀬田ミナコによる連載コラム。毎回「映画」と「食」をテーマに、ゆるゆるとお届けします!

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■今回の映画:『007 カジノ・ロワイヤル』(2006年)

「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」の公開が迫ってまいりましたが、なんと私、恥ずかしながら007シリーズを、まだ一作も観たことがありません!!

「これはいかん!新作が公開される前に予習しよう!」ということで、出来れば色んな時代の007を観ておきたいところですが、かなり作品数が多いので、今回はジェームズ・ボンド役がダニエル・クレイグに切り替わった2006年の映画「007 カジノ・ロワイヤル」を選びました。

ということで、、、「007初体験!」の感想になります。007のお約束、見どころ、楽しみ方、歴代のジェームズ・ボンドとの違い、、、などなど詳しいことを何一つ知らない人間の感想になりますので、ご了承ください!(笑)

先ずは拙いあらすじ紹介から(笑)

「007 カジノロワイヤル」は原作の小説では一番初めに発表されたストーリーで、MI6諜報員として殺しの許可、「00の資格」を得たばかりのジェームズ・ボンドが描かれています。

007としての初任務は、マダガスカルにて、ある爆弾魔を捕まえることでした。その爆弾魔の携帯電話から、裏で手を引く人物の手がかりを見つけたボンドは、手がかりを追ってバハマへと向かいます。そして犯人たちの狙いが飛行機の爆破だと気付き、何とか阻止するのですが、ボンドの活躍により大損をした人物がいました。

それはテロ組織を顧客として資金運用をしているル・シッフルという男。飛行機の爆破により航空会社の株を大暴落させて利益を出す予定だったのです。シッフルはテロ組織から返金を迫られ、思いがけない大赤字を取り返すべく、モンテネグロの「カジノ・ロワイヤル」へと向かいます。

ボンドの次の任務はポーカーでシッフルに勝利し、テロ組織に資金が渡るのを防ぐこと。財務省のヴェスパー・リンドと共にカジノ・ロワイヤルに向かい、1億ドルが動くポーカーで勝利を目指します!

オープニングのアニメーションがとてもお洒落で素敵。「You Know My Name」という曲に合わせてトランプをモチーフにしたアニメーションが戦いを繰り広げるのですが、銃弾がトランプのマークだったりして、品があります。かっこいい。

そしてオープニングが終わると、次のシーンはボンドが爆弾魔を追いかけてマダガスカルを駆け回るシーンです!迫力もスピード感も満載のアクションシーンですが、私はボンドの戦い方が荒々しいことに、ちょっと笑ってしまいました(笑)「さっきのオープニングで魅せてくれた品のある戦い方はどうした!?」と言いたくなります。

逃げる爆弾魔は華麗にパルクールを使いこなし、何も壊さずスマートに走るのですが、追いかけるボンドはブルドーザーで小屋も金網も資材も、すべてを倒しながら登場して驚きました!そのあとも壁に体当たりして壁をぶち抜いたり、大使館をふっとばしたり、なんと荒々しいことか。

派手な戦い方は観ていてとても楽しいし最高なのですが、予想外のボンドの性格にビックリでした!

そんなボンドですが、とってもセクシー!特に鋭い視線にはドキッとしてしまいますね。戦いにおいての強さや、勘の鋭さからして優秀なことがよく分かります。

だがしかし!!

この男、詰めが甘い!!甘すぎる!!!

シッフルに騙されたり、用心せず毒を飲んじゃったり、ボタンを必死に押すけど肝心のコードが外れていたり、、、。自信家で一見余裕のある大人に見えるけど、まだまだですね。周りの助けがなければすぐ死んでしまいそうです。

でもだからこそ、今作のボンドガールであるヴェスパーも彼に惹かれたのだと思います。「私がついててあげないと!」と思っちゃう気持ち、分かります。物語の後半、本気でヴェスパーにメロメロになってしまい、「恋は盲目」という言葉がふさわしい状況になってしまう所にも「若さ」を感じました。

そんな荒々しくて、詰めの甘いボンドですが、物語の終盤、ボスであるMの「学んだのね」というセリフで「そうか、これはまだ未熟な若かりしジェームズ・ボンドの話だった!」

ハッとしました!これまでの007シリーズを観ている人からすれば、「ボンドにもこんな時代があったのね」という映画なのでしょう。

初見の私は、ボンドがどんな人になっていくのかとても楽しみになったので、カジノ・ロワイヤルから観たのはある意味正解だったかもしれません!少しづつ昔のシリーズも観ていきたいです。

カジノ・ロワイヤルに到着してからは、ポーカーのシーンも多いのですが、ルールが分からない自分を恨みました。どっちが劣勢なのか、どれくらいリスクのあることをしているのか、さらにはどっちが勝ったのかも、登場人物たちの表情からなんとな〜く読み取るしかないので、このシーン面白さをきちんと理解できていないのが悔しいです。

一つ言えるのはシッフルを演じたマッツ・ミケルセンが素敵だったという事です。

印象的だったシーンはやはりボンドが拷問シーンされるです。「そんな方法あり!?」と驚きました。男性の急所を痛めつけるという、女性にとってはどれだけ苦しいのか想像しづらい独特な拷問方法だったのですが、精神的ダメージは大きそうです。どれくらい痛いんだろう、、、。恥ずかしい+痛そうな、インパクトの強いワンシーンでした。

さて私、作中ボンドがオーダーしたお酒が大変気になりました。ジンとウォッカとキナ・リレ、そしてレモンピールの入ったオリジナルのお酒で、本当は再現してみたかったのですが、材料やグラスや器具など用意できないものが多く諦めました。(泣)どこかのバーに行ったら注文してみたいと思います!

そしてそのオリジナルのお酒に「一度味わったら他のものは飲めなくなる」という理由から「ヴェスパー」と名付けるあたり、やっぱり女心を分かってるお洒落な男です!日本で実際にそんなこと言われたらドン引きですが、ボンドに言われたらドキッとすること間違いなしです。そうしてボンドに愛されたヴェスパーですが、彼に惹かれながらも裏切らねばならない背景がせつなかったです。

さて、今回の映画メシはクッキーでカジノコインを作ります!映画のように巨額をかけてコインを動かしてみたいものです。(笑)

まずは常温に戻したバターをゴムベラで滑らかにして、粉糖を加えます。

しっかり混ざったら卵黄を加え、分離しないように素早く混ぜます。

アーモンド・プードルを加えさらに混ぜていきます。

次に小麦粉を加えていくのですが、カラフルなカジノコインを再現するのに、ココア味、抹茶味、イチゴ味に分けていこうと思います!ふるった小麦粉に先にそれぞれの味のパウダーを混ぜて、生地に合わせていきます。

粉っぽさがなくなったらラップで包み、冷蔵庫で寝かせます。

必要なパーツごとにグラムを図って、カジノコインに成型しやすいように形を変えたら再び冷蔵庫で固めます。

平たく伸ばした生地を細長くカットしていき、交互に並べてくっつけていきます。細かくて繊細な作業、結構大変です。。。

一枚になったら再び冷蔵庫で少し固めて、コインの中心になる部分を乗せて巻いていきます!海苔巻きのようにギュギュっと隙間のないように巻いていき、形を整えてラップに包み再度冷蔵庫へ。

 

同じように他の味も作ります。

最後に輪切りにしていき、オーブンで焼けば完成です!

カラフルで可愛い!

同じ味でも、中心がプレーンのものと味付きのものを作ったので味わいが違って美味しいです!

気分は巨額のポーカーゲーム!少し楽しんでから食べきりたいと思います。

「レイズ!!」

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今回取り上げた作品はコチラ!

【キャスト】
ダニエル・クレイグ、エヴァ・グリーン、マッツ・ミケルセ、ジュディ・デンチ ほか

【スタッフ】
監督:マーティン・キャンベル
脚本:ニール・パーヴィス、ロバート・ウェイド、ポール・ハギス
原作:イアン・フレミング
音楽:デヴィッド・アーノルド
製作:マイケル・G・ウィルソン、バーバラ・ブロッコリ

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瀬田ミナコ(Acstar所属)
1996年4月3日生まれ 東京都出身
出演作品:映画「ゆずりは」「不能犯」(2018)
映画「種まく旅人~華蓮のかがやき~」全国順次公開中!!
その他:共感シアターでMCやコメンテーターとして活躍中
Acstar:http://acstar.jp/talent/minako_seta.html
Twitter:@minako_seta

 

『瀬田ミナコのシネまんぷく』これまでの連載記事はこちらから!
https://moviemarbie.com/special/cinemanpuku_index/

 

※瀬田ミナコが出演中の共感シアターのアーカイブ動画はこちら!