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第75回:『ジョン・ウィック』|仔犬のデイジーと食べたおそろいの朝ごはんはコーンフレーク!【瀬田ミナコのシネまんぷく】

共感シアターでもお馴染み、女優の瀬田ミナコによる連載コラム。毎回「映画」と「食」をテーマに、ゆるゆるとお届けします!

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■今回の映画:『ジョン・ウィック』(2014年)

今回の作品は「ジョン・ウィック」です!主演キアヌ・リーブスによる圧倒的なアクションの数々を見ることが出来る、アクション大作映画です!

マトリックス世代でない私はこの作品でキアヌ・リーブスを知り、この作品で彼の魅力を知りました。そんな「ジョン・ウィック」。既に二つの続編が公開され、さらなる続編やスピンオフの話も進む、人気シリーズとなりました。

第一作目「ジョン・ウィック」は2014年に公開された(日本では2015年)映画で、監督を務めたのは今作が初の監督作品となるチャド・スタエルスキーです。彼は「マトリックス」ではキアヌ・リーブスのスタントマンを務めた人物ということで、アクションシーンの迫力にも納得がいきます。

物語の主人公は、キアヌ・リーブス演じるジョン・ウィック。元殺し屋ですが、5年前に愛する妻に出会ったことをきっかけに殺しを辞め、裏社会とは無縁の生活を手に入れました。

そしてその最愛の妻が病気で亡くなり、ジョンが全ての希望を失ったところから物語は始まります。

絶望するジョンの元に、亡くなった妻から「自分の代わりに愛する存在を」と、仔犬が送られたのです。仔犬とふれあい、希望を取り戻しつつあるジョンですが、そんな矢先に、強盗により愛車を盗まれ仔犬を目の前で殺されてしまいます。

これに怒ったジョンは復讐を決意し、強盗の犯人であるヨセフはもちろん、ヨセフを守ろうとするやつ、邪魔する奴、すべてを殺しまくります!

伝説の殺し屋の、徹底した復讐劇が始まります!

ほとんどアクションシーンといっても過言ではないほど、アクションが続くこの映画ですが、まったく飽きることなく、次々と繰り広げられる凄まじい戦いに呆気にとられているうちに映画が終わってしまいました。

アクションにはそこまで詳しくないながらも、私が他のアクションシーンと違うなと思ったところがあって、それは「殺しが丁寧」ということです。

他の作品だと、その他大勢の敵は結構雑にやられている気がしていて、たとえばお腹に何発か銃弾が当たれば死んだことになってたりします。しかしジョン・ウィックでは、敵が何発か被弾し体勢を崩した後、必ず近距離から頭を打ちぬいたり、締め技を決めた時も相手がちゃんと死んだか確認するような間があったり、相手を確実に殺していっているのが新鮮でした。

言い方が物騒になってしまいますが、「殺し漏れのないよう」に仕事するのが体に染みついているんですね。まさにプロ!!

ジョンがいかに敵にしてはいけない相手だったのかよく分かります。

そして、ジョンが暴れ始めるまでの間に、周りの人間たちのうろたえ方やセリフからじわじわと彼の強さが明らかになってくる演出がとても良かったです。

「マフィアのボスが一人相手にこんなに動揺するなんて!ジョンはそんなヤバいやつなのか!?」と期待が大いに膨らんだところで、暴れ始め、そして期待以上の強さを見せてくれるのが最高でした!

イヌ一匹殺されて、マフィア組織を壊滅させちゃうヤバい男の話ですが、そこには奥さんへの一途な愛がずっとあって切ないです。終始妻を失った悲しみのオーラが出ていて、それがまた魅力的でした。なんだか守ってあげたくなるような儚さを持っているのに、一切の躊躇もない殺人。ギャップがすごいです。

復讐というものは愚かな行為なのかもしれません。実際、ジョンはこの一件で裏社会に復帰してからは、ズルズルといろんな人と殺し合いをすることになります(続編で描かれていきます)

しかし、そこで復讐するのがジョン・ウィック。

マフィア相手でも復讐を成し遂げちゃうのがジョン・ウィック。

復讐しなければ生きていけなかったであろう脆い男がジョン・ウィック。

キアヌ・リーブスはこの繊細で最強な主人公を本当によく表現していました!最高!

この作品には数多くの殺し屋が登場しますが、中でもミステリアスでかっこよかったのが、イアン・マクシェーン演じるコンチネンタル・ホテルの支配人ウィンストンです。

コンチネンタル・ホテルは殺し屋たちの御用達で、ここでは殺しはしてはならないという掟に守られた、唯一安心できる場所です。殺し屋たちは専用のコインを使って支払いをし、様々なサービスを受けることができるのですが、表向きはお洒落なホテルです。

支配人ウィンストンの紳士的な振る舞いと、ただ者じゃないオーラが渋くてカッコ良かったです!

最後になりますが、殺されてしまったジョンの仔犬・デイジーがめちゃくちゃに可愛いです。お利口で甘え上手なビーグル犬で、この可愛いワンちゃんを殺すなんて、犯人たちに本気で怒りを覚えました(笑)

ジョンの復讐はもっともだと、つい思ってしまいますね。それくらい、可愛いワンちゃんでした!

さて!今回の映画メシはそんな可愛いビーグル犬、デイジーと一緒に食べたコーンフレークです。

突然一緒に暮らすことになったため、ドックフードを買うまでの間、ジョンと一緒のコーンフレークを食べていました。

今回は作り方も何もないような食べ物ですが、仔犬とジョンの関係を少ないシーンで描いた重要な映画飯です。

コーンフレークに牛乳を注げば完成!

フレークは甘いものやオールブランなども売ってましたが、仔犬も一緒に食べることを考え、一番スタンダードなものを選びました。

私は牛乳の味があまり好きではなく(給食の牛乳はとても苦手でした…)コーンフレークもあまり食べたことがないのですが、食べてみると意外とおいしかったです。

素材の味が活きた優しい味で、これなら仔犬も安心して食べられそうです!

ジョンがいつか犬と平和に暮らせる日が来ますように、、、。

ごちそうさまでした!!

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今回取り上げた作品はコチラ!

【キャスト】
キアヌ・リーブス, ウィレム・デフォー, ジョン・レグイザモ ほか

【スタッフ】
製作総指揮:キアヌ・リーブス
監督:チャド・スタエルスキ

脚本:デレク・コルスタット

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瀬田ミナコ(Acstar所属)
1996年4月3日生まれ 東京都出身
出演作品:映画「ゆずりは」「不能犯」(2018)
映画「種まく旅人~華蓮のかがやき~」全国順次公開中!!
その他:共感シアターでMCやコメンテーターとして活躍中
Acstar:http://acstar.jp/talent/minako_seta.html
Twitter:@minako_seta

 

『瀬田ミナコのシネまんぷく』これまでの連載記事はこちらから!
https://moviemarbie.com/special/cinemanpuku_index/

 

※瀬田ミナコが出演中の共感シアターのアーカイブ動画はこちら!