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第70回:『映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』|とーちゃんのために頑張って食べるピーマン100%炒め!【瀬田ミナコのシネまんぷく】

共感シアターでもお馴染み、女優の瀬田ミナコによる連載コラム。毎回「映画」と「食」をテーマに、ゆるゆるとお届けします!

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■今回の映画:『映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』(2014)

今回は『映画 クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』です!

クレヨンしんちゃんは、子供の頃、家族と遠出するときは車の後部座席でいつも観ていた思い出のアニメです。大人になってからはなかなか観に行くこともなかった劇場版ですが、先日ふとしたきっかけで、このロボとーちゃんを観てみることに。おバカで楽しいキャラクター達に笑わされ、そしてなんと、号泣してしまいました。これは子供向けというより大人を泣かせに来ている!!観たことのない人にはぜひ観てみて欲しいということで選びました。

『映画 クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』は2014年4月19日に公開された映画で、クレヨンしんちゃんの劇場映画としては22作目にあたります。主題歌はきゃりーぱみゅぱみゅさんの「ファミリーパーティー」で、ゲスト声優として武井咲さんとコロッケさんが出演しています。

主人公、野原しんのすけの父親である野原ひろしは、しんのすけとロボットごっこをしている最中に腰を痛めてしまいます。腰が痛くて家族の役にも立てず、邪魔者扱いされるひろしは、突然現れた美人に誘われるがまま、怪しげなエステサロンの無料体験を受けることに。

そして無料体験が終わると腰の痛みもすっかり取れたのですが、それもそのはず、身体が全てロボットに改造されていたのです!!

この驚きの出来事の裏には、父親たちの権力を取り戻そうと企む黒幕がいました。ひろしの体はどこに行ってしまったのか、父親たちのデモにより混乱する街はどうなるのか、ロボとーちゃんと野原一家が事件に立ち向かいます!

久しぶりに観たクレヨンしんちゃんですが、大人になってもすごく面白かったです!しんちゃんのキャラクターはもちろん、邪険に扱われる父親たちの可哀そうだけどありがちな感じとか、いかにも怪しすぎるエステとか、なんだかクスッとしてしまうところが多かったです。

一番笑ったのは、ロボとーちゃんが洗脳されて作り上げた「ちちゆれ同盟」(父よ、勇気で、立ち上がれ同盟)のちちゆれダンスです。「乳揺れ」とかけているのかどうかはさておき、胸部を左右に大きく振るダンスをしながら、大真面目にデモ行進をするお父さんたちは、めちゃくちゃシュール!映画を観終わってからも脳内に「ちち!ゆれ!ちち!ゆれ!」という掛け声が鳴り止みませんでした。(笑)

他にも終盤に出てくる歌声を使った攻撃「こぶしウェーブ」や、しんのすけの拷問シーン(後ほど映画メシのコーナーでこの恐ろしい拷問を再現するのでぜひ最後までお読みください!)も声を出して笑っちゃうほど面白かったです。

そして今作で良かったのは、主役とも言えるロボとーちゃんです!

大してかっこよくもない見た目なのですが、実はかなりの高性能!!脚をプロペラのように回して空を飛び、指を鳴らすだけで家電を操り、仕事も家事も疲れ知らずでスイスイこなします。故障はあれどおそらく病気にもかからないことを考えると、もしかしたら人類の理想の姿なのかもしれません。

耳が遠隔コントローラーになっていたり、乳首のボタンはロケットパンチだったり、夢のある設計だったのも良かったです(笑)

しかしそんなロボとーちゃんには悲しい、悲しすぎる結末が待っています。ひろしの生身の体は眠った状態で保管されており、ロボとーちゃんはひろしの記憶と精神をコピーされたロボットに過ぎなかったのです。本物がいる以上、偽物のロボとーちゃん。でも、これまでの記憶もあって、コピーとはいえ精神も自我もあるならそれはもう、ひろしに違いないような気もするのです。

敵を倒し、家族を守り抜いたロボとーちゃんは修理不可能なほど壊れてしまい、しんのすけの目の前で完全に停止します。単なるロボットの死ではなく、あの野原ひろしが死んだ、という展開はかなりショックでした。(本物はもちろん生きてる)

エステでロボットにされてからも、確かに家族との時間を過ごしたひろしは、子供たちの成長を見ることもできずに死んだのかと思うと、ものすごく悲しいお話です。

しんのすけの「とーちゃんもロボとーちゃんも、どっちも大好きなオラのとーちゃんだぞ」という言葉が唯一の救い、、、。

最後まで家族のためを思っていたロボとーちゃんの、父親としての姿に感動し、本当に涙の止まらないラストでした。

笑って泣いて、映画を観た後なんだかすごくスッキリしました!

本当は子供がみて楽しい映画なのかもしれませんが、私は是非とも、仕事や生活に疲れた大人に観てほしいです。ぜひ一人で観て心置きなく笑って泣いてください。心がとってもスッキリしますよ!

さて今回の映画メシは、先程ちらっと触れた拷問シーンに登場するアレです、、、。

敵がコンピューターで導き出した「もっとも残忍なお仕置き」。それは!

「ピーマンを食べること」!!しかも「ひとかけらの肉もないピーマン100%炒め」です。

ピーマン嫌いのしんちゃんにとってはかなりのダメージです。

洗脳されてしまったロボとーちゃんを戻すため、大嫌いなピーマンを食べるしんちゃんの頑張りに感動するシーンでもあります!

それではさっそく、100%ピーマン炒めを作っていきます!

まずは大量のピーマンを用意します。これだけ沢山のピーマンの種を取るのは意外と大変でした。

色んな形にカットしていきます。映画でもよく見ると色んな切り方してあるんです。

ごま油で炒めていきます!

味付けはどうしようかと悩みました。残忍な方法を考えるならば、一切の味付けなしがいいのか、、、?いや、それならばそもそも炒めずに生で出すべきではないか、、、?

悩んだ末に、塩コショウとお醤油のシンプルな味付けをすることに!

調味料を加えてざっと炒めれば完成です!

おまけにもう一品。ロボとーちゃんが作ってくれた肉野菜炒めを作ります。

小麦粉をまぶした豚肉を炒め、色が変わったら一度取り出します。

火の通りにくい野菜から順にフライパンに入れていき炒めます。

だいぶしんなりしてきたところでお肉を戻し、味付けして完成です!

野菜たっぷり。家族の健康を考えたメニューです!

いかがでしょうか?
100%ピーマン炒めは、ピーマン嫌いじゃなくてもちょっと躊躇する見た目です。苦そう。

しかし一口食べてみると、シンプルな味付けの割に美味しいんです!

とはいえこの量はさすがに飽きそうです。しんちゃん、本当によく食べたね、偉いよ。

ピーマン炒めの後に肉野菜炒めを食べると、お肉のありがたみが分かります。旨いっ!

家族のために作った肉野菜炒めも、とーちゃんのために頑張って食べたピーマンも、どちらも想いの詰まった映画メシでした!

ごちそうさまでした。

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今回取り上げた作品はコチラ!

【キャスト】
矢島晶子、藤原啓治、ならはしみき、こおろぎさとみ、遊佐浩二、武井咲、コロッケ、大和田伸也

【スタッフ】
監督:高橋渉
脚本:中島かずき
原作:臼井儀人
配給:東宝

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瀬田ミナコ(Acstar所属)
1996年4月3日生まれ 東京都出身
出演作品:映画「ゆずりは」「不能犯」(2018)
映画「種まく旅人~華蓮のかがやき~」全国順次公開中!!
その他:共感シアターでMCやコメンテーターとして活躍中
Acstar:http://acstar.jp/talent/minako_seta.html
Twitter:@minako_seta

 

『瀬田ミナコのシネまんぷく』これまでの連載記事はこちらから!
https://moviemarbie.com/special/cinemanpuku_index/

 

※瀬田ミナコが出演中の共感シアターのアーカイブ動画はこちら!