第66回:『ゴジラvsコング』|海鮮には厳しい(かもしれない?)コングに捧げるマグロづくし!【瀬田ミナコのシネまんぷく】
共感シアターでもお馴染み、女優の瀬田ミナコによる連載コラム。毎回「映画」と「食」をテーマに、ゆるゆるとお届けします!
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■今回の映画:『ゴジラvsコング』(2021)
今回は待ちに待った映画「ゴジラvsコング」がやっと劇場公開されるということで観に行ってきました!ネタバレなしには語れない今作、前半はネタバレなし、後半はネタバレありの素直な感想を綴っていこうと思います!
「ゴジラvsコング」は同一の世界線で描かれた「モンスターバース」 の四作目になっており、前作には「GODZZILAゴジラ」「キングコング:髑髏島の巨神」「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」があります。一作目となる「GODZZILA」は以前シネまんぷくでも取り上げていますので、ぜひそちらもお読みください!笑
過去記事:第45回:『GODZILLA ゴジラ』|かっこよすぎるハリウッド版ゴジラをキャラ弁とドリンクで再現!
物語は、前作から5年後の世界が描かれています。これまで巨大怪獣が現れた時にしか地上に姿を現すことのなかったゴジラが、突如としてフロリダに現れ、敵も見当たらないなかエイペックス社という会社を襲撃します。今までにない出来事を受けて、特務機関モナークは巨大怪獣の脅威への対策として、怪獣たちの元居た場所を探るべく、髑髏島からコングを連れ出します。コングの輸送中に再び現れたゴジラ。コングとゴジラの最強を決める戦いが始まります!そしてゴジラがフロリダを襲った理由が分かる時、エイペックス社の「ある陰謀」が明らかになるのでした!
ついにゴジラとコングのどちらが強いのか分かる?!ということで、どちらを応援するかですが、私は断然ゴジラ応援派!というのも、お恥ずかしながらキングコングの出てくる作品をほぼ観たことがなかったのです。対してゴジラの作品は何作品か見ていますし、何より日本生まれの怪獣ということで「日本人としてはゴジラに勝ってほしい!」そんな気持ちでした。
しかし映画が始まってみると、コングの表情があまりに豊かで、あっという間にコングに感情移入!(笑)さらに今作では、一人の少女を通してコングと意思疎通もできるということで、コングは人間の味方、ゴジラが敵、というようにも感じました。なので、映画館に入る前には想像していなかったことなのですが、終始コングを応援しながら観ていました!
私はこれまで、怪獣映画やモンスター映画であっても人間たちの活躍もあってほしいと思っていましたが、人間が太刀打ちできそうにない次元の違う強さを目の当たりにして「今回に限っては、人間は何もしなくていいかな…(何もできないだろうし)」と思いました。そう思うほどゴジラvsコングの戦いは凄まじいものだったのです。
モンスターバース一作目の「GODZZILA」の時は、映画が始まってもなかなかゴジラが出てこず、「ゴジラはまだか、ゴジラはまだか。」とやきもきした記憶があります。が、今作ではしょっぱなから登場し、破壊神の名にふさわしい大暴れをかましてくれました!この映画の中だけでどれだけの建物が破壊され、どれだけの人が被害にあったことやら…….。しかし人間が逃げ惑う姿や、救急搬送される姿はほとんど描かれておらず、人間の存在への無視っぷりがとても良かったです!この映画はゴジラとコングが戦っていればそれでいいのだ…..!
さて、ここからはネタバレありなので、まだ観ていない方はお気を付けください。
はじめて「ゴジラvsコング」の映画ができると聞いた時、正直、「放射熱線打てるんだからゴジラの勝ちに決まってるじゃん」と思いました。しかし映画を観たらコングはその両腕を有効活用していて、武器を持ったり体を抑え込んだり、他の怪獣たちにはなかった戦い方だったのです!近距離戦で両手両足が器用なのはすごく有利なんだなぁと思います。特に熱線を放とうとするゴジラの口を抑えたのには驚きで、噛む力の強い動物の口を開かなくする光景はテレビでも見ますが、ゴジラにも通用するとは思っていなかったので、びっくりしました!
圧倒的強さのゴジラに対して、頭も武器も使って、対等に張り合うコングの戦い方が面白かったです!また、今回はしっかり勝敗が決まるという前情報はあったものの、どうせ引き分け展開になるのかと思いきや、だれが見ても分かるような勝敗がついたのもとても良かったです!そう来なくっちゃ。
ゴジラとコングの戦い以外でもう一つとても見ごたえのあるシーンがありました。それは巨大怪獣たちの故郷である地下空洞の世界です。地下といっても地上と変わらないほど空は高く、光もあり、違う惑星の話のようでした。怪獣たちが暮らすその世界では、重力のかかり方が普通とは違ったりして、不思議な空間で、「もっとじっくりこの世界を味わいたい!」と思いました。
その世界で、コングが自分と同族の者が残したとみられる斧を手に取り、その斧が光りだすシーンは人間でいう「勇者の剣」みたいでちょっと笑ってしまいましたが、最強の武器を手に入れて最強の相手とリベンジマッチなんて激アツな展開でした!
そしてゴジラとコングの決着がつく頃明らかになったエイペックス社の陰謀はメカゴジラの製作でした。本編を見るまで登場することが伏せられていたメカゴジラですが、そのパイロットこそが小栗旬さんでした。登場時間は長くないものの重要な役どころで、頭のよさそうな雰囲気が特徴的でした!同じ日本人として、とても嬉しかったです。ただ、ただ、、登場シーンの半分くらい白目をむいている、、。日本の作品ではなかなか見られないようなレアな小栗さんが観れたと思います!
さて今回の映画飯は、ずばり!マグロです!
海外ゴジラといえばマグロ!(エメリッヒ版ですが気にしない!)「海外ゴジラはマグロを食べる」というのは知っていましたが、今回はコングがマグロを食べていました!「マグロ食べてたって強いんだよ!むしろコングはマグロでパワーアップするんだ!」と言いたいところですが、今回の勝敗を見る限り「やっぱりマグロ食ってる奴はダメだな」と北村一輝さんに言われてしまいそうです。(笑)
さらにコングは「髑髏島の巨神」で巨大イカの踊り食いを披露していました!海鮮にはうるさいのかも知れませんね!?
ということで、今回はマグロを味わい尽くす「マグロづくし」です!
まずは食材を切っておきます。ニンニクはスライスに、小葱は小口切りにしておきます。
マグロは料理に合わせて良い大きさに切っておきます。
煮切った酒とみりんに醤油を加え、漬けだれを作ります。切ったマグロの4分の1を漬けてマグロ丼にします。
その間に、他のメニューを作っちゃいます!まずはマグロの山かけ!
一口大に切ったマグロの上にとろろをかけます。とろろは長芋をフードプロセッサーに入れて作りましたよ!擦り下ろさなくて良いのはとっても楽ちん。
刻みのりと小葱をトッピングしたら完成です!
火を入れた料理も作りたいということで、お次はマグロステーキです。熱したバターにニンニクスライスを入れ香りを移します。ニンニクがこんがりしてきたらお酢と醤油を加え、軽く混ぜます。
塩胡椒をしておいたマグロを入れて全部の面をサッと焼きます。せっかくのお刺身用マグロなのでレアで焼いてみます。
表面の色がしっかり変わったら取りだして切り分けます。
フライパンに残ったソースをかければ完成!
次にマグロフライを作ります。一口大に切ったマグロをバッター液と、黒胡麻入りのパン粉にまぶし、油で揚げ焼きにします!
最後につけておいた漬けマグロをマグロ丼にします。ご飯に刻みのりと大葉を乗せ、漬けマグロをたっぷり乗せて。最後に白胡麻と小葱をトッピングして完成です!
山かけは今日の料理の中では一番のさっぱり味!ツルッとしていて食べやすいです。
マグロのフライは初めて作りましたが、白身魚のフライよりも食べ応えのある気がします!養殖にも和食にも合いそうです。
マグロの漬け丼は漬けた事によりネットリとした弾力出て、ご飯に味がよく絡んでいます。
そして何より美味しかったのが、マグロステーキです!
バターでマグロを食べるってイメージが湧かなかったのですが、今日作った中で1番の当たりです!ニンニク醤油のパンチのある味とコクのあるバターが驚くほどマグロと相性抜群です。ぜひ皆さんにもやってみてほしい美味しさです。
この美味しさなら、海鮮にうるさい(かもしれない)コングも納得してくれるのではないでしょうか!
ごちそうさまでした。
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今回取り上げた作品はコチラ!
【キャスト】
アレクサンダー・スカルスガルド、ミリー・ボビー・ブラウン、レベッカ・ホール、ブライアン・タイリー・ヘンリー、小栗旬、カイル・チャンドラー
【スタッフ】
監督:アダム・ウィンガード
脚本:エリック・ピアソン、マックス・ボレンスタイン
音楽:ジャンキーXL
配給:東宝
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瀬田ミナコ(Acstar所属)
1996年4月3日生まれ 東京都出身
出演作品:映画「ゆずりは」「不能犯」(2018)
映画「種まく旅人~華蓮のかがやき~」全国順次公開中!!
その他:共感シアターでMCやコメンテーターとして活躍中
Acstar:http://acstar.jp/talent/minako_seta.html
Twitter:@minako_seta
『瀬田ミナコのシネまんぷく』これまでの連載記事はこちらから!
https://moviemarbie.com/special/cinemanpuku_index/
※瀬田ミナコが出演中の共感シアターのアーカイブ動画はこちら!
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