「瀬田ミナコのシネまんぷく」第13回:ショーン・コネリーに惚れ惚れ!テンション上がるシーンてんこ盛り!『ザ・ロック』
共感シアター「KIQ STATION」のキャスターとしてもお馴染み、女優の瀬田ミナコによる連載コラム。毎回「映画」と「食」をテーマに、ゆるゆるとお届けします!
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マイケル・ベイ監督の作品は無意識に避けていたのかと思うほど、ほぼ観たことがありませんでした。ですが、先日お仕事で『トランスフォーマー』を始めて観て、マイケル・ベイはかなり特徴のある監督だと言うことを聞いたので、よし!いくつか観てみようと思い『ザ・ロック』を鑑賞しました!!
ショーン・コネリー、ニコラス・ケイジ、エド・ハリスが共演していて、ものすごく豪華です!!
物語は、エド・ハリス演じる海軍のハメル准将が起こすクーデターから始まります。ハメル准将らは「ロック」と呼ばれているアルカトラズ島の刑務所跡地に人質をとって立てこもり、身代金を要求します。さらには化学兵器のVXガスを積んだミサイルをサンフランシスコに向ける事で、サンフランシスコ全体を人質として脅迫します。
それに立ち向かう事になるのが、FBIの化学兵器のスペシャリストであるグットスピード(ニコラス・ケイジ)と、唯一ロックを脱獄した事のある囚人メイソン(ショーン・コネリー)です。
135分と短くもない映画ですが、全然飽きませんでした!おもしろいです!映画の美味しいとこ取りというか、かっこいいシーンやテンションの上がる設定の詰め込まれた映画だと思いました。
前半はとにかくてんこ盛りで、いきなり猛毒ガスを武器庫から盗み出す緊迫シーンから始まります。グッドスピードは登場してすぐ、腐食性ガスに襲われながらギリギリのところで時限爆弾を解除しますし、メイソンの逃亡シーン、さらにはカーチェイスまで盛り込まれています。序盤から盛り上がるシーンが次々と出てくるのであっという間に一時間が過ぎます。
後半はいよいよロックに潜入し、ミサイルを壊すミッションに取り掛かる訳ですが、こちらも色んな要素が盛り沢山です。難攻不落の敵陣、激しい銃撃戦の末の味方の全滅、猛毒ガスを扱う緊張感、敵の仲間割れ、グッドスピードの成長、迫るタイムリミット、そして、グッドスピードとメイソンの間に生まれる絆、、、、文字にするだけでも沢山です。
これだけの要素が綺麗にまとまっていて、とても完成度の高い映画だと感じました!
その慌ただしい中で登場人物達のそれぞれのカッコ良さが際立っていたのも良かったです。
ハメル准将は軍人の中の軍人、心の強さがよく分かります。この事件を起こしたのにも仲間を想う気持ちが理由ですし、本当に民間人を殺すつもりはないという、敵ながらいい奴です。
グッドスピードは頼りなさげでヘタレっぽいのに、化学兵器絡みではとても優秀です。プレッシャーの中、極限の状態でミッションをこなす、すごい度胸の持ち主です。最初子供が出来たことに、ウジウジごにょごにょ言ってる時は観ていてイラッとしましたが、物語の中で成長していき、終わる頃には超いい男だと思いました!!
そして!最高に渋カッコいいハイスペック爺さんメイソンです。爺さんとは言ってはいけないくらいとにかくカッコイイです。刑務所の中で、髪も髭も伸び放題の姿も危ない香りのする「ザ・危険人物」で好きでしたが、ビシッとスーツを着た姿はさすがショーンコネリー。キマってます。このジェントルマンなおじさんが、脱獄の天才で元英国諜報員な訳です。そりゃかっこいいよ!冗談じゃなく観た人みんなメイソンに惚れ込むと思います。
そんなメイソンとグッドスピードのロックに潜入してからの関係性がすごく好きでした。お互い信頼はしてないし気も許してないけど、ミッションクリアのために協力していつの間にか強い絆が出来上がっています。ラストシーンでグッドスピードが付いた嘘はその絆あってこその選択だと思いました!
最終的にアメリカ政府は人質やグッドスピード達もろとも、島ごと空爆で消し去ろうとします。サンフランシスコ全体と島で犠牲になる人数を考えれば、分からなくもない方法です。しかしこの事件が正確に犠牲者の家族たちに伝えられることはなさそうなので、ハメル准将が事件を起こした経緯を考えると、なんとも悲しい方法です。ですからギリギリで空爆を阻止しさらなる犠牲者が出なかったのはハメル准将にとってもせめてもの救いになったんじゃないかと思います。
さて、ベイヘムと呼ばれるマイケルベイの特徴についてですが、米軍の登場や、西日のカットが多いこと、爆破シーンの多さ、カーチェイスなどが挙げられます。今回のザ・ロックにももれなく特徴が表れていました!!
今作では軍人は敵でもありましたが、ハリス准将は敵ながらとてもカッコいい人物として描かれています。カーチェイスもケーブルカーの吹っ飛ぶシーンが印象的です。西日カットも多いと聞いていて楽しみに見ていたら、前半そんなになかったので、あれ?と思っていたら後半夕陽ばっかりで笑ってしまいました!好きなんだろうなぁ(笑
爆発シーンは多いだけでなく一回一回派手で、炎が他の映画で見るよりも赤く、本当に熱そうに見えました。クライマックスシーンの、発煙筒を持って両手を広げるグッドスピードとその真後ろで起こる大爆発は「夕陽と米軍と炎」で、マイケルベイ監督の特徴の詰まったシーンだと感じました!
さて!今回の映画メシですが、劇中の中で大切なキーアイテム、猛毒ガスのアレを作りましたよ!
物語の中ではガラスのような質感に見えましたが、今回は寒天で作ってみました。
寒天を水に入れ少し煮たら、色をつけていきます。
いい感じの緑になったら、100均で売ってる丸い製氷皿に入れて冷やします。
固まったら型から外して、、
つるん、と一個落としてしまいました、、が、図らずも、作品の最初の方で割れた奴っぽくなりました笑
ちょっとサイズが大きかったのと、寒天の白く曇った色が出てしまったのが残念です。
アルミホイルと菜箸でそれっぽくしようと試みるも、、微妙!!!
でも食べてみるとほんのり甘くて冷たくて、寒天の食感が美味し、、
うぅっ、毒が、、!!ぁぁぁああ、、
『ザ・ロック』の瀬田ミナコ的評価は、、、
星4.0!!!
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今回取り上げた作品はコチラ!
監督:マイケル・ベイ
キャスト:ショーン・コネリー、ニコラス・ケイジ、エド・ハリス
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瀬田ミナコ(Acstar所属)
1996年4月3日生まれ 東京都出身
出演作品:映画「ゆずりは」「不能犯」(2018)
今後の公開予定作品:映画「種まく旅人〜華蓮(ハス)のかがやき〜」
その他:共感シアター「KIQ STATION」でキャスターとしても活躍中
Acstar:http://acstar.jp/talent/minako_seta.html
Twitter:@minako_seta
『瀬田ミナコのシネまんぷく』これまでの連載記事はこちらから!
https://moviemarbie.com/special/cinemanpuku_index/
※瀬田ミナコが出演中の「KIQ STATION」アーカイブ動画はこちら!
- 「瀬田ミナコのシネまんぷく」第12回:ありのままで大丈夫!励ましをくれる映画『ブリジットジョーンズの日記』
- 「瀬田ミナコのシネまんぷく」第14回:不気味かと思いきや、素敵な愛の物語『シェイプ・オブ・ウォーター』