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第127回:『ハウルの動く城』(2004)|憧れのジブリ飯!火の悪魔カルシファーで調理する魔法使いの朝ごはんベーコンエッグを再現!【瀬田ミナコのシネまんぷく】

共感シアターでもお馴染み、女優の瀬田ミナコによる連載コラム。毎回「映画」と「食」をテーマに、ゆるゆるとお届けします!

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■今回の映画:『ハウルの動く城』(2004)

今回は『ハウルの動く城』です!

ジブリ飯の中でも特に美味しそうで再現もしやすい「ベーコンエッグ」が登場します。

多くのファンが再現するこのジブリ飯。「いつか私も作ろう」と思いつつも後回しになっていましたが、ついに今日作ってみたいと思います!

映画自体も大好きで原作小説も大のお気に入り!

原作はダイアナ・ウィン・ジョーンズの「魔法使いハウルと火の悪魔」で、監督脚本は宮崎駿監督が務めています。

物語の主人公は帽子屋の娘ソフィー。

ソフィーの暮らす街では、若い娘の心臓を食べてしまうという魔法使いハウルと、恐ろしい魔女である荒れ地の魔女がうろついていると噂されていました。

噂は本当で、ソフィーは閉店後の帽子屋にやって来た荒れ地の魔女に呪いをかけられ、90歳の老婆の姿になってしまいます。

このままではいられないと家を出たソフィーはハウルの「動く城」と出会い、そこで火の悪魔カルシファーに呪いを解いて貰う契約を結ぶことになるのです。

呪いを解く条件は「ハウルとカルシファーの契約の謎を解く」事。

掃除婦として城にとどまったソフィーと、美しく謎めいた魔法使いハウル、彼の弟子のマルクル、そしてカルシファーとの生活が始まります。

個人的には、宮崎駿監督のジブリ映画の中で、一番恋愛要素が強いと思う作品で、少女漫画や恋愛小説を読んだ時の感覚に近いものがあります。とにかくハウルというキャラクターがとても美しく素敵なのです!

ジブリには魅力的な男性キャラクターが沢山いますが、イケメン・女性の扱いが上手い・物語の中で恋愛関係になる描写がある・の三点が揃っているのは珍しいのではないでしょうか。

(あくまで私個人の感想です)

とても紳士的に見えるのに、実はナルシストの臆病者で、そのギャップが女心に刺さりまくりです。初対面のロマンティックな空中散歩、本性を知った時のギャップ萌え、そして臆病なのにソフィーを守ろうと戦う姿を見て、私は映画を観ている間にハウルに三回恋をしました。(笑)

ハウルの声を担当したのは木村拓哉さんで、これがまた非常に良かったです。

声のキャストで言うと、荒れ地の魔女を演じた美輪明宏さんもさすがでしたし、主人公ソフィーを演じた倍賞千恵子さんは18歳から90歳までを演じ分けていて「凄い」の一言です!

90歳のおばあちゃんが主人公という斬新な設定ですが、ソフィーの見た目はコロコロ変わります。元の18歳に見えることもあれば、60歳くらいに見えることも。

初めてこの映画を観た時はソフィーの年齢が変わる謎が理解できず、映画の面白さをイマイチ分かっていませんでしたが、その理由が分かったとたん大好きな映画の一つに仲間入りしました!

若い時には言えなかったようなことがおばあちゃんになると不思議と言えてしまったり、歳をとると考え方が変わったり、人間の心って面白いですね。

他にも映画だけ観ると分かりづらい設定が多いのですが、ちゃんと手がかりはあるので、自分なりの解釈で想像しても楽しいですし、原作小説を読むとさらに面白いです!

最初に少女漫画や恋愛小説を読んだ時の感覚に近いと書きましたが、物語の謎を読み解いて自分で解釈していくと、文学作品を読んでいる時感覚にもなれる、内容の濃い映画でした。

最後に書かずには終われないのが、曲が非常に良いという事です!

テーマ曲の「人生のメリーゴーランド」は名曲揃いの久石譲さん作曲の中でも傑作でした。

また作曲・木村弓さん、作詞・谷川俊太郎さんの主題歌「世界の約束」は倍賞千恵子さんの歌声で、映画のラストにふさわしい愛のこもった一曲になっていました。

それでは今日の映画メシ。

ベーコンエッグです。

おばあちゃんになったソフィーの手からフライパンをそっと奪い、美しい手で卵の片手割りを披露するハウルは最高です。

作り方はとっても簡単。

我が家のカルシファーこと、ガスコンロにフライパンを乗せ、ベーコンから焼いていきます。

ベーコンの油が出てきたところで卵を六つ投入。

三人分の朝食なので、一人当たり卵2個計算なのが良いですね。豪華です。

最大のポイントは片手で卵を割る事!

む、難しい。

白身に火が通ったらお皿に盛り付けて完成です!

おまけで、テーブルに乗っていた美味しそうなチーズもケーキで再現しました。

クリームチーズとマスカルポーネと砂糖をよく混ぜ、

溶かしたゼラチンと黄色の食紅を加えてさらによく混ぜたら

型に入れて冷やすだけ。

型から出したら計量スプーンやストローでチーズのへこみの部分をくり抜いて完成です。

映画ではスライスしたパンとお茶碗に入ったお茶も登場したので、それも用意してみました。

(なぜお茶碗があったのか謎です。笑 お米は食べないと思うのですが、、、)

シンプルだけどベーコンも一枚丸ごと、目玉焼きも一人二つのボリューミーな朝ごはんです。

それでは憧れの映画メシ、さっそくいただきまーす!

ベーコンは少年マルクルに倣って豪快に齧りつきます!

ちょっとお高いベーコンを買っただけあって美味しい~!

がやはり齧りつくのは食べにくいので、目玉焼きは普通に食べます。

特に味付けしてませんがベーコンの油で焼いたため、香りが移っていて充分に美味しいです。

チーズを模したケーキはしっとりしていてゼラチンのプルンとした食感も感じられます。チーズが濃厚!

憧れのハウルのベーコンエッグを食べることが出来て大満足です!

ごちそうさまでした。

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今回取り上げた作品はコチラ

『ハウルの動く城』(2004)

【キャスト】
倍賞千恵子 ⋅ 木村拓哉 ⋅ 美輪明宏 ⋅ 我修院達也 ⋅ 神木隆之介 ⋅ 大泉 洋 ⋅ 原田大二郎 ⋅ 加藤治子

【スタッフ】
原作:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

脚本・監督:宮崎 駿
プロデューサー:鈴木敏夫
音楽:久石 譲
主題歌:倍賞千恵子
配給:東宝
© 2004 Studio Ghibli・NDDMT

公式サイト:https://www.ghibli.jp/works/howl/

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瀬田ミナコ(Acstar所属)
1996年4月3日生まれ 東京都出身
出演作品:映画「ゆずりは」「不能犯」(2018)
映画「種まく旅人~華蓮のかがやき~」全国順次公開中!!
その他:共感シアターでMCやコメンテーターとして活躍中
Acstar:http://acstar.jp/talent/minako_seta.html
Twitter:@minako_seta
Instagram:https://www.instagram.com/cinemanpuku_minako/

『瀬田ミナコのシネまんぷく』
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