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第119回:『学校の怪談』(1995)|可愛いお化けかと思いきや、トラウマレベルのバケモノに大興奮!スイカのお化け「メリーさん」を児玉スイカで再現!【瀬田ミナコのシネまんぷく】

共感シアターでもお馴染み、女優の瀬田ミナコによる連載コラム。毎回「映画」と「食」をテーマに、ゆるゆるとお届けします!

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■今回の映画:『学校の怪談』(1995)

皆さん!今年も夏がやってきましたね。

夏といえば、ホラー!怪談!

という事で今回の映画は『学校の怪談』です!

『学校の怪談』は1995年に公開された1作目から、1999年公開の4作目まで続く映画シリーズです。シリーズと言ってもお話が繋がっているわけではなく、野村宏伸さんは1作目から3作目まで、それぞれ違う役として出演したりしています。

今回紹介する1作目の監督は平山秀幸監督、脚本を奥寺佐渡子さんが務めました。

物語の舞台は一学期の終業式を終えた、とある小学校。明日から夏休みの子供達ですが、小学二年生の美夏は忘れ物を取りに学校へ戻ります。そこで独りでに跳ね続ける不思議なサッカーボールを見つけ、誘われるように後を追うのでした。その学校には「お化けが出る」という噂の旧校舎があり、生徒はもちろん立ち入り禁止、外から入れないよう固く戸締りされていましたが、その日は何故か扉が開いていて、ボールを追った美夏、美夏を探す姉の亜樹、他にも数人の生徒が足を踏み入れてしまい、いつの間にか旧校舎に閉じ込められてしまいます。

そこで子供たちを待っていたのは「噂」でしかなかったはずの沢山のお化け達!次々に襲ってくるお化けから逃げ、無事に旧校舎から脱出できるのでしょうか!?

というお話です。

子供向けかと思いきや、想像以上の面白さにびっくりしてしまいました!

お化けのビジュアル事態はそんなに怖くないのですが、演出がちゃんと怖いので「怖いけど怖くない、でも結構怖い」という絶妙なバランスです。

放課後のシーンとした学校の不気味さがすごくリアルで、ホラー映画にありがちな大きい音で脅かしてくる訳でもないのにドキドキしちゃいました。

お化け達はピンクのゴリラ?だったり、優しい顔の巨大な少年だったり、動く人体模型だったりと、キャラクターチックなものが多く、いざ出てきてしまえば怖くありません。

、、、と油断していました(笑)

映画の後半は、子供が観たらトラウマになるであろうグロ恐お化けが本気を出してきます!

リアルな人間標本の臓器、本気で怖い口裂け女、そして何より「クマヒゲ」さんの存在です!

想像以上の「バケモノ」っぷりに、テンション上がりまくりです!(もう一度言いますが子供の頃に観たら普通にトラウマになりそうです)「前半の可愛らしいオバケは何だったの!?」と言いたくなります。

そんなお化け達の見どころはもちろん、一晩の冒険を通して描かれる子供達の成長がすごく良いのです。

やんちゃで悪戯好きな子供、双子の一人が引きこもりの子、ちょっといい感じになっちゃう五年生の男の子と六年生の女の子、なかなか周りになじめない子、など色んな子が登場しますが、それぞれに抱えている気持ちがあるのが見えてきて、演出も脚本も素晴らしかったです。

小学生の頃、何故か男子と女子で憎まれ口を叩きあっていたこと思い出したり、その言葉が意外と核心をついていて突然グサッと来てしまったり、、、。

お化け映画ですが、子供達の心情とそこから出てくる立ち振る舞いをすごく上手に描いています。

「スタンド・バイ・ミー」「グーニーズ」に並ぶジュブナイルものの傑作だと思いました!

まあでもクマヒゲさんのインパクトが強すぎるのが正直なところです。(笑)

そして!ちょっとびっくりだったのが27年前の映画ですが学校の雰囲気が今と違うのが面白かったです。

旧校舎の木造校舎の趣や、子供同士で「ゲロ兄」というあだ名を使うところもそうですが、先生役の野村宏伸さんの「ゆるさ」が非常に好きでした。遅刻するわ、子供にもあんまり頼りにされてないわ、なーんかフワフワしててつかみどころのない感じなのに、それが特段問題として描かれておらず「そういう人」という立ち位置が良かったです。

さて、今回の映画メシですが映画の冒頭に登場したファーストお化け「メリーさん」を作りたいと思います。お話は何度も聞いたことがありましたが、実物を観るのはこれが初めて!どんな恐ろしい姿かと思ったら可愛いスイカのお化けでした♡(これで油断したのです笑)

季節もぴったり!小玉スイカで作ります。

ハロウィンにカボチャで作るジャック・オー・ランタンに似ていますね!

まずはナイフとスプーンを使って中身をくり抜きます。

次にマジックペンで切り出す部分をマーク。

小さなナイフと彫刻刀を使って顔を作ります。

カボチャよりも柔らかくて良いのですが、力加減を間違えると大きなひび割れが出来そうな固さなので、慎重に。

出来ました!

中の赤さが意外に怖いです。

くり抜いた中身から種を取り除いて、食べやすい大きさにカット!

バナナとブルーベリーも用意して、サイダーを加えます。

夏にぴったりフルーツポンチにしてみました。最後にメリーさんを乗せれば完成です!

スイカの緑と黒の縞模様が、すごく邪悪な模様に見えてきました、、、。

ライトで照らすと大きく開いた口が恐ろしいですね!

いただきまーす!

やっぱり旬のフルーツは良いですね!スイカがすごく甘いです。

冷やしたサイダーのさっぱり感も合わさって瑞々しくて美味しい!

小学校の給食でフルーツポンチが出た日は嬉しかったなぁ。

なんて、昔を思い出しました。

ごちそうさまでした!

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今回取り上げた作品はコチラ

『学校の怪談』(1995)

<キャスト>
遠山真澄、米澤史織、熱田一、塚田純一郎、町田昇平、岡本綾、野村宏伸、佐藤正宏、町田耕平、杉山亜矢子

<スタッフ>
監督:平山秀幸
脚本:奥寺佐渡子
原作:常光徹、日本民話の会
SFXスーパーバイジング・プロデューサー:中子真治
配給:東宝

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瀬田ミナコ(Acstar所属)
1996年4月3日生まれ 東京都出身
出演作品:映画「ゆずりは」「不能犯」(2018)
映画「種まく旅人~華蓮のかがやき~」全国順次公開中!!
その他:共感シアターでMCやコメンテーターとして活躍中
Acstar:http://acstar.jp/talent/minako_seta.html
Twitter:@minako_seta
Instagram:https://www.instagram.com/cinemanpuku_minako/

『瀬田ミナコのシネまんぷく』
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