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第113回:『シン・ウルトラマン』|メフィラスとウルトラマンが居酒屋で食べたであろうお食事。会計はもちろん割り勘で!【瀬田ミナコのシネまんぷく】

共感シアターでもお馴染み、女優の瀬田ミナコによる連載コラム。毎回「映画」と「食」をテーマに、ゆるゆるとお届けします!

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■今回の映画:『シン・ウルトラマン』(2022)

今回は『シン・ウルトラマン』です!!

実は私、戦隊ものヒーロー系は好きじゃないとかでもなく、何故かこれまでに一度も「ウルトラマン」を観たことが無いのです。

沢山シリーズがあるので、どれか一話くらい観ていてもおかしくないのですが、本当に全く観たことがないのです。

そんな訳で、また今回も「話題になってるけどこんな初心者が行って楽しめるかな、、、?」と劇場に行くのを躊躇っていたのですが、「むしろウルトラマンの入り口として良いのでは!?」と思い直し、観に行きました!!

そんな私が感じたありのままの感想ですので、ファンの方や、昔からシリーズを観ている方からすると、検討はずれな事を書いているかも知れませんが、何卒ご容赦ください。

 ネタバレありです!ご注意ください。

「シン・ウルトラマン」は、企画・脚本・総監修を庵野秀明さんが務め、監督を樋口真嗣さんが務める実写映画です。

物語の舞台は、巨大不明生物・禍威獣(カイジュウ)が次々と現れるようになった日本です。何故か日本にのみ現れる禍威獣には、通常兵器がほぼ通用せず、日本政府は禍威獣対策のスペシャリスト集団、通称「禍特対」を設立し何とか対応していました。

新たなる禍威獣が現れ、被害が拡大していく中、突然銀色の巨人が現れます。

敵か味方かも分からないその巨人を、人類は「ウルトラマン」と呼ぶことにしました。

ウルトラマンの正体は何なのか?禍特対を始めとする日本人達は地球を守ることができるのか?

そんなお話です。

まずですね、、初っ端から小難しい漢字の並ぶ高速字幕に目が回りました(笑)

さすが庵野さん×樋口監督!

そして禍特対メンバーの皆さんの、これまた小難しい内容の早口会話!こんな難しいセリフをスラスラと言っていて本当にキャストの皆さん凄いです、、、!

 ちゃんとセリフを理解しようと一生懸命聞いていましたが、すぐに諦めました。追いつけない!

カット割といい、カメラアングルといい、役者達の台詞のテンポといい、どれも独特で、さらに今回はあえて特撮っぽさを残した映像になっていたので、ストーリー展開以前に、映像として「いったい何だこれは!?」とすごくワクワクしました!

公開を控えている「シン・仮面ライダー」がどんな作品になっているかはまだ分かりませんが、「シン」シリーズ特有(庵野さんらしいともいえる気がしますが)の映像が確立していきそうです。

そしてウルトラマンの登場!

「、、、!?なにか不思議!?」

はじめてまともにウルトラマンを見た感想は、何というか、思ってたよりも線が細くてスタイルが良すぎて、カッコいいような不気味なような、シュールな印象を受けました。

スペシウム光線を放つ時も、中腰でポーズを取っているだけなので、なんだか面白い。

 私はシュールだと受け取りましたが、「もしやウルトラマン界では当たり前なのか!?」と思い、あとで色々なウルトラマンの画像を見てみましたが、特に同じで今回の作品だけということではありませんでした。今回のモーションキャプチャーによって生み出されたウルトラマンは「ウルトラマンスーツを着た人間」ではなく、まさしく「銀色の巨人」だったので、そのどこか人ではない違和感を感じたのかもしれません。

 

でも、スペシウム光線、くるくる回って攻撃をはじき返す姿、あとなんか投げて攻撃する技(なんて言うのでしょうか?)など、「なんとな〜く知っていた技」をちゃんと見ることが出来てとても楽しかったです。

禍威獣たちも私は初めて見るのですごく新鮮な気持ちで一体一体に驚きながら楽しみましたが、後から調べると初代ウルトラマンに登場しているものばかりなのですね!

ファンの皆さんとはこの映画の見方がかなり違ったかもしれませんが、それでも初心者なりにちゃんと楽しめたので良かったです!

禍威獣や宇宙人が色々登場しますが、私が一番好きだったのは山本耕史さん演じるメフィラスです。ジェントルマンで友好的に見えるけど、実は人間を有効資源としか思っていなくて、山本さんの笑顔が裏のある雰囲気を醸し出していて最高でした。

彼の口癖、「〇〇、私の好きな言葉です」というセリフが頭に残って離れません!

そして、まさかの巨大長澤まさみさん!(笑)

あんな大胆なシーンが出てくるとは想像できず、思わず笑っちゃいました!

シュールな映像もあれだけ大胆にやられると謎の説得力があります。

ストーリーで言うと結局はどういう原理で地球が無事だったのかよく分からないし、ウルトラマンがどうなったのかも、分かったようでよく理解できていないのですが、目に焼き付いて離れないシーンがいっぱいです!

さて、それでは今回の映画メシ!

印象的なシーンは色々ありますが、その中でもちょっと異様だったのが居酒屋のシーン。

「ゆっくり話のできる所でウルトラマンと話がしたい」というメフィラスが選んだ場所がまさかの居酒屋だったのです。

二人が凄くナチュラルにお酒と食事を楽しんでいる姿は、一見何もおかしくないのに、二人の正体を知っていると明らかに変!(笑)メフィラスの「割り勘でいいか?ウルトラマン」は名言ですね。

早くもファンは、ロケを行った居酒屋「浅草一文」へ聖地巡礼に行っているようです。

という訳で今回は映画に映っていた枝豆と玉子焼き、そして浅草一文の名物だという「ねぎま鍋」を作ります!

まずは枝豆。

水洗いしたら先を少し切り落とし、塩もみします。

沸かしたお湯に塩を溶かし、枝豆を茹でておきます。

お次は玉子焼き。

白だしと薄口醤油で味付けしたら、玉子焼き器で焼いていきます。

そしていよいよ「ねぎま鍋」。ネギとマグロの「ねぎま」です。

まずはネギを食べやすい大きさに切って、フライパンで焼き色を付けます。

鍋にお水と顆粒だし、醤油、酒、みりんを加えて煮立たせます。

そこに先ほどの焼いたネギを加えて、少し煮ます。

最後にマグロを加えてさっと火を通したら完成です!

簡単!

映画よりなんだか豪華な感じになっちゃいましたが、美味しそうなのでOK!

 

ねぎま鍋も初めて食べるので楽しみです。

では、いただきまーす。

まずは安定の枝豆から。ほんのり塩味の利いた豆ってなぜこんなに美味しいのでしょう。

ちまちま食べるおつまみにぴったりです!

お次は玉子焼き。

何の変哲もないメニューですが、居酒屋にいくとついつい頼みがち。

そしてねぎま鍋。一口食べて、美味しくてびっくり!

マグロって生で食べることが多くて煮たのは初めてですが、すごく柔らかくて、臭みもなくあっさりしていて美味しいです。

そして何より、マグロのうま味をまとったネギが美味しい!!

作り方も簡単だし、今までこの食べ方を知らなかったのがもったいないと思うくらいです。

浅草一文では脂の乗ったいかにも美味しそうなマグロをこの「ねぎま鍋」にするようで、是非とも行ってみたいです。一人で行くのは寂しいので、誰かシン・ウルトラマンを見た人を連れて。会計はもちろん割り勘です!

ごちそうさまでした!

 

★料理の行程をショート動画でも公開中!⇒こちら

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今回取り上げた作品はコチラ

『シン・ウルトラマン』(2022)

【キャスト】
斎藤工、長澤まさみ、西島秀俊、有岡大貴、早見あかり、津田健次郎、山本耕史 ほか

【スタッフ】
監督:樋口真嗣
企画・脚本:庵野秀明
主題歌:米津玄師
配給:東宝

(C)2021「シン・ウルトラマン」製作委員会 (C)円谷プロ

公式サイト:https://shin-ultraman.jp/

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瀬田ミナコ(Acstar所属)
1996年4月3日生まれ 東京都出身
出演作品:映画「ゆずりは」「不能犯」(2018)
映画「種まく旅人~華蓮のかがやき~」全国順次公開中!!
その他:共感シアターでMCやコメンテーターとして活躍中
Acstar:http://acstar.jp/talent/minako_seta.html
Twitter:@minako_seta
Instagram:https://www.instagram.com/cinemanpuku_minako/

『瀬田ミナコのシネまんぷく』
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