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第109回:『ローマの休日』|憧れのローマで憧れのジェラートを!!アン王女の束の間の自由の味!【瀬田ミナコのシネまんぷく】

共感シアターでもお馴染み、女優の瀬田ミナコによる連載コラム。毎回「映画」と「食」をテーマに、ゆるゆるとお届けします!

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■今回の映画:『ローマの休日』(1953)

今回は名作中の名作!何年経っても色褪せない恋愛映画『ローマの休日』です!

大好きな映画で、ずっと「シネまんぷく」でも書きたいと思っていました。現在、オードリー・ヘプバーンのドキュメンタリー映画が劇場公開中という事で「ついに書く時が来た!!」と思いました。

アン王女を演じたオードリー・ヘプバーンの美しさ、素晴らしい脚本、一度は行ってみたくなるローマの街など、魅力の詰まったこの映画を紹介していきます!

『ローマの休日』は1953年に製作された映画で、当時はすでにカラー映画が存在しましたが、この作品はモノクロで描かれています。

監督はウィリアム・ワイラー、主演をグレゴリー・ペックとオードリー・ヘプバーンが務めています。

物語の主人公はローマで新聞記者として働くアメリカ人、ジョー・ブラッドレーと、ヨーロッパ某国の王女で、各国を親善旅行中のアン王女です。

アン王女は親善旅行でハードスケジュールの中、笑顔で公務を続けていましたが、ローマへ訪問した際、ついに疲れとストレスが爆発してしまいます。

こっそり部屋から抜け出しローマの街へと飛び出しますが、鎮静剤の効果で街中で眠気に襲われてしまいます。

そこに通りかかったのが、新聞記者のブラッドレー。

最初は気付かずに仕方なく世話を焼きますが、その女性が王女だということに気が付き「とんでもないスクープを手に入れた!」と驚くと共に王女に気づかれず取材する段取りを始めます。

名作中の名作、と言われる今作ですが本当に完璧な映画だと思います。

恋愛映画で私がツッコミたくなるのが、出会ってすぐに恋に落ち、さっき会ったばかりの人をあっという間に信じ切ってしまう所。映画一本の中で恋愛を描くのだから仕方のないことですが、ローマの休日にはその無理やりさが全然ないのです!

ブラッドレーはアン王女をスクープのネタとしか思わずに接しているのがすごく自然だし、かなり終盤までその姿勢を崩すことはありません。そんな中いつの間にか彼女の魅力に心が動いてしまう様子に、すごく共感できました。

逆にアン王女もブラッドレーの事を最初は「ローマに住む親切な男性」くらいにしか思っていないのが面白いです。しかし初めてローマの街に降り立ち、「普通の観光」なんてしたことない彼女にとって親切に案内をしてくれる人にちょっとだけ特別な感情を抱く事は不思議ではありませんでした。そして物語の終盤ブラッドレーと別れる時に涙を流すのも、単にいい感じになった男性との別れを惜しむからではなく、自由な時間を終わらせないといけない事も悲しんでいます。

約二時間という特別に長いわけでもない映画ですが、観客を置き去りにせずに、ちゃんと共感できる速度で二人の関係が進んでいくのが良かったです!

そんな魅力的な王女を演じたオードリーの素敵さを話し始めると終わらなくなってしまうのですが、この映画を成立させ、色あせない名作にしているのはやはり彼女の存在が大きいと思います。

当時は新人だったとのことですが、本当にどこかの王女様にしか見えないほど気品に満ち溢れ、歩き方ひとつとっても優雅で可愛らしいです。

常に輝きを放っているようで、ブラッドレーが好きになっちゃうのは「もはや不可抗力なのでは!?」と思うほど素敵でした。永遠の憧れです、、、!

ローマの観光名所が沢山登場するのも、観ていてとても楽しかったです!

この映画で「真実の口」の存在を知った人は多いのではないでしょうか?私は他の名所もほとんどこの映画で知ったので(笑)歴史的な価値というより「ローマの休日のロケ地!オードリーが歩いたところ!」という認識が強いですが、死ぬまでに絶対行きたい場所の一つです。

個人的にお気に入りなのがブラッドレーのアパートとカフェです。日常的な場所だからこそ行ってみたい!

あまりに名作すぎて、感想を書くのが恐れ多いような作品ですが、いつ観ても「良い映画だったなぁ」と心から思える素晴らしい映画なので、これからも事あるごとに何度でも観たいと思います!

それでは今回の映画メシ!

ローマの休日で印象的な食べ物といえば、アン王女がスペイン階段で食べていたジェラートです!!

髪の毛をバッサリ切って、ひと時の自由を手に入れて、ローマの街を眺めながら食べるジェラートはすごく美味しかったに違いありません。

そんなジェラートを手作りしたいと思います!

白黒映画だったので、ジェラートの色が分からず、いったい何味だったのか気になるところですが、今回はストロベリー&ピスタチオジェラートにします。(なぜなら私が好きだから)

まずはストロベリージェラート!

冷凍のいちごを細かく切っておきます。

切ったイチゴをボウルに入れて、牛乳、生クリーム、グラニュー糖を加えます。

少し混ぜてグラニュー糖を溶かしたらミキサーにかけます。

ちょっとつぶつぶが残ったほうが美味しいので、サッとでOK!

容器に流し込み冷凍庫で冷やし固めます。

お次はピスタチオ!

今回は市販のピスタチオスプレッドを使いました。

ボウルに牛乳、生クリーム、グラニュー糖を入れたら、スプレッドを味を見ながら足していきます。

こちらも容器に移し冷凍庫へ。

一晩冷凍庫で凍らせますが、途中で何度か取り出してほぐしたり混ぜたりしてふんわり凍らせていきます。

しっかり固まれば完成です!

スプーンで練るように混ぜて、コーンに乗せれば完璧!

どっちも美味しそう~!

写真を撮ってる間にみるみる溶け始めたので、垂れる前にいただきまーす!

まずはピスタチオ。甘くてとっても濃厚です。食感も滑らかでちょっとねっとりした感じがたまりません。

逆にストロベリーはちょっとザリザリッとしていて、イチゴの酸味がよく合います。

濃厚なピスタチオ味を食べた後にストロベリーを食べると口の中がさっぱりしてちょうど良いので、二種類作って良かったです。

残念ながらスペイン階段での飲食は条例で禁止されているようですが、いつか本当にローマに行ってジェラートを食べたいな…。と思います。

ごちそうさまでした!

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今回取り上げた作品はコチラ!

『ローマの休日』

監督:ウィリアム・ワイラー
出演:オードリー・ヘプバーン グレゴリー・ペック

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瀬田ミナコ(Acstar所属)
1996年4月3日生まれ 東京都出身
出演作品:映画「ゆずりは」「不能犯」(2018)
映画「種まく旅人~華蓮のかがやき~」全国順次公開中!!
その他:共感シアターでMCやコメンテーターとして活躍中
Acstar:http://acstar.jp/talent/minako_seta.html
Twitter:@minako_seta
Instagram:https://www.instagram.com/cinemanpuku_minako/

『瀬田ミナコのシネまんぷく』
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