「ムービーマービーアワード2021」ノミネート作品12『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』愛すべきクソヤバい奴らにアドレナリンMAX!
ムービーマービーが読者の皆様と共に毎年ベストな1本を決める最もユーザーフレンドリーな映画賞「ムービーマービーアワード」。今回は、昨年末からTwitterで募集した作品と、ムービーマービー編集部が選出したノミネート作品、計14本の中から今年度の「ぜったい面白い映画大賞」を決定します!
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ノミネート作品12
『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』
愛すべきクソヤバい奴らにアドレナリンMAX!
『ジャスティス・リーグ』の興行的失敗以降、DCユニバースは抜本的な見直しが行われた。2016年に公開されたデヴィッド・エアー版『スーサイド・スクワッド』は作品内に、かなりのDCヒーローがカメオ出演を果たし、よりユニバース感の強い作品になっていたものの、『ジャスティス・リーグ』以降、DCは基本的にヒーロー単体作品のメインに作ってきた。結果としてはそれが正解だったのだろう。ここ数年のDC作品はかなり高評価を得る作品が多い。何でもかんでもユニバース化すればいいという訳ではないのだ。
そんな訳で本作『ザ・スーサイド・スクワッド』も世界観の繋がりこそ感じられる部分はあるものの、基本的に本作のみで楽しめる作品になっている。マーゴット・ロビーなど一部キャストは引き続き続投しているが、基本的には全く新しい映画だ。そんな本作はまさに「痛快・豪快」という言葉がぴったりな見事なエンタメ娯楽作に仕上がっている。それはやはりジェームズ・ガン監督による功績が大きい。近年の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の印象が強い彼かもしれないが、『ドーン・オブ・ザ・デッド』の脚本や、監督デビューがホラー映画『スリザー』であるなど、元々はホラーに縁がある映画人である。そんなこともあり、今回は自由に製作できたであろう彼の悪趣味描写の数々も大きな見どころ。ヒーロー映画とは思えないほどの過激な描写の連続で、ヒーローの死に様も結構過激に描いている。これでいいのだ。悪役たちが主役なのである。これぐらいの破天荒な描写は、むしろあって然るべきだろう。
マーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインは相変わらず過激だけどキュートだし、スタローンが声を務める鮫の容赦ない食いっぷりは、笑いが出るほどに豪快だ。これこそが私たちが求めていた極悪人チームの姿ではないだろうか。良い意味で前作のイメージを完全に吹き飛ばした『ザ・スーサイド・スクワッド』。真夏の蒸し暑さや、コロナ禍の陰鬱な雰囲気を吹き飛ばすほどに痛快・豪快な作品だったのを、今でも覚えている。やはり理屈抜きに純粋に楽しめる映画は尊いものであると、改めて感じるのであった。
【キャスト】
マーゴット・ロビー、イドリス・エルバ、ジョン・シナ、シルベスター・スタローン、ほか
【スタッフ】
脚本・監督:ジェームズ・ガン
公式サイト:https://wwws.warnerbros.co.jp/thesuicidesquad/
(C)2021 WBEI TM & (C)DC
★応募はこちらから!!
投票期間:1月17日(月)~2月4日(金)
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