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【特集!LGBT映画】2回目の今回はゲイについて。『モーリス』ゲイ監督が織りなす、美しい世界!『君の名前で僕を呼んで』公開時にも注目された作品!

LGBT特集!実際の人物をモデルにした作品をチェック!

2回目となる今回は、LGBTのGにあたる男性同士の恋愛について焦点を当てていく。

今回紹介するのは、EMフォースターの原作をもとに制作された作品。監督のジェームズ・アイヴォリーが同性愛者であるため、彼の同性愛者としての視点も含まれている。そういった意味で今回は、フィクションではあるものの体験に基づいて描かれている、『モーリス』をご紹介!

『モーリス』(1987)

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この作品、聞き覚えのある人も多いだろう。男性同士の同性愛を描いた『君の名前で僕を呼んで』が2017年に日本で公開された際、1987年公開の『モーリス』もデジタル修正をされ、期間限定で映画館で公開された。また、『ノッティングヒルの恋人』(99)や『ブリジットジョーンズの日記』(01)などラブロマンス映画で人気を博したヒュー・グラントの、若かりし時代の映画でもあり、ファンならば観たことがある人も多いかもしれない。

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冒頭にも書いたように、監督のジェームズ・アイヴォリーは同性愛者であり、共同で映画制作会社を立ち上げたイスマイル・マーチャントとパートナーであった。マーチャントが亡くなってからも制作は続けており、『君の名前で僕を呼んで』では脚色をつとめた。そういった関係で二つの作品が同時期に公開され、話題を呼んだ。

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注目ポイント!

ただの男性ふたりの恋愛映画ではないところや、時代背景にも注目。彼らが生きた時代のイギリスでは、同性愛は罪とされていた。彼らは大学時代、男性寮で暮らしており、同性愛は珍しいことではなかった。しかし一歩外に出るとばれてしまった友人はすぐに捕まってしまう。その為、隠して恋愛をしなければならず、モーリスとクライヴの関係もいつまでも幸せが続く訳ではなかった。そこにクライヴの家の使用人も現れ、モーリスに恋心を抱いていく。不思議で危険な三角関係の結末と、彼らの心に秘められた本当の思いには考えさせられる。

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『君の名前で僕を呼んで』と共通するような場面構成もいくつか観ることが出来る。観たことがある方は、芝生で寝転ぶシーンやピアノ、たき火にも注目してみてほしい。監督が描きたかった同性愛を理解するヒントになるかも。

モーリス

【STORY】ケンブリッジ大学に通う青年モーリス・ホールは、良家の子息クライヴ・ダーラムと互いに惹かれ合う。プラトニックな関係のまま学生生活を終えた2人は、それぞれ別の道を歩みながらも交流を続けていたが、やがてクライヴは母に勧められた女性との結婚を決意。傷ついたモーリスは、ダーラム家の猟場番の若者アレックと恋に落ちる。

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(C)1987 Merchant Ivory Productions Ltd. A Merchant Ivory Film in association with Film Four International and Cinecom Pictures