【海外ニュース】『沈黙の戦艦』と『新感染 ファイナル・エクスプレス』、インドネシア人監督ティモ・ジャヤントによるリブート&リメイク決定!
ハリウッドにて、スティーブン・セガール主演の『沈黙の戦艦』(1992)のリブートと、韓国産ゾンビアクションの傑作『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016)のリメイクが企画されており、両方でメガホンを取るのがティモ・ジャヤント監督になると米DEADLINEが報じている。
ジャヤントはインドネシア出身だ。ここ10年ほどで、日本でもインドネシア産アクション映画のハイレベルさが知られてきている。ギャレス・エバンス監督の『ザ・レイド』(2011)に代表されるように、バイオレンス・アクションと形容できるテイストだが、同種の特徴を持つ韓国映画ともまた異なる感触がある。日本にインドネシアン・アクションのイメージを強烈に印象づけたのは、『ザ・レイド』で主演を務めたアクションスター、イコ・ウワイスだろう。東南アジアの武術、シラットを用いての凄まじい戦闘はブルース・リーやジャッキー・チェンも思い出させるが、そこにさらにプラスされた過激なゴア描写は観客の目も血走らせた。
ウワイスと、その相手役をしていたヤヤン・ルヒアンはその後『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)に出演した。さらに、ウワイスは今年日本公開された『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』(2021)、ルヒアンは『ジョン・ウィック:パラベラム』(2019)などのハリウッド大作でも活躍。ウワイスと組んでインドネシアン・アクション・スリラー『ヘッド・ショット』(2016)、『シャドー・オブ・ナイト』(2018)を撮ったジャヤントは、彼らに続いてハリウッド入りすることになる(ホラー・オムニバス『ABC・オブ・デス』(2012)と『V/H/S ネクストレベル』(2013)ですでにアメリカ映画には進出していた)。
日本で観ることのできるジャヤントの最も古い作品は、同じくインドネシア出身のキモ・スタンボエルと「モー・ブラザーズ」として共同で監督した『マカブル 永遠の血族』(2009)だ。すでにこの時点で、強烈なスプラッターの作風が炸裂している。モー・ブラザーズは何と北村一輝主演で『KILEERS キラーズ』(2014)という作品も撮っており、そちらでジャヤントとの邂逅を果たした方もいるかも知れない。『新感染』の英題は『Train to Busan(釜山行き)』だったが、リメイク作品では『Last Train to New York(ニューヨーク行き最終列車)』というタイトルに変わるようだ。しかし作品としての終着駅はこれまでと変わらず、とびきりバイオレンスで身震いするようなアクションになることを期待したい。両作ともキャストは明らかにされていないが、『沈黙』シリーズの顔であるセガールがカムバックするのかどうかも不明だ。もし俳優が代わるとしたら誰になるのか。何にせよ、ウワイスらが参加するのであればひとまずは言うことなしだ。
ソース:https://deadline.com/2021/11/under-siege-remake-warner-bros-hbo-max-1234876156/
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