MOVIE MARBIE

マーベル・スタジオは2021年から2023年までに公開されるMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画作品の公開ラインナップを発表した。2020年は2009年以来、実に11年ぶりにMCU作品が1本も公開されない年になってしまったが、そこから一転、2021年と2022年はそれぞれ4本の映画が公開される予定であることが発表された。

また、今回の発表で新たに明かされたのは『ブラックパンサー』と『キャプテン・マーベル』の続編タイトルだ。『ブラックパンサー』は『ブラックパンサー：ワカンダ・フォーエバー』であることが発表され、『キャプテン・マーベル』は『ザ・マーベルズ』であることが正式に発表された。それと併せて『アントマン』、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のシリーズ3作目の公開スケジュールが発表された。

また最新ラインナップ発表に合わせて公開された映像では『エターナルズ』の映像も観ることが出来る。

以下、発表されたラインナップと公開スケジュールだ。

【2021年】
『ブラック・ウィドウ』
7月9日日本公開＆Disney＋プレミアム配信

『シビル・ウォー』と『インフィニティ・ウォー』の間でブラック・ウィドウに起きた物語を描いている。
スカーレット・ヨハンソンが主演と製作を務めている。ブラック・ウィドウの妹エレーナを演じたフローレンス・ピューはスピンオフドラマ『ホークアイ』への出演も決まっているなど、今後のシリーズでも重要キャラクターであることが伺える。

『シャン・チー/テン・リングスの伝説』
9月3日日本公開

マーベル初のアジア人を主人公にしたヒーロー映画。
シリーズでも度々名前が出てきた「テン・リングス」が本格的にストーリーに絡んでくる。シム・リウが主演を務めるほか、オークワフィナ、ミシェル・ヨー、トニー・レオンといった海外で活躍するアジア系俳優が集結している。

『エターナルズ』
11月15日日本公開

先日行われた第93回アカデミー賞で監督賞を受賞したクロエ・ジャオ監督による作品。
不死の宇宙種族「エターナルズ」を描く。マ・ドンソク、サルマ・ハエック、アンジェリーナ・ジョリーなど豪華キャストが集結する注目作品だ。MCUの世界が新たに大きく動くとも言われている。

『スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム』
12月17日全米公開

ジョン・ワッツ監督×トム・ホランド主演で製作されるMCU版『スパイダーマン』の3作目。
サム・ライミ版のヴィラン、ドクター・オクトパスを演じたアルフレッド・モリーナと、マーク・ウェブ版のヴィラン、エレクトロを演じたジェイミー・フォックスが出演するほか、ドクター・ストレンジの登場も決まっており、実写版『スパイダーバス』になるのではと噂されている。

【2022年】
『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス』
3月25日全米公開

かつて『スパイダーマン』の監督を務めたサム・ライミが監督を務める。
エリザベス・オルセン演じるワンダ・マキシモフが登場することが決定しており、今年1月より配信された『ワンダヴィジョン』ともストーリーが繋がっている。

『ソー：ラブ・アンド・サンダー』
5月6日全米公開

前作から引き続きタイカ・ワイティティが監督を務める。
主演のクリス・ヘムズワースはもちろん、ソーの恋人ジェーンのナタリー・ポートマンは女性版ソーになると言われている。また『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のメンバーも本作に登場することが決まっているほか、クリスチャン・ベイル、ラッセル・クロウの出演も決まっている。

『ブラックパンサー：ワカンダ・フォーエバー』
7月8日全米公開

前作に引き続きライアン・クーグラーが監督を務める。
主演のチャドウィック・ボーズマンの他界により製作が危ぶまれたが、代役を立てることはせず、ワカンダを舞台に、前作のキャラクターをより掘り下げる内容になるという。

『ザ・マーベルズ』
11月11日全米公開

監督はリメイク版『キャンディーマン』の監督を務めたニア・ダコスタという黒人女性監督。
キャプテン・マーベルことブリー・ラーソンの他に、『ワンダヴィジョン』で新たな力を手に入れたモニカ・ランボー、今年配信予定の『ミズ・マーベル』で主役のカマラ・カーンが登場することが明らかになっている。

【2023年】
『アントマン・アンド・ザ・ワスプ：クワントゥマニア』
2月17日全米公開

監督はシリーズ前2作に引き続きペイトン・リード。
ポール・ラッド、エヴァンジェリン・リリー、マイケル・ダグラス、ミシェル・ファイファーは続投の他、スコットの娘キャシー役は『名探偵ピカチュウ』のキャスリン・ニュートンが引き継ぐ。ヴィランの征服者カーンはジョナサン・メジャーズが演じる。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol3』
5月5日全米公開

ジェームズ・ガン監督が解雇されるなど製作のごたごたがあったものの、無事に監督を務めることが決定。
行方が分からなくなったガモーラを探す物語になると言われている。ちなみに2022年にはスピンオフドラマ『ホリデー・スペシャル』の配信が決まっている。

また先日の『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』終了後にはキャプテン・アメリカの4作目の製作が進んでいるというニュースが出るなど、映画・ドラマともに活発な動きを見せるMCU。他にも『ブレイド』や『ファンタスティック・フォー』もMCUに参戦することが決まっており、続報が待たれるところだ。今後の展開にますますの期待が高まる。