アメリカのアカデミー博物館で「宮崎駿展」の開催が決定!
アカデミー賞を主催するアメリカの映画芸術アカデミーによる「アカデミー映画博物館」が2021年にアメリカ、ロサンゼルスでオープンする。それを記念して館内のギャラリーで「宮崎駿展」の開催が決定した。スタジオジブリの企画制作協力を得て、北米では初めて開催される宮崎駿監督の回顧展となる。
オリジナルイメージボード、キャラクターデザイン、絵コンテ、レイアウト、背景画、ポスター、セルなど300点以上を展示することが決まっており、フィルムクリップの大型投影なども行われる。アカデミー映画博物館のビル・クレイマー館長は「これまでの宮崎作品を網羅した展示と共に、わたしたちの新しい施設であるアカデミー映画博物館を立ち上げることができ、これ以上の喜びはありません。」と喜びを表した。
スタジオジブリ代表取締役プロデューサーの鈴木敏夫も「今回の展示では、宮崎駿の創作活動の全てを見ていただければ幸いです。開催にあたり、ご尽力いただいたすべての方々に感謝いたします」とコメント。
「宮崎駿展」の概要は以下の通り。
1. ツリートンネル
『となりのトトロ』に登場する4歳のメイの後を追って、宮崎駿監督の魅力的な世界へ誘う「ツリートンネル」ギャラリーに入る。
2. クリエイティングキャラクター
宮崎作品の主人公たちの映像をマルチスクリーンで上映。『となりのトトロ』『魔女の宅急便』『もののけ姫』といったキャラクターデザイン原画など、キャラクターがどのようにして誕生したのかを紹介。
3. メイキング
初期の作品を中心に紹介。初監督作『ルパン三世 カリオストロの城』などを観ることが出来る。また、『風の谷のナウシカ』のスペシャルトリビュートでは、宮崎駿監督のキャリアやスタジオジブリの設立に、いかに重要な作品だったかを見ることが出来る。
4. クリエイティングワールド
『天空の城ラピュタ』のオリジナルイメージボードや、その後のジブリ作品のアートワークやコンセプトスケッチや背景画を見ることが出来る。『千と千尋の神隠し』の湯屋や『崖の上のポニョ』の水中世界、『風立ちぬ』などの“飛行”をテーマにした作品のように、宮崎駿監督の美術設定の複雑な垂直構造の魅力にを感じることが出来る。
5. スカイビューインスタレーション
宮崎作品のモチーフの一つである「ゆったりとした時間を過ごしたい」「一休みしたい」「考えたい」「夢を見たい」という思いを表現したエリア。
6. トランスフォーメーション
宮崎作品の登場人物やストーリーが目覚ましい変容を遂げていく様子など、映画の世界観を体感できる。『ハウルの動く城』では、主人公たちが様々な感情とともに肉体的な変容を遂げ、『風の谷のナウシカ』では、人間が自然界に及ぼす様々な影響を、異様で想像力豊かな方法で表現しています。
7. マジカルフォレスト
宮崎駿展の最終ギャラリーでは、『もののけ姫』に登場する森の精霊“コダマ”たちや、自然描写を中心とした、宮崎作品のイメージボードや背景画を展示。
記事元:https://deadline.com/2020/09/academy-museum-open-april-30-hayao-miyazaki-1234574973/