【海外エンタメニュース】『TENET テネット』は8月26日より全米以外で公開開始
大作映画の全米公開延期のニュースが飛び出しているここ数日だが、今注目されていたクリストファー・ノーラン監督最新作の『TENET テネット』は8月26日から全米以外で公開が始まるようだ。
『TENET テネット』はクリストファー・ノーランが監督・脚本を手掛けるスパイ・アクション映画。当初は7月公開予定だったが、全米での新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期されていた。多くの作品が全米での公開を延期し、それに合わせて各国の公開も延期されていたのだが、この作品に関しては全米以外の国で先に公開されるのではないかと言われていたが、8月26日より世界70以上の国で公開が開始されることになった。もちろんこの「70以上の国」にはアメリカは含まれていない。
ちなみにアメリカは、そのすぐ後の9月3日より一部の地域では公開を始めるようだ。ただし、この一部の地域にニューヨークやロサンゼルスと言った大都市は含まれていない。全米での公開は極めて小規模でスタートすることになるようだ。それでもあくまで「劇場で公開すること」至上命題にしているスタンスは変わっておらず、こういった大都市での公開を飛ばして配信作品に回るとは考えずらい。
もし仮に『TENET テネット』の全面的な全米公開が遅れることになれば、その次に来る大作はMCU作品の『ブラック・ウィドウ』になる。ただし、こちらも状況次第ではどうなるか分からないのが現実だ。MCUを抱えているディズニーは直近に公開が控えていた『ムーラン』と来年以降に公開される予定だった『アバター』『スター・ウォーズ』両シリーズの公開延期は発表したが、『ブラック・ウィドウ』は公開延期のアナウンスはそれていない。そこで注目されるのは『TENET テネット』の様に全米以外での公開を先に始めるのか、それとも全米の公開に合わせて海外の公開を始めるのか、そのどちらを選ぶかだ。直接自社が抱える配信サービス「Disney+」に行くというのは、『ブラック・ウィドウ』では考えずらいだろう。
もし『TENET テネット』のスタイルが興行的に成功すれば、今後もこのような流れに乗る作品が増えるかもしれない。そういった意味でもこの決断の結果は非常に気になるところだ。なお日本では9月18日からの公開を予定している。