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連続ドラマ「北方謙三 水滸伝」撮影現場レポート 原作者自らカメオ出演「原作は素材の一部にすぎない」実写化への思い明かす

 

北方謙三氏の大河小説『水滸伝』を原作とする連続ドラマ「北方謙三 水滸伝」が2月15日からWOWOW・Leminoで放送・配信をスタートした。本作は、腐敗した北宋の時代を背景に、それぞれの事情を抱えた人間たちがやがて梁山泊へと集っていく群像叛逆劇である。

今回、撮影現場が一部メディアに公開され、原作者・北方謙三氏が第2話のワンシーンにカメオ出演する場面の撮影が行われた。物語序盤に登場する朱貴の店の場面で、原作者自身が“客”として物語の中に姿を見せる。スタジオに再現された店構えや通りの一角には、木造の建物や土の道、看板や小道具が細部まで作り込まれていた。役者たちは重厚な衣装に身を包み、エキストラが行き交う中で撮影は進められる。この日撮影されていたのは物語序盤のシーン。宋江(織田裕二)がまだ“梁山泊の頭領”になる以前の時間を描く重要なカットだった。

北方謙三氏、水滸伝の世界に現る!

案内されたのは、作中に登場する「朱貴の店」のセット。スタジオ内に建て込まれた建物は、柱や壁の質感、並べられた器や道具に至るまで細かく作り込まれており、入口から中をのぞくだけでも、すでに一つの世界が立ち上がっているような密度がある。完成した映像では、この店の外に梁山泊の沼沢が広がることになるという。実際のスタジオには建物のみが存在するが、空間の先を自然に想像させる力があった。北方氏はたっぷりと髭を蓄え、髪を結った姿で現場に登場。カメオ出演ながら、場の中に自然と溶け込みつつも、ひときわ目を引く存在感を放っていた。

また、出演シーンではないが織田裕二さんも現場に姿を見せ、監督やスタッフと話し込み、北方氏とも談笑を交わしていた。出来上がりつつある世界の中に身を置き、空気を確かめているように見える。その姿からは、主演俳優として作品全体を見守る意識が感じられた。この日撮影された一場面が、物語の中でどのように使われるのか。ぜひその瞬間を放送で確かめて頂きたい。

 

北方謙三 囲みインタビュー
映像と小説は別の表現——実写化への率直な思い

撮影を終えた北方謙三氏がメディアの前に姿を見せ、取材に応じてくれた。

Q:撮影に参加された感想を教えてください。

北方:あっという間に終わっちゃったんです。もうちょっと長く撮影したかったんだけど(笑)。でも、一つのシーンを撮るのに何か所も撮るでしょう。いろんな角度から撮る。それが新鮮でしたね。

Q:小説と映像の違いは、実際に現場をご覧になってどう感じましたか

北方:小説っていうのは、そこに何かあったらそのことしか書かないんですよ。周りは全部、読者に連想させる。ところが映像は撮ったら周りも全部映っちゃう。服装なんかもそうですよね。私は小説の中で衣装はほとんど書かない。読者が好きなものを着せればいいから。でも映像になると、下着までちゃんとしている。中国から全部輸入したらしいですよ。あれは大変だろうなと思いました。

Q:朱貴の店のセットをご覧になっていかがでしたか

北方:規模の問題で、最初は本当に作れるのかと思ったんです。でもすごいですよ。台所の使いもしない道具まで置いてある。映るかどうか分からないものまでちゃんと用意してある。それが映像のリアリティーなんでしょうね。スタッフもものすごく多い。これだけ人とお金を使えばできるんだな、できそうな気がしてます。

Q:織田さんが演じられる宋江の印象はいかがでしたか

北方:織田さんが演じるんだから、どんなものでもできるでしょう。水滸伝にすごく情熱を傾けておられると思います。

Q:衣装姿も印象的でした

北方:あれだけの役者さんがちゃんとした衣装を着ればちゃんとなりますよ。ただ、セリフとか衣装を超えたところに芝居があると思うんですよね。今日少し話しましたけど、かなりいれ込んでおられるというか、燃えておられる感じが見えました。織田さんも燃えるんだなって。

Q:実写化にあたって監督とお話はされましたか

北方:小説家の作業は本が出た段階で完了してるんです。その先に映像がある。原作は素材の一部にすぎない、とお伝えしました。原作通りに作る必要はないんです。文章と映像はまるで違うものですから。役者さんの中には全巻読んでくださってる方もいて、熱が入ってるなと感じましたね。

Q:映像化するうえで楽しみな場面はありますか

北方:水滸伝は流れの小説ですから、どこどこのシーンというより、その流れをどう映像にするかですね。映像が出来たら、はしゃぎながら見ると思いますよ。「小説が勝ったぜ」ってなるかもしれないし、どこかで超えられるところもあるでしょう。役者の肉体や演技、監督の感性があるから、実在の強さが出てくるはずです。

原作者が自ら現場に立ち会い、さらに物語の中にも姿を見せるという出来事は、本作の特別さを象徴しているように感じられた。

長く読み継がれてきた『水滸伝』が、どのような映像として立ち上がるのか。今後の放送・配信に注目したい。

 

連続ドラマ「北方謙三水滸伝」毎週日曜 午後10:00にて放送・配信中(全7話)
放送:WOWOW、配信:WOWOWオンデマンド、Lemino

<ストーリー>
腐敗がはびこる世に、正義を信じるひとりの下級役人が立ち上がった。その名は宋江(そうこう)。彼が記した“世直し”の書『替天行道』は、時代に抗う者たちの心を震わせる。裏社会に生きる者、軍を追われた者、すべてを捨てた者たちが、旗のもとに集結。戦う理由は違えど、志はひとつ。信じる者のため、旗のもとに集結した108人が、国家という巨大な敵に挑む!これは、理不尽な時代を変えようとする者たちの、命を懸けた叛逆の物語。

<番組情報>
出演:織田裕二/亀梨和也、満島真之介、波瑠・松雪泰子(特別出演)、佐藤浩市(友情出演)・玉山鉄二/反町隆史 ほか
原作:北方謙三『水滸伝』(全十九巻/集英社文庫刊)
監督:若松節朗、村谷嘉則、佐藤さやか
脚本:藤沢文翁
音楽:村中俊之
主題歌:「夜を渡る鳥」MISIA(ソニー・ミュージックレーベルズ)
エグゼクティブプロデューサー:西憲彦(WOWOW)
プロデューサー:大原康明(WOWOW)、古屋厚(ROBOT)、森安彩(共同テレビジョン)
制作プロダクション:ROBOT製作著作:WOWOWNTTドコモ
コピーライト:©︎北方謙三/集英社©︎2026WOWOW/NTTドコモ
公式 HP:https://suikoden-drama.com
公式 X&Instagram:@suikoden_drama