異色のホラーラブストーリー『Last Lover ラストラバー』初日舞台あいさつレポート
交通事故で死んでしまった恋人がある幽霊として戻ってくる、異色のホラーラブストーリー『Last Lover ラストラバー』が1月31日に初日を迎えた。東京・テアトル新宿にて舞台挨拶が行われ、岡元雄作監督、主演を務めた優美早紀、安藤慶一、主題歌を手掛けた天野花など総勢13人が登壇した。
レイトショーという遅い時間の上映にも関わらず会場はほぼ満席。主演を務めた優美早紀は「こんなにたくさんの方が初日に観に来てくださって本当に嬉しいです!」と喜びの挨拶。同じく主演の安藤慶一は「去年から、国内外で試写会や映画祭で上映されて、やっと本上映を迎えることができてスタッフ、キャスト一同、すごくテンションが上がっています!」と映画が公開される喜びを語った。本作の主題歌を手掛けた天野花は「皆さんの素敵な演技と映画に寄り添った音楽が出来ていたら良いなと思っています。どうぞ楽しんでいってください。」とコメントした。
本作を企画した岡元雄作監督は「1年半前に母親を亡くしまして、その母親を追悼するために作った映画です。母親も映画館を新潟県で経営していたんですけど、お客さんが入らなかったら絶対に怒るだろうなと思いましたが、これだけ入ってくれたので笑顔で迎えられたかなと思っています。」と感慨深げに観客へ感謝の言葉を伝えた。
劇中で描かれる優美と安藤のリアルな恋人描写について聞かれると、優見は「安藤さんとは共演するの初めてだったんですが、たまたま同じオーディションで一緒になって、30分間監督の前で恋人役を演じたんです。すごくユーモアのある方で、明るくて、素敵な方だなと思いました。作品中もずっと大好きでした。すいません、なんか告白みたいになっちゃった(笑)」と照れながら話すと、周りから「お熱い感じで!」とツッコミが入り会場からは笑いが起きていた。
また監督からは「オーディションの時から相性良かったからこの2人付き合うんじゃないかと思ってた。」という話が出ると登壇者からも「どうなんですか!?」と問い詰められる場面も。別の登壇者からは「私たちもそういうシーン欲しかった。」と切実なコメントが出た。さらに岡本監督は「2人のアドリブ芝居が本当に素晴らしくて本物のカップルにしか見えなかったので、このキャスティングだけでも成功したんじゃないかなと思っています。」と2人の演技を大絶賛していた。
また主題歌を手掛けた天野花に作曲についての質問が出ると「大切な人が亡くなってしまったらというテーマで、どういう気持ちになるんだろうって考えていて、そこで浮かんだのが後悔と愛情でした。失った痛みを少しずつ受け入れて、日々に戻っていくのではないかと思ったので、その2つの揺れる気持ちを歌で表現できたら良いと思って作りました。」とコメント。主題歌を聞いた優美は「この作品に欠かせない、何度も何度も聞いてそう感じるような曲でした。」と天野の楽曲を絶賛した。
最後に主演の優美は「この作品を見て、みんなの心に残ったり揺れたり、色んな感情が生まれてくれれば嬉しいです。」とコメント。安藤は「全員が120%以上の力を出して作り上げた映画です。今日初日を迎えられること本当に嬉しく思います。ありがとうございます。」と感謝を伝えた。こうして和やかな雰囲気の中舞台挨拶は終了した。
なお、上映二日目の2月1日の上映後には『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督と岡元監督のトークショーが予定されている。映画『Last Lover ラストラバー』は2週間限定レイトショーでテアトル新宿で上映される。
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【あらすじ】
朝、美優が目を覚ますと隣いるはずの光希がおらず、いつもふざけている光希のイタズラかと思った美優だったが、光希は夜間運転の事故で亡くなっていた。それ以来、美優の周囲で殺人事件や怪奇現象が起こりはじめ、美優は先輩の小西に相談する。真面目で親身になってくれる小西に次第にひかれていく美優だったが、そんなある日、美優に未練のある光希が地縛霊となって現れ……。
【キャスト】
優美早紀、安藤慶一、新井敬太、金久保マユ 他
【スタッフ】
監督・脚本・製作・撮影・編集:岡元雄作
公式HP:http://lastlover.jp/
2020年1月31日よりテアトル新宿にて2週間限定レイトショー公開!!