居場所を失った4人が交錯する“一夜の逃走劇”——映画『東京逃避行』、特報&本ビジュアル、新キャスト&主題歌解禁
藤井道人監督が審査員を務めた第2回東京インディペンデント映画祭のグランプリ受賞作が長編映画化され、2026年3月20日(金)に公開されることが決定した。あわせて、特報映像・本ビジュアル・新キャスト・主題歌が一挙に解禁された。
本作を手がけるのは、監督デビュー以前から新宿・歌舞伎町で過ごした実体験をもとにオリジナル脚本を執筆した、2001年生まれの新鋭・秋葉恋。7歳から映画制作を始め、高校生映画甲子園で最優秀監督賞を受賞した経歴を持ち、現在はBABEL LABELの新レーベル「2045」に所属。藤井道人監督(『正体』『イクサガミ』)がプロデュースを務め、次世代の才能が本格的に長編デビューを飾る。
物語の舞台となるのは、都条例により“トー横”が封鎖された後の歌舞伎町。家庭にも学校にも居場所を失い、憧れと逃避心を抱えて歌舞伎町へ来た高校生・飛鳥(寺本莉緒)。界隈で人気を集めるネット小説「東京逃避行」の作者で、トー横で暮らす日和(池田朱那)。若者たちを保護し心の拠り所となるエド(綱啓永)。そして彼らと共に行動し、トー横の若者たちをまとめるリーダー格・メリオ(高橋侃)。いま注目を集める若手俳優たちが集結し、封鎖後の街で交錯する4人の一夜を描いていく。
今回解禁された特報映像は、「がっこーに行かない私が、かぶきちょーで日記を書いてみました。」という少女の声から始まり、雑多な熱気が渦巻く歌舞伎町の映像が連なる。飛鳥と日和が出会い、夜のネオンの中で束の間の楽しさを共有する一方で、メリオの“集まり”へ巻き込まれていく空気が漂い始める。エドが若者を守ろうとする姿、笑顔の奥に影を抱える日和、そして「日和のこと全部信じちゃダメだよ」という謎めいた忠告。メリオの一言「もしかしてさ、俺らのこと嗅ぎ回ってんの?」をきっかけに、2人は逃走を余儀なくされる。半グレ組織の怒りを買い、街中から追われ、エドとメリオの思惑も揺れ動き、たった一夜の物語は急速に緊迫していく。
主題歌は、VTuber/バーチャルライバーグループ「にじさんじ」に所属しその透明感ある歌声で支持を集める町田ちまが、本作のために書き下ろした新曲「ネオンと残像」。夜の街を舞台にした物語と呼応するように、揺れ動く感情や心のざわめきを丁寧に描いた一曲となっている。町田は「細かい部分まで妥協することなく、こだわり抜いた渾身の一曲。秋葉恋監督の作品が誰かの『居場所』になりますように」とコメントを寄せた。
本ビジュアルでは、飛鳥・日和・エド・メリオの4人が挑発的な眼差しを向け、互いの感情が激しく交錯する瞬間を切り取ったような緊張感ある仕上がりに。「裏切りも、痛みも、希望も、全部抱えて駆け抜けた、予測不能なたった一夜の逃亡劇」というコピーが添えられ、作品の核心に触れるイメージとなっている。
さらに新キャストとして、松浦祐也、深水元基、さとうほなみの出演が決定した。日和がトー横に出るきっかけを作った父・慎二役を演じる松浦祐也は「23歳の秋葉恋監督を筆頭に、若いクルーが一丸となった現場。こういう若人がこれからの邦画を担っていく」と手応えを語る。
歌舞伎町の支配を狙う半グレ組織の元締め・多田役の深水元基は「心のざわつきをリアルに描いた作品。救われる人は多いと思う」とコメント。トー横の児童相談所の職員・レイカを演じるさとうほなみは、「秋葉監督が見てきた世界、見ている世界。そして映したい現実。見て見ぬふりをしてほしくない、素敵で残酷な作品」と本作への想いを語った。
封鎖後の歌舞伎町で、居場所を失った4人が迎える“夜明けの答え”とは何か。闇を切り裂くように駆け抜ける、一夜限りの逃避行サスペンスが幕を開ける。
<追加キャスト コメント全文>
■松浦祐也(慎二 役)コメント
撮影時23歳だった秋葉恋監督を筆頭に、若いクルーが一丸となって今作に挑みました。
勢いのある現場で、アタシはとても嬉しかったです。だってこういう若人がこれからの邦画を担っていくんですからね。撮影現場で「既成概念にとらわれず、好き勝手にやれ!」と無責任に思いつつ、淘汰される側になったアタシは震えていたのです。
■深水元基(多田 役)コメント
新宿歌舞伎町…いつ聞いても心がざわつく…
昔は怖い人がいるイメージだったけど、今は得体の知れない怖さがある。
それでもここに救いを求め集まる人々がいる。
その心の隙につけ込んでくる人だって多い。
多感な時期にここにたどり着いたら出てくるのは難しいだろうな…。
でも、逃避行するには歌舞伎町は打って付けなんだろう。
心のざわつきをリアルに描いたこの作品に共感し救われる人は多いと思う。
■さとうほなみ(レイカ 役)コメント
秋葉監督が見てきた世界、見ている世界。そして映したい現実。
そこには途方もなく彷徨うこどもたちがいて、救われたい命と救いたい命がありました。
見てみぬふりをしてほしくないような、素敵で、残酷な作品です。
わたしはこの出会いに感謝いたします。
<主題歌情報>
◆町田ちまプロフィール
8月5日生まれ。にじさんじ所属のバーチャルライバー(VTuber)。2018年8月より活動開始。
歌手になることが夢で日々歌の練習に励んでいる。夢の実現に少しでも繋がればと思い配信を始めた。
一人暮らしは寂しいので、ゴンザレスという名前のハムスターと一緒に暮らしている。
普段は奇想天外な配信を視聴者に届ける一方、歌唱の際は、楽曲の持つ世界観・思いを丁寧に解釈し、得意の高音域を活かした唯一無二の表現力で繊細に歌い上げる。2023年12月には、複数の感情から生まれた5つの物語をテーマとした自身初のミニアルバム、1st Mini Album「The Pages」をリリースした。
◆町田ちま(主題歌)コメント
この度「東京逃避行」の主題歌を担当させていただくことになりました、町田ちまと申します。
作品を何度も視聴し、本当に伝えたい想いは何なのか、自分自身の心で感じ取ったものの正体は何なのかと真摯に向き合いながら綴った文章を真崎エリカさんに綺麗に歌詞にしていただきました。
歌唱収録やEDIT/MIX確認過程でも細かい部分まで妥協することなく、こだわり抜いた渾身の一曲です。
秋葉恋監督の作品が誰かの「居場所」になりますように。
『東京逃避行』
2026年3月20日(金)全国公開
家や学校に居場所がない女子高生・飛鳥は、”トー横”で暮らす少女が綴った自伝的ネット小説『東京逃避行』に憧れ、新宿・歌舞伎町へ。偶然、作者の日和と出会いすぐに意気投合。トー横に流れ着いた人々を保護し、面倒を見るエドやメリオを紹介され、”集まり”に参加するも、そこで目にしたのは、衝撃的な現実だった…。飛鳥は「一緒に逃げよ」と手を取り、日和と走り出す。しかし、半グレ組織から怒りを買い、街中から追われる2人。一方、閉鎖の危機に瀕していた保護団体という「居場所」を守ろうと戦うエドと、危うい選択を重ねて2人を追うメリオ。やがて警察をも巻き込み、一夜にして事態は急展開を迎える。4人の想いと運命が交錯し、夜明けに出すそれぞれの答えとはー?闇を切り裂くように、命懸けの逃避行が始まった――!
出演:寺本莉緒、池田朱那、綱啓永、高橋侃、松浦祐也、深水元基、さとうほなみ
監督・脚本:秋葉恋
主題歌:町田ちま『ネオンと残像』(Altonic Records)
エグゼクティブプロデューサー:藤井道人
音楽:堤 裕介
製作幹事:サイバーエージェント
配給:ライツキューブ
制作プロダクション:BABEL LABEL
©2025 映画「東京逃避行」製作委員会
公式サイト:https://tokyotohiko.babel-pro.com/
オフィシャルX:@tokyotohiko2026
オフィシャルInstagram:@tokyotohiko2026 #東京逃避行













