映画『愚か者の身分』林裕太が北村匠海&綾野剛との共演を語る「この二人にどう喰らいつけるかを必死に考えました」
第30回釜山国際映画祭コンペティション部門に選出され、ワールドプレミア上映では北村匠海・林裕太・綾野剛の3人がそろって最優秀俳優賞を受賞したことでも話題の映画『愚か者の身分』(10月24日公開・配給:THE SEVEN/ショウゲート)。その公開を記念して、10月2日にTOHOシネマズ日比谷にて「TOHOシネマズ ピックアップ・シネマ Vol.10 俳優・林裕太」が開催され、主演映画『ロストサマー』上映後に林が登壇した。
永田琴監督がメガホンをとり、北村匠海、綾野剛、林裕太という豪華キャストが共演する本作は、貧しさから闇ビジネスに足を踏み入れてしまった3人の若者たちの逃亡の3日間を描く青春サスペンス。社会の歪みや若者の貧困など現代日本のリアルを背景に、友情と再生の物語をエンターテインメントとして描き出す。
イベントでは、釜山映画祭での受賞を振り返りながら、林が撮影の裏側や共演者への思いを語った。「匠海君も剛さんもチームのみんなもその場にいて、一緒に報告を聞いたのですが、信じられない思いでした。まずは何かを受賞したこと自体が嬉しくて、その数秒後に『3人って!?』と驚きました」と笑顔で回想。3人同時という異例の受賞について「作品も俳優も評価されているからこその3人受賞。『その獲り方っていいよね!』と思いました」と喜びを語った。
さらに共演シーンを振り返り、「匠海君から貰うものが沢山あった。そしてその背景に剛さんがいることを感じていました。物語の中の話だけではなく、演じている僕らも剛さんの存在を感じていて、その雰囲気がそのまま画になっていると思うと凄く嬉しいです」と充実した表情を見せた。
北村、綾野との共演については「この二人にどう喰らいついて一緒にお芝居できるかを必死に考えましたし、普段以上に準備に気合が入りました。小学生の頃から見ていたお二人と共演できること、横に並ぶことができるのは特別なこと。ちょっと誇らしい気持ちになりました」と語り、憧れの俳優たちとの共演に特別な思いを寄せた。
また、「二人ともメチャクチャ役者。芝居が好きで役のための準備が物凄い」と称えつつ、「剛さんは色々なプランを立てて準備を惜しまないタイプ。匠海君は映画全体の雰囲気を作って、その中で自分がどう振る舞うのかを常に考えて行動できる方。二人からの学びは沢山ありました」と刺激を受けたことを明かした。
イベントの終盤では、映画『ロストサマー』の麻美監督がサプライズで花束を贈呈。「私にとって林裕太は『ロストサマー』のフユなので、『何をしているんだ、フユ!?』と思った。他人ごととは思えず、作品を観て最高だと思った」とコメントすると、林は照れながら笑顔を見せた。
最後に林は、「SNSで皆さんの投稿を見ているので嬉しいです。皆さんの感想が僕の生きる糧であり、仕事のモチベーションに繋がっています。『愚か者の身分』は今まで僕のことを『良いね!』と言ってくれた方々の温かい気持ちをそのまま役にぶつけた作品になっています。劇場公開の際にはぜひ観て、『良かった!』と投稿してもらえると嬉しいです」と笑顔で締めくくった。
『愚か者の身分』
2025年10月24日(金) 全国公開
【ストーリー】
SNSで女性を装い、言葉巧みに身寄りのない男性たち相手に個人情報を引き出し、戸籍売買を日々行うタクヤ(北村匠海)とマモル(林裕太)。彼らは劣悪な環境で育ち、気が付けば闇バイトを行う組織の手先になっていた。闇ビジネスに手を染めているとはいえ、時にはバカ騒ぎもする二人は、ごく普通の若者であり、いつも一緒だった。タクヤは、闇ビジネスの世界に入るきっかけとなった兄貴的存在の梶谷(綾野剛)の手を借り、マモルと共にこの世界から抜け出そうとするが──。
【キャスト】
北村匠海、林裕太、山下美月、矢本悠馬、木南晴夏、綾野 剛
【スタッフ】
プロデューサー:森井輝
監督:永田琴
脚本:向井康介
原作:西尾 潤「愚か者の身分」(徳間文庫)
製作:映画「愚か者の身分」製作委員会
製作幹事:THE SEVEN
配給:THE SEVEN、ショウゲート
(C)2025映画「愚か者の身分」製作委員会
公式サイト:orokamono-movie.jp
オフィシャルX:@orokamono_1024 #映画愚か者の身分
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