MOVIE MARBIE

1965年（昭和40年）11月27日に公開された怪獣映画『大怪獣ガメラ』（大映）は空前の大ヒットを記録し、その後、昭和に計8作品、平成に4作品、そして令和の2023年にはアニメ化されるなど、今なお国内外のファンを魅了し続けている。誕生から60年を迎えた今年、【ガメラ生誕60周年プロジェクト】が本格始動。ついにその全貌が明らかになった。

まずは「昭和ガメラ映画祭」。12月5日から角川シネマ有楽町で開催される本イベントでは、『大怪獣ガメラ』（1965）、『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』（1966）、『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』（1967）の3作品が、樋口真嗣監督と小椋俊一氏の監修による4Kデジタル修復版として初めてスクリーンに登場する。さらに昭和期の全8作品に加え、平成のリスペクトを込めた『小さき勇者たち～ガメラ～』（2006）も上映され、シリーズの原点と進化を一挙に体感できる機会となる。

続いては、平成ガメラ三部作のドルビーシネマ復活上映だ。11月21日から全国公開される『ガメラ 大怪獣空中決戦』（1995）を皮切りに、『ガメラ2 レギオン襲来』（1996）、『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』（1999）が順次上映される。撮影監督監修のHDRグレーディングによって、当時のフィルムが持っていた表現力を余すことなく引き出し、ガメラの火球や怪獣の質感が現代のスクリーンに鮮やかに蘇る。

『大怪獣ガメラ』HD

『大怪獣ガメラ』4Kデジタル修復版

さらに、11月22日から有楽町マルイで開催される展示イベント「ガメラEXPO」では、昭和・平成・令和の歴代ガメラが集結。クラウドファンディングで復元された平成三部作のガメラスーツが初めて一堂に会するほか、怪獣デザイナー・髙濵幹が手がけた「ガメラ2015」が初披露される。加えて、昭和から令和に至るまでの貴重なプロップやミニチュア、最新グッズが並ぶファン必見の展覧会となる。

今回の発表にあたり、昭和ガメラの修復を手がけた樋口真嗣監督は「暗部に埋もれていた怪獣の皮膚感が蘇る。誰も見たことのないガメラの姿をぜひ体感してほしい」とコメントを寄せている。小椋俊一氏も「子供のころに劇場で観た作品を自ら修復できることに感慨深さを覚える」と語り、節目にふさわしい取り組みとなることを強調した。

1965年のデビュー以来、昭和の子どもたちにとってはヒーローであり、平成には怪獣映画の新時代を切り開き、令和ではアニメ作品として蘇ったガメラ。その存在は時代を超えて受け継がれてきた。誕生から60年という節目に企画された今回のプロジェクトは、往年のファンのみならず、これからガメラに触れる新しい世代にとっても、シリーズの歴史と魅力を再発見する特別な機会となりそうだ。

開催概要・関連情報

■昭和ガメラ映画祭
開催日：2025年12月5日（金）～12月18日（木）
会場：角川シネマ有楽町
上映作品：『大怪獣ガメラ』4Kデジタル修復版（1965）、『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』4Kデジタル修復版（1966）、『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』4Kデジタル修復版（1967）ほか、全9本

■平成ガメラ三部作 ドルビーシネマ上映
公開日：2025年11月21日（金）より順次全国公開
上映作品：『ガメラ 大怪獣空中決戦』（1995）、『ガメラ2 レギオン襲来』（1996）、『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』（1999）

■ガメラEXPO
開催日：2025年11月22日（土）～12月7日（日）
会場：有楽町マルイ 8Fイベントスペース
内容：昭和・平成・令和の歴代ガメラ展示、プロップ・ジオラマ展示、最新グッズ販売

■チケット情報
販売期間：
・前売券（一般・小中学生・ペアチケット）10月3日（金）9:00～11月21日（金）23:59
・限定グッズ付きチケット 10月3日（金）9:00～10月20日（月）23:59
・当日券 11月22日（土）11:00～12月7日（日）18:00
販売場所：前売券／ローチケ、当日券／有楽町マルイ8F イベントスペース
料金：
一般（高校生以上）2,000円（当日券2,200円）
小・中学生 1,000円（当日券1,100円）
一般ペア 3,800円（当日券4,200円）
限定グッズ付き 5,300円（当日券5,500円）

■公式サイト／公式X
公式サイト：https://cinemakadokawa.jp/gamera/
公式X：@gamera_info