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映画『星と月は天の穴』の予告編映像と場面写真が解禁された。脚本・監督を務めるのは、日本映画界を代表する脚本家・荒井晴彦。主演には綾野剛を迎え、12月19日（金）よりテアトル新宿ほか全国で公開される。

荒井は『ヴァイブレータ』（2003）、『共喰い』（2013）などでキネマ旬報脚本賞に5度輝き、半世紀にわたり日本映画界を牽引してきた存在。『火口のふたり』（2019）をはじめ自ら監督を手がける作品では、人間の本能である“愛と性”を軸にした物語を紡ぎ続けてきた。最新作は、吉行淳之介による芸術選奨文部大臣賞受賞作を映画化。離婚経験を抱える40代の小説家が、女性を愛することを恐れながらも愛を渇望する姿を、エロティシズムとペーソスを交錯させて描いている。

主人公の小説家・矢添克二を演じるのは、荒井と『花腐し』（2023）でも組んだ綾野剛。これまでにない“枯れかけた男の色気”をにじませ、愛を拒みながらも求めてしまう滑稽で切ないキャラクターを作り上げた。矢添と出会う大学生・紀子役には新星・咲耶、娼婦・千枝子を田中麗奈が演じ、綾野との駆け引きに挑む。さらに柄本佑、岬あかり、MINAMO、宮下順子らが脇を固め、1969年という激動の時代を背景に、一人の男の私的な物語が浮かび上がる。

解禁された予告編は、矢添が「結婚していたことがあるんだ」と語る場面から始まる。娼婦・千枝子との逢瀬や、大学生・紀子との出会いと交流、小説の中に自身を投影する姿が交錯し、愛することと愛されることを恐れながらも求める“こじらせた日常”が切なくも可笑しく映し出される。併せて公開された場面写真では、矢添と関わる人物たちに加え、“小説の中”で描かれる一幕も切り取られている。

荒井晴彦の脚本から導き出された綾野剛の新境地が刻まれる本作は、日本映画界に一石を投じる異色のR18作品となりそうだ。『星と月は天の穴』は12月19日（金）よりテアトル新宿ほか全国ロードショー。

予告編（年齢制限があります）
https://youtu.be/-e5cIxfPfGA?si=oCG2Olvuum0JZ9y3

『星と月は天の穴』
12月19日（金）テアトル新宿ほか全国ロードショー

【ストーリー】
いつの時代も、男は愛をこじらせる――
小説家の矢添（綾野 剛）は、妻に逃げられ結婚に失敗して以来、独身のまま40代を迎えていた。心に空いた穴を埋めるように 娼婦・千枝子（田中麗奈）と時折り体を交え、捨てられた過去を引きずりながらやり過ごしていた。そして彼には恋愛に尻込みするもう一つの理由があった。それは、誰にも知られたくない自身の“秘密”にコンプレックスを抱えているからだ。そんな矢添は、自身が執筆する恋愛小説の主人公に自分自身を投影することで「精神的な愛の可能性」を自問するように探求するのが日課だった。ところがある日、画廊で偶然出会った大学生の瀬川紀子（咲耶）と彼女の粗相をきっかけに奇妙な情事へと至り、矢添の日常と心が揺れ始める。 

出演：綾野剛、咲耶、岬あかり、吉岡睦雄、MINAMO、原一男 / 柄本佑 / 宮下順子、田中麗奈

脚本・監督：荒井晴彦
原作：吉行淳之介「星と月は天の穴」（講談社文芸文庫）
エグゼクティブプロデューサー：小西啓介
プロデューサー：清水真由美　田辺隆史
ラインプロデューサー：金森保
撮影：川上皓市　新家子美穂
照明：川井稔　録音：深田晃
美術：原田恭明
装飾：寺尾淳
編集：洲﨑千恵子
衣裳デザイン：小笠原吉恵
ヘアメイク：永江三千子
インティマシーコーディネーター：西山ももこ
制作担当：刈屋真
キャスティングプロデューサー：杉野剛
音楽：下田逸郎
主題歌：松井文「いちどだけ」他
写真：野村佐紀子、松山仁
アソシエイトプロデューサー：諸田創　
製作・配給：ハピネットファントム・スタジオ
制作プロダクション：キリシマ一九四五
制作協力：メディアミックス・ジャパン　
©2025「星と月は天の穴」製作委員会【R18＋】

公式サイト：https://happinet-phantom.com/hoshitsuki_film/