山田洋次最新作『TOKYOタクシー』が第38回東京国際映画祭センターピース作品に決定！「東京国際映画祭で上映できることを嬉しく思います」

2025.09.18

10月27日から11月5日にかけて開催される第38回東京国際映画祭にて、センターピース作品が発表された。選ばれたのは、巨匠・山田洋次監督の最新作『TOKYOタクシー』（11月21日公開）だ。オープニングやクロージングと並び、映画祭を象徴する一本として位置づけられるセンターピース作品に、日本映画界を代表する監督の新作が選出されたことになる。

本作は、タクシー運転手・宇佐美浩二（木村拓哉）が、85歳の高野すみれ（倍賞千恵子）を乗せたことから始まる物語。東京・柴又から葉山の施設へと向かう道中、すみれの「東京の見納めに立ち寄りたい場所がある」という願いを受け、思い出の地を巡る旅に出る。語られる過去と交わされる会話の中で、二人の人生に思いがけない“奇跡”が訪れるヒューマンドラマだ。

監督の山田は本作で91本目の演出を手がけ、松竹創業130周年記念作品として製作された。出演は倍賞千恵子、木村拓哉に加え、蒼井優、迫田孝也、優香、中島瑠菜、韓国の俳優イ・ジュニョンら幅広いキャストが名を連ねる。

山田監督は「偶然出会ったドライバーと乗客の心が通じ合い、人生が重なっていく運命のような1日を描いた。観る人の人生に寄り添い、光を灯すような映画でありたい」とコメントしている。また、東京国際映画祭プログラミング・ディレクターの市山尚三氏も「山田監督の新作がかくも軽やかで瑞々しい作品となったことに驚いた。映画の可能性を確信させてくれる傑作」と語り、選出の意義を強調した。

映画祭の中盤を担うセンターピースにふさわしい一本として注目を集める『TOKYOタクシー』。公開とともに、国内外の観客にどのように受け止められるのか期待が高まる。

山田洋次監督コメント
今の東京を映し撮るように作った『TOKYOタクシー』を、東京国際映画祭で上映できることを嬉しく思います。偶然出会ったドライバーと乗客の心が通じ合い、人生が重なり合っていく、運命のような1日を描きました。先の見えないこの時代に、観る人の人生に寄り添い光を灯すような映画であればと願っています。

東京国際映画祭プログラミング・ディレクター市山尚三コメント
日本映画界を代表する巨匠・山田洋次監督の新作がかくも軽やかで瑞々しい作品となったことは大きな驚きでした。映画にはまだ多くの可能性があることを確信させてくれるこの傑作をセンターピース作品として上映できることを光栄に思います。

＜作品概要＞
タイトル：『TOKYOタクシー』
監督：山田洋次
脚本：山田洋次、朝原雄三
原作：映画『パリタクシー』（監督：クリスチャン・カリオン）
出演：倍賞千恵子、木村拓哉、蒼井優、迫田孝也、優香、中島瑠菜、神野三鈴、イ・ジュニョン、マキタスポーツ、北山雅康、木村優来、小林稔侍、笹野高史ほか
配給：松竹株式会社
公開日：2025年11月21日（金）全国公開
©2025 映画「TOKYOタクシー」製作委員会
公式サイト：https://movies.shochiku.co.jp/tokyotaxi-movie/