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映画『愚か者の身分』第30回釜山国際映画祭コンペティション部門に正式出品決定!北村匠海&永田琴監督から喜びの声「⻘春も悲劇も痛さも愛おしさも全て平等に詰まっている映画」

永田琴監督が北村匠海を主演に迎えた映画『愚か者の身分』が、9月17日から韓国で開催される第30回釜山国際映画祭のコンペティション部門に選出された。

本作は、第2回大藪春彦新人賞を受賞した西尾潤の同名小説を映画化した逃亡サスペンス。社会の片隅で育ち、闇ビジネスに手を染めざるを得なかった若者3人が、わずか3日間で出口を求めてもがく姿を描く。岩井俊二監督の下で長年助監督を務めた永田監督がメガホンを取り、共演には林裕太、綾野剛といった実力派が顔をそろえる。

釜山国際映画祭は1996年に創設され、アジア最大級の映画祭として知られてきた。今年は30周年を機に、これまでの非コンペ形式から新たにメインコンペティション部門を設立。カンヌ、ベルリン、ヴェネチアと並ぶ位置づけを目指す同部門において、『愚か者の身分』はアジア各国から選ばれた14本の精鋭作と並び、最優秀作品賞をはじめとする5つの賞を競うことになる。映画祭側は選出理由について「複雑な心理劇であり、若者の成長物語であり、暴力が現代都市の深部にまで浸透している様を冷静に映し出した作品」と評価している。

永田琴監督コメント
「釜山国際映画祭コンペティション部門選出の第一報を聞いた時、3人のメインキャストと一緒にいました。だから冷静なフリをしていたんですが、しばらく言葉が出ませんでした。この映画祭の土俵に上がることは、監督として目標であり夢でした。信じられないという思いが正直なところで、翌日、やっとジワジワと喜びが湧いて来たほどです。これまであまり映画祭に縁のない映画制作をしてきた私にとって『愚か者の身分』は紛れもなく勝負作です。それをアジア最大の釜山国際映画祭でワールドプレミアとして上映できることは、本当に監督冥利に尽きます。しかも今年は30周年という記念すべき年。こんなに嬉しく光栄なことはありません。このご縁と幸運に心から感謝いたします」

北村匠海コメント
「『愚か者の身分』を釜山国際映画祭のコンペティション部門に選出していただきました。大変嬉しく思います。青春も悲劇も痛さも愛おしさも全て平等に詰まっている映画だと僕は感じています。日本の片隅でひっそりと生きていて、誰からも目を向けられず、それでも『俺たちは確かにここに居るぞ』と小石を投げながら叫ぶ彼らの思いを是非観ていただきたいです。心臓の鼓動を感じてください。僕らは確かに生きたんだ。それはきっと誰かが抱きしめてあげなければいけないと思うのです」

『愚か者の身分』
2025年10月24日(金) 全国公開

【ストーリー】
SNSで女性を装い、言葉巧みに身寄りのない男性たち相手に個人情報を引き出し、戸籍売買を日々行うタクヤ(北村匠海)とマモル(林裕太)。彼らは劣悪な環境で育ち、気が付けば闇バイトを行う組織の手先になっていた。闇ビジネスに手を染めているとはいえ、時にはバカ騒ぎもする二人は、ごく普通の若者であり、いつも一緒だった。タクヤは、闇ビジネスの世界に入るきっかけとなった兄貴的存在の梶谷(綾野剛)の手を借り、マモルと共にこの世界から抜け出そうとするが──。

【キャスト】
北村匠海、林裕太、山下美月、矢本悠馬、木南晴夏、綾野 剛

【スタッフ】
プロデューサー:森井輝
監督:永田琴
脚本:向井康介
原作:西尾 潤「愚か者の身分」(徳間文庫)
製作:映画「愚か者の身分」製作委員会
製作幹事:THE SEVEN
配給:THE SEVEN、ショウゲート
(C)2025映画「愚か者の身分」製作委員会 
公式サイト:orokamono-movie.jp
オフィシャルX:@orokamono_1024 #映画愚か者の身分