MOVIE MARBIE

韓国実写映画初登場No.1のヒットを記録し、第29回釜山国際映画祭をはじめとする各国映画祭でも注目を集めたサスペンス・スリラー『侵蝕』が、9月5日（金）より新宿ピカデリーほかで全国公開される。このたび、本作に登場する4人の主要キャラクターの情報と場面写真が解禁された。

物語は、“侵す者”と“侵される者”の関係を軸に、時を隔てた二つの時代を交錯させながら展開。日常に忍び込む狂気と、それに抗おうとする人々の葛藤を描く。

クァク・ソニョンが演じるヨンウンは、7歳の娘ソヒョンの異常な行動に戸惑いながらも、母としての責任を果たそうと必死に奮闘する水泳インストラクター。娘の育児に追い詰められていく姿を繊細に体現する。一方、子役のキ・ソユが演じるソヒョンは、無垢な外見とは裏腹に、予測不能な行動で周囲に不穏な空気を漂わせる存在。冷たさと存在感を併せ持つ演技で物語を引き締める。

20年後の物語では、少女時代のクォン・ユリが、過去のトラウマから他人と距離を置いて生きる女性ミンを演じ、これまでのイメージとは一線を画す陰のある演技を披露する。そのミンと共に暮らすことになるヘヨン役は、イ・ソルが担当。笑顔の裏に得体の知れない危うさを秘め、緊張感あふれる場面を牽引していく。

公開された場面写真では、凍りついた表情の母子や、包丁を手にしたヘヨンの笑顔など、日常に潜む異変の瞬間が切り取られている。母娘の歪んだ関係と、他人との共存が招く狂気──“静かなる侵入”がもたらす地獄への片道切符を予感させる内容となっている。

『侵蝕』は、母親ヨンウンと娘ソヒョンの物語を描く第1部と、記憶を失ったミンと同僚ヘヨンの生活が崩れていく第2部によって構成。過去と現在、二つの物語が交錯する中で、逃れられない狂気の正体が明らかになっていく。

『浸食』
9月5日(金)新宿ピカデリーほか全国ロードショー

【ストーリー】
ヨンウンは水泳インストラクターとして静かな生活を送っていたが、その日常は7歳の娘ソヒョンの奇妙な行動によって次第に崩れ始める。彼女の小さな手が巻き起こす恐怖は日に日に増してゆき、母娘の関係は闇に包まれていく。そして、20年後──。特殊清掃の仕事に携わるミンと、新たな同僚となったヘヨン。それぞれ生い立ちに暗い過去を抱える2人は共に暮らし始める。しかし、周囲で次々と起こる不可解な出来事をきっかけに、2人の生活に不気味な影が忍び寄る…。過去と現在、２つの物語が交錯したとき、逃れられない狂気が姿を現す。

監督・脚本：キム・ヨジョン、イ・ジョンチャン
出演：クォン・ユリ（少女時代）、クァク・ソニョン、イ・ソル、キ・ソユ
2025年／韓国／112分／カラー／2.39:1／5.1ch／G
字幕翻訳：平川こずえ
配給：シンカ
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