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映画『トロン：アレス』の最新予告映像とポスタービジュアルが公開された。公開日は2025年10月10日（金）で、日米同時公開となる。

『トロン』シリーズは、1982年に第1作が公開された。デジタル世界を舞台に、世界で初めて長編映画として本格的なCGを導入したことで知られ、当時の映像表現に大きな影響を与えた。2010年には続編『トロン：レガシー』が公開され、青白いネオンを基調とした独特のビジュアルや、ダフト・パンクが手がけた音楽も含めて、シリーズの世界観は拡張されてきた。

『トロン：アレス』では、これまでとは異なり、デジタル世界から“超高度AIプログラム”が現実世界へと侵攻するという視点が導入される。主人公となるのは、戦闘用に開発された人型AI“アレス”。人間の記録映像を静かに見つめる様子などが予告映像に含まれており、敵か味方か判断のつかない存在として描かれている。

映像では、赤いライトサイクルがレーザーを放ちながら走行し、背中に飛行ユニットのようなウィングが出現する描写も確認できる。シリーズを特徴づけてきたCG表現と世界観は、最新作でも健在だ。今回の予告で使用されている楽曲「As Alive As You Need Me To Be」は、ナイン・インチ・ネイルズ（NIN）による書き下ろし。トレント・レズナーとアッティカス・ロスの2人は、『ソーシャル・ネットワーク』（2010年）や『ドラゴン・タトゥーの女』（2011年）、『ソウルフル・ワールド』（2020年）などで映画音楽を手がけており、アカデミー賞作曲賞などを受賞している。グループ名義で映画音楽を担当するのは、今回が初めてとなる。

監督は『パイレーツ・オブ・カリビアン／最後の海賊』『マレフィセント2』などを手がけたヨアヒム・ローニング。主演は『スーサイド・スクワッド』のジャレッド・レト。シリーズ初作の主人公ケヴィン・フリンを演じたジェフ・ブリッジスも登場し、どのように物語に関わるのかも注目される。

『トロン』シリーズはこれまで、ゲーム化やテーマパークでのアトラクション展開などを通じて拡張されてきた。最新作がどのようなかたちでシリーズを更新していくのか、その動向が注目される。

『トロン：アレス』
10月10日(金)日米同時公開

監督：ヨアヒム・ローニング
キャスト：ジャレッド・レト
原題：『Tron:Ares』US公開日：2025年10月10日
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