MOVIE MARBIE

大人気漫画『WIND BREAKER（ウィンドブレイカー）』の実写映画化が決定。2025年12月に全国公開されることが発表された。配給はワーナー・ブラザース映画。実写化の発表は、6月19日に放送されたTVアニメ第2期最終話の中で初公開された超特報映像を通じてサプライズで行われた。

原作は、にいさとるが「マガジンポケット」（講談社）にて連載中の人気ヤンキー漫画。2021年の連載開始以来、若い世代を中心に爆発的な支持を集め、2022年には「全国書店員が選んだおすすめコミック2022」を受賞。2024年にTVアニメ化されると、各配信サービスでランキング上位を席巻。2025年4月期には早くもTVアニメ第2期が放送され、累計発行部数は800万部を突破。舞台化、ゲーム化など展開も広がり続ける中、ついに実写映画化が実現した。

物語は、喧嘩しか取り柄のなかった孤独な少年・桜遥が、不良の巣窟と呼ばれていた風鈴高校に転入してくるところから始まる。ところがその高校の不良たちは、“街を守る”防風鈴（ボウフウリン）へと進化を遂げていた。桜は仲間たちとの出会いの中で初めて絆を知り、街の命運を賭けた戦いに身を投じていく。

監督は『ブルーピリオド』『サヨナラまでの30分』などを手がけた萩原健太郎。脚本は『ハケンアニメ！』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した政池洋佑が務める。監督・脚本ともに青春群像と人間ドラマに定評のある2人が、王道のヤンキー漫画をどう実写として昇華させるのか、注目が集まる。

本作の撮影は2025年2月から4月にかけて沖縄で行われた。防風鈴たちが拠点とする〈東風商店街〉は、県・自治体・住民の全面協力を得て、実在する商店街を丸ごと映画セットとして装飾。看板やアーチなども一から制作し、原作の世界観をリアルに立ち上げた。

解禁されたファーストルックには、防風鈴のメンバー6人がストリートに立ち向かうバックショットを使用。風が舞い、木の葉が飛ぶ中、まさに“戦いの始まり”を感じさせる迫力の一枚となっている。超特報映像では、疾走感あふれるアクションや、敵に向かって駆けだす桜の姿が印象的に映し出され、期待を高める仕上がりとなっている。

加茂プロデューサーは「一人では乗り越えられない深い闇も、仲間となら壊すことができる。そんな胸を打つ原作の力強いメッセージを映画で届けたいという思いが出発点」と語る。萩原監督は「この映画は、“ヤンキー映画”という一見前時代的なジャンルへの挑戦状。若く熱量高い俳優たちと、“当たり前”を壊して再構築した先に、その答えがあると信じて挑んだ」と本作への想いを明かしている。

キャスト情報は現時点では未発表。

＜コメント＞

監督：萩原健太郎
この映画は、“ヤンキー映画”という一見すると前時代的なジャンルへの挑戦状です。それは固定観念からの脱却とも言い換えられます。どんな理由であれ肯定できない暴力を通して、若者が前を向けるメッセージを届けられるか？若く熱量高い俳優たちと、“当たり前”に疑問を持って、壊して、再構築した先にその答えがあると信じて撮影に挑みました。ぜひ公開まで楽しみにお待ちください。

脚本：政池洋佑
「キャラクターの魅力、ひとつ残らず詰め込む」そう心に決めて、映画『WIND BREAKER』の脚本に取り組みました。主人公の桜たちがぶつかり合い、叫び、戦い抜く姿を想像しながら、脚本打ちあわせを重ねて『全シーン見せ場』とも言える、圧倒的熱量の物語を紡げたと思います。そして、原作者のにい先生とのやり取りを経て、映画ならではのオリジナル展開も誕生しています！！！　大好きな萩原健太郎監督とのタッグで、原作が好きな人はもちろん、初めて触れる方にも刺さる、“てっぺん”を狙える全く新しい不良映画に仕上がりました！　公開までもう少々お待ちください！

プロデューサー：加茂義隆
仲間たちの熱い友情が主人公・桜の抱える孤独や葛藤を打ち破ってゆく。そんな痛快な展開に心を動かされ、本作の実写映画化を企画いたしました。桜と同じように、誰もが一度は孤独を感じたことがあると思います。「一人では乗り越えられない深い闇も、仲間となら壊すことができる」そんな胸を打つ原作の力強いメッセージを映画で届けたいという思いが出発点でした。企画当初より、原作のにいさとる先生をはじめ、萩原健太郎監督、脚本家の政池洋佑さんといった才能あふれるクリエイターの皆様とともに、映画『WIND BREAKER』を観客の皆様に楽しんでいただけるよう心をひとつに取り組んでまいりました。実写ならではの迫力あるアクションと心震わせる熱い友情ストーリーが融合した、この冬一番のエンターテイメント作品に仕上がっています。ぜひご期待ください。

『WIND BREAKER／ウィンドブレイカー』
2025年 12月 全国公開
配給：ワーナー・ブラザース映画
Ⓒにいさとる／講談社　Ⓒ2025「WIND BREAKER」製作委員会