ショーン・ペン×タイ・シェリダンW主演『アスファルト・シティ』緊迫の冒頭シーン＆撮影秘話解禁！

2025.06.12

第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された『アスファルト・シティ』が、6月27日（金）より全国公開される。このたび、主演のショーン・ペンとタイ・シェリダンが演じる2人の救命士が出会う、冒頭の本編映像が解禁された。

犯罪と暴力が蔓延るニューヨークの危険地帯を縦横無尽に駆け回る者たちがいる。出動命令を受けるやいなや、命を救うために飛び出して行く救急救命隊員たちだ。彼らを待ち受けるのは、ギャングの抗争、ドラッグを巡る銃撃戦、オーバードーズ、DV、言語の通じない人々の争い——まさにこの世の“地獄”ともいえる過酷な救急医療の現場。その知られざるリアルに肉迫する、緊迫の没入型スリラーが誕生した。

腕利きのベテラン救急救命隊員・ラットを演じるのは、『ミスティック・リバー』『ミルク』で2度のアカデミー賞主演男優賞に輝くショーン・ペン。ラットの相棒となる新人隊員・クロスには、『X-MEN』シリーズや『レディ・プレイヤー1』のタイ・シェリダン。主演の2人は製作総指揮も兼任し、撮影前には救急車に同乗して救命隊と行動を共にする徹底した準備を行った。共演には『ファンタスティック・ビースト』シリーズのキャサリン・ウォーターストン、『ラストデイズ』のマイケル・ピット、元プロボクサーのマイク・タイソンらが名を連ね、ニューヨークの街で懸命に生きる人々を演じる。監督は『ジョニー・マッド・ドッグ』『暁に祈れ』などで知られるジャン＝ステファーヌ・ソヴェール。バイオレンスと人間ドラマを鋭く描いてきた映像作家が、今回も現場のリアルに真正面から切り込む。

本作の導入で描かれるのは、ブルックリンで起きた銃撃事件の現場に駆けつけるシーン。新人救命士クロス（タイ・シェリダン）とラフォンテーヌ（マイケル・ピット）が混乱の中を進み、重傷を負った男性のもとに到着する。泣き叫ぶ声、サイレン、銃声、汗と血。目の前の状況に圧倒されるクロスを見かねたラフォンテーヌは、「新人とじゃ対応できない」と、ショーン・ペン演じるベテラン救命士ラットに助けを求める。交代して現場に入ったラットは、負傷者に「持病は？」「銃声は何発聞こえた？」と問いかけながら冷静に処置を行う。その手際の良さと緊張感に満ちた現場の描写が、冒頭から観客を物語に引き込む。

この場面は、監督自身がリサーチ中に救急車に同乗していた際に体験した実際の出来事を元にしているという。「夜中に銃撃戦の通報があり、花火かと思っていた音が実は銃声だった。隊員に“まだ続いてるんだ”と言われて驚いた」と語っている。ショーン・ペンとタイ・シェリダンの2人は、単に「救命士を演じる」のではなく「救命士になる」ため、撮影までの2か月間にわたり徹底したトレーニングを積んだ。彼らは週に3～4日、ブルックリンのワイコフハイツ病院にて救急車に同乗し夜勤を体験。さらに昼間は教室で心肺蘇生法、挿管、点滴などの医療技術を学び、現場に即した演技を体得していった。2人は「この映画を通して医療に携わる人々の人生がどのようなものなのか、彼らが背負っている重荷について理解してもらえることを願っています」とコメントしている。

また、本作のサウンドデザインには『サウンド・オブ・メタル　～聞こえるということ～』のニコラス・ベッカー、ギャスパー・ノエ作品で知られるケン・ヤスモトらが参加。息づかい、悲鳴、街のざわめきが交錯するサウンドスケープにも注目だ。

『アスファルト・シティ』
6月27日(金)より、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開

＜ストーリー＞
混沌の街、ニューヨーク、ハーレム。大学の医学部入学を目指すクロス（タイ・シェリダン）は勉学に励む一方で、新人救急救命隊員として働き始める。この界隈で最も腕が良いと評判のベテラン隊員ラット（ショーン・ペン）とバディを組み、アドレナリン全開で救急車に乗り込み、実地で厳しい指導を受けていた。しかし、多種多様な犯罪、薬物中毒、移民やホームレスの終わりなき問題に直面し、自分の無力さに打ちのめされ苦悩する。そんな中、自宅で早産した女性の要請に応えるが、新生児への処置が、クロスとラットの人生を大きく狂わせていく──。

MOVIE MARBIE

業界初、映画バイラルメディア登場！MOVIE MARBIE（ムービーマービー）は世界中の映画のネタが満載なメディアです。映画のネタをみんなでシェアして一日をハッピーにしちゃおう。

ショーン・ペン×タイ・シェリダンW主演『アスファルト・シティ』緊迫の冒頭シーン＆撮影秘話解禁！

何を検索しますか？

ショーン・ペン×タイ・シェリダンW主演『アスファルト・シティ』緊迫の冒頭シーン＆撮影秘話解禁！