キム・ゴウン&ノ・サンヒョンが来日!『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』舞台挨拶に上白石萌音も登壇──「心が温かくなる1日になれば」と語る感動の一夜
韓国映画『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』のプレミア上映会が、6月5日、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて開催された。イベントには主演のキム・ゴウン、ノ・サンヒョン、監督のイ・オニが来日登壇。さらに、本作に感銘を受けた日本の俳優・上白石萌音がスペシャルMCとして登場し、観客を前にした和やかなトークが繰り広げられた。
原作は、韓国の作家パク・サンヨンによる連作小説『大都会の愛し方』に収録された短編「ジェヒ」。映画は、奔放で自分の感情に忠実なジェヒと、ゲイであることをひた隠しながら生きる内向的な青年フンスの出会いから始まる13年間の関係を描き、「自分らしく生きるとは何か」を問いかける物語。
イベントが始まり、上白石萌音が自らステージに登場し、「本日、司会を務めさせていただきます上白石萌音です」と挨拶すると、驚いた客席からは大きな拍手と歓声が沸き起こった。「皆様より一足早く映画を拝見し、いたく感銘を受けた観客の一人です。いろいろなご縁が重なって、今日、司会というお役目を仰せつかりました」と“MC挑戦”の経緯を説明し、「最初のシーンから、最後のカットまで、本当に最高なので、皆さんもお楽しみください」と本作の魅力を熱弁した。
ステージに迎えられたキャストたちが次々と日本語でメッセージを贈ると、会場には温かな拍手が広がった。
キム・ゴウンは、本作への出演について「台本を読んだ瞬間、一気に引き込まれてしまいました。これが映画になったら、きっと特別な作品になると確信したんです」と熱を込めて語った。一方で撮影までに2年以上の準備期間があったことにも触れ、「その分、私にとっても忘れられない作品になりました」としみじみ振り返る。ノ・サンヒョンも、「脚本に惹かれたことに加えて、共演のお二人がいると聞き、すぐに出演を決意しました」と語り、キム・ゴウンと監督への信頼をにじませた。
本作では、登場人物の20歳から13年にわたる時間が描かれていることにちなみ、キャスト陣が自身の20代を振り返る一幕も。キム・ゴウンは「大学では真面目に勉強していて、模範的な学生だったと思います」と話しつつ、「だからこそ、ジェヒのように自由に生きる姿を演じるのは新鮮でした。特にクラブのシーンでは、普段の自分とは正反対の経験ができました」と笑顔を見せた。ノ・サンヒョンは「大学を出てからモデル、俳優業、そして兵役と、さまざまな経験をしてきました」と語る。そして「アメリカに長くいたこともあり、アイデンティティに悩んだ時期もありました。フンスというキャラクターが抱える孤独や混乱には、自分自身を重ねる部分がありました」と吐露した。監督のイ・オニは、「私自身の20代も決して華やかではなく、失敗を恐れてばかりだった気がします」と振り返り、「ジェヒとフンスの物語を通して、そんな自分に“もっと自由でよかったんだ”と伝えたかったのかもしれません」と語った。
トークの終盤には、キャスト陣が「印象に残っているシーン」について語る場面もあった。
キム・ゴウンは、「詳しくお話しすることはできないのですが、最後の“ある場面”がとても好きなんです」と前置きしたうえで、「何度観ても心が震えるような、私にとって特別なシーンです。きっと皆さんにも、『この映画を観てよかったな』と思っていただけるような場面だと思います」と、優しいまなざしで語った。続くノ・サンヒョンは、「中盤の喧嘩のシーンが印象に残っています。親友だからこそ本音でぶつかることがある。その瞬間に、二人の関係の真実が表れている気がして、演じながらも深く感情を揺さぶられました」と話した。
ふたりのお気に入りシーンが語られるたび、上白石萌音は「私もそう思います」と何度も頷き、身を乗り出すように共感。その熱のこもったリアクションに、客席からは自然と笑い声もこぼれていた。
最後に、観客へのメッセージも贈られた。
監督のイ・オニは、「この映画をどのように観ていただけるのか、どのようにご自身の人生を繋げていただけるのかとても楽しみです」とコメント。ノ・サンヒョンは、「今日はお越しいただきありがとうございます。映画、楽しんでください。そして、心が温かくなる1日になれば嬉しいです。ありがとうございます」と再び日本語でメッセージを伝えた。キム・ゴウンは「皆さんにお会いできて心から嬉しく思っています。もちろん映画を楽しく観ていただきたいですが、今日ここに来て下さったというだけでも歓びです」と改めて感慨深い様子で語った。彼女はさらに、「皆さんがどんな反応をしてくれるのかなとワクワクしています。難しいことは考えず、肩の力を抜いて気楽な気持ちで観ていただければ幸いです。ありがとうございました」とメッセージを送った。
イベントの締めくくりにはフォトセッションが行われ、キム・ゴウンがカメラに向かって笑顔でポーズを決めると、客席からは「かわいい!」という声が飛び交い、会場は終始温かく、華やかなムードに包まれていた。
映画『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』は6月13日(金)より全国ロードショーとなる。
『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』
6月13日(金) 全国ロードショー
原題:대도시의 사랑법(英題:Love in the Big City)
原作:パク・サンヨン著「大都会の愛し方」(亜紀書房刊)
監督:イ・オニ
出演:キム・ゴウン、ノ・サンヒョン
配給:日活/KDDI 提供:KDDI
2024年/韓国/韓国語/1時間58分/カラー/1.85:1/5.1ch
公式サイト:loveinthebigcity.jp
公式SNS:@lovein_jp(X / Instagram / TikTok)
ハッシュタグ:#映画ラブイン
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https://voiceup.jp/loveinthebigcity/
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