MOVIE MARBIE

業界初、映画バイラルメディア登場!MOVIE MARBIE(ムービーマービー)は世界中の映画のネタが満載なメディアです。映画のネタをみんなでシェアして一日をハッピーにしちゃおう。

検索

閉じる

【TBSドキュメンタリー映画祭2025】TBSを退社した名物ディレクター・大前プジョルジョ健太から古巣へ愛あるコメント到着!

TBSテレビやTBS系列各局の記者やディレクターが、歴史的事件、現在進行形の出来事、そして市井の人々の日常を追い続け、記録し、情熱を込めて世に送り出してきたドキュメンタリーブランド「TBS DOCS」。その想いが結実した場として2021年にスタートした「TBSドキュメンタリー映画祭」が、2025年も3月14日(金)より東京・名古屋・大阪・京都・福岡・札幌の全国6都市で順次開催される。

いよいよ、開催を迎える「TBS ドキュメンタリー映画祭2025」へ、意外な方からの作品鑑賞コメントが届いた。

その名は、大前プジョルジョ健太。名前に聞き覚えがある方は、2022 年10 月24 日から、2023年3月27日まで、TBS テレビの「テッペン!」月曜枠にて不定期で放送されていたバラエティー番組「不夜城はなぜ回る」を見ていた人だろう。東野幸治、小峠英二(バイきんぐ)司会による、深夜に灯りが灯っている建物を「不夜城」と喩え、そこで何をしているのかを体当たり取材を通じて明らかにする番組。この番組で、企画・総監督(「総合演出」・ナレーターのみならず、自らがリポーターとして出演を果たして、大きな話題を呼んだ人物であり、番組はギャラクシー賞
を受賞。現在は、ディレクターとしての才能が評価されていたにも関わらず、TBS を退社していた。

当時、28 歳で、「本当にこのままで良いのか」という不安に駆られた大前は「TBS ドキュメンタリー映画祭」に出品するために、“転職”をテーマに自分自身がTBS を退職するドキュメンタリーを撮りたいなと思ったという。まずは退職届を書いているところを撮影するが、何故か、後戻りできなくなって本当に退職してしまった。TBS には退職から5 年以内に復職できる制度があるが、実際に戻れるのか確約はされていない。そんな状況で、現在は、現在、動画配信サービスABEMA で配信されている『国境デスロード』は、画・総合演出を務めるドキュメントバラエティー番組。世界各国にある国境を命がけで越える人々の生活に密着する番組で、緊張感あふれる内容が話題となっている。

現在、世界を飛び回っている大前プジョルジョ健太の生活だが、この度、「TBS ドキュメンタリー映画祭2025」出品作品『REASON〜あの日、HIPHOP に憧れた少年たち〜』を鑑賞し、「『REASON〜あの日、HIPHOP に憧れた少年たち〜』鑑賞後、何故だか無性に叫びたくなった。しかしラッパーでない私は何も上手い言葉が出てこない。それでも叫んでみたら少し笑えた。言葉足らずは承知の上で書くがこの映画はそんな映画な気がする。」と、コメント。

さらに、古巣であるTBS テレビが主催する「TBS ドキュメンタリー映画祭」について、「“番組”制作ではなく“作品”を手掛けるのはテレビディレクターが必ず抱く夢である。番組と作品では、商業性の面で大きな隔たりがあるからだ。もちろん映画祭という場でも収益の期待はされているだろう。しかし、それ以上に、監督としての作品性が強く求められている。」と熱く語った。

大前プジョルジョ健太 コメント全文

『REASON〜あの日、HIPHOP に憧れた少年たち〜』コメント

真面目な大人の狂想劇。

劇中に登場する以下の歌詞が胸に残っている。
「ラッパーって何すか?アレも流行りもんすか?
十九や二十歳で見切っちゃった生き様」

私はHIPHOP を語れるほど知らない。
正直この歌詞にあるような穿った見方をしていた節もある。

しかし映画を観ると
50 歳を目前にした大人が真面目に何かを叫んでいる。
そして子供のように笑っている。
その姿を見て「早々に見切ってしまった自分の生き様」を恥ずかしく思った。
きっと本気で何かに打ち込む人は本気で笑えるのだろう。

鑑賞後、何故だか無性に叫びたくなった。
しかしラッパーでない私は何も上手い言葉が出てこない。
それでも叫んでみたら少し笑えた。
言葉足らずは承知の上で書くがこの映画はそんな映画な気がする。

そしてこの映画では登場人物の“本名”は明かされない。

仲間同士の何気ない会話で本名らしき名前は出るが
基本的にはラッパーとしての名前で登場する。
私たちは皆、何かしらの仮面を被って生きている。
その仮面は「何者かになるための手段」であり「家族と繋がる手段」、
さらには「更生する手段」でもあり「地元を誇る手段」でもある。

彼らの真意は分からないが
HIPHOP は何かと繋がるための手段に過ぎないのかもしれない。
私自身も、いくつもの仮面を手段として使っている。
スーツを着たサラリーマンも、キャップを被ったラッパーも、
誰しもが何かと繋がっていたいと強く願っている。

そう思うと劇中に出てくるラッパーたちの
声高に綺麗事を叫ぶ姿が眩しくて仕方がない。

今日もどこかで真面目な大人が狂ったように生きている。

 

「TBS ドキュメンタリー映画祭」コメント

覚悟と生き様の1 時間半

“番組”制作ではなく“作品”を手掛けるのは
テレビディレクターが必ず抱く夢である。

番組と作品では、商業性の面で大きな隔たりがあるからだ。
もちろん映画祭という場でも収益の期待はされているだろう。
しかし、それ以上に、監督としての作品性が強く求められている。

この期待と責任は、計り知れないプレッシャーとなっているに違いない。
もちろん番組制作と作品制作、どちらにも優劣はなく、それぞれに大きな挑戦が伴う。

しかし“監督”としてクレジットされるドキュメンタリー作品には、
明確な作品性やテーマという物差しが存在する。
その壁を乗り越えた監督たちは、本当に素晴らしい。

監督が題材にするものは、しばしば彼ら自身の生き様そのものであり、
画面に映る1 秒1 秒には、彼らの覚悟がにじみ出ている。
評価が自身の人生と直結する中で、
何度も推敲を重ねた1 秒は、実に魅力的な瞬間の連続なのだ。

情報で溢れる現代を生きる我々にとって1 時間半の映像はとても長い。

しかし誰かの生き様が詰まった1 時間半と思えば、
これ以上に素敵な時間はないのではないだろうか。

 

第5回「TBSドキュメンタリー映画祭2025」
2025
年3月14日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国6都市にて順次開催!

<開催概要>
東京=会場:ヒューマントラストシネマ渋谷|日程:3月14日(金)〜4月3日(木)
大阪=会場:テアトル梅田                                 |日程:3月28日(金)〜4月10日(木)
名古屋=会場:センチュリーシネマ          |日程:3月28日(金)〜4月10日(木)
京都=会場:アップリンク京都                      |日程:3月28日(金)〜4月10日(木)
福岡=会場:キノシネマ天神                             |日程:3月28日(金)〜4月10日(木)
札幌=会場:シアターキノ                                 |日程:4 月 5 日(土)〜4 月 11 日(金)

公式サイト:https://tbs-docs.com/
公式X:https://x.com/TBSDOCS_eigasai

【舞台挨拶情報】

2025 年 3 月 14 日(金)~4 月 3 日(木) @ ヒューマントラストシネマ渋谷(東京会場)

『彼女が選んだ安楽死~たった独りで生きた誇りとともに~』
3 月 14 日(金)14:00 の回 舞台挨拶
【登壇者】 監督:西村匡史 、駒田健吾(TBSアナウンサー)

『米軍ア メ リ カが最も恐れた男 その名は、カメジロー』
3 月 14 日(金)16:00 の回 舞台挨拶
【登壇者】 監督:佐古忠彦 ゲスト:内村千尋(瀬長亀次郎次女・不屈館館長)

『REASON~あの日、HIPHOP に憧れた少年たち~』
3 月 14 日(金)18:45 の回 舞台挨拶
【登壇者】 監督:嵯峨祥平 ゲスト:YAS(MC)、紅桜(MC)、VOCA Luciano(MC)、HKR(MC)、DJ KAJI(DJ)、LiLiCo(タレント/映画祭アンバサダー)

『埋もれる叫び~南米アマゾンで広がる子ども達の異変』
3 月 15 日(土)14:15 の回 舞台挨拶
【登壇者】 監督:萩原豊
ゲスト:真山仁(小説家)、舛方周一郎(東京外国語大学 大学院総合国際学研究院 准教授)

『小屋番 KOYABAN ~八ヶ岳に生きる~』
3 月 15 日(土)16:30 の回 舞台挨拶
【登壇者】 企画・プロデューサー:永山由紀子/撮影・音声・監督:深澤慎也 ゲスト:菊池哲男(山岳写真家)
3 月 22 日(土)14:15 の回 舞台挨拶
【登壇者】 企画・プロデューサー:永山由紀子/撮影・音声・監督:深澤慎也
ゲスト:菊池哲男(山岳写真家)、一双麻希(女優)

『渡邊雄太 ~傷だらけの挑戦者~』
3 月 15 日(土)18:45 の回 舞台挨拶
【登壇者】 監督:久米和也 ゲスト:渡邊雄太

『カラフルダイヤモンド~君と僕のドリーム2~』
3 月 16 日(日)14:15 の回/16:30 の回/18:45 の回 舞台挨拶
【登壇者】 監督:津村有紀 ゲスト:カラフルダイヤモンド メンバー10 名
(古川流唯/中下雄貴/設楽賢/小辻庵/岡大和/國村諒河/高垣博之/関優樹/永遠/加藤青空)
※ハイタッチあり(映画祭パンフレット購入者限定)

『巨大蛇行剣と謎の4世紀』
3 月 20 日(木)16:15 の回/18:30 の回 舞台挨拶
【登壇者】 監督:山﨑直史 ゲスト:山崎怜奈(タレント)
3 月 22 日(土)16:40 の回 舞台挨拶
【登壇者】 監督:山﨑直史 ゲスト:今村翔吾(歴史・時代小説家)

『あの日、群馬の森で -追悼碑はなぜ取り壊されたのか-』
3 月 21 日(金)18:30 の回 舞台挨拶
【登壇者】 監督:三宅美歌/日下部正樹 ゲスト:安田浩一(ジャーナリスト)

『War Bride 91 歳の戦争花嫁』
3 月 23 日(日)16:15 の回 舞台挨拶
【登壇者】 監督:川嶋龍太郎 ゲスト:奈緒

『巣鴨日記 あるBC級戦犯の生涯』
3 月 23 日(日)18:45 の回 舞台挨拶
【登壇者】 監督:大村由紀子 ゲスト:内海愛子(恵泉女学園大学名誉教授)