役所広司&磯村勇斗、柔道家・阿部一二三登壇!映画『八犬伝』公開前日先行上映イベント実施!役所演じる馬琴の諦めない心に感動!
山田風太郎の小説『八犬伝 上・下』(角川文庫刊)を主演に役所広司、共演に内野聖陽、土屋太鳳、磯村勇斗、黒木 華、寺島しのぶを迎え映画化する、エンターテイメント超大作『八犬伝』が10月25日(金)より全国ロードショーする。今回、公開前日先行上映イベントを実施。主演の役所広司、共演の礒村隼人、そして応援ゲストとして、グランドスラム12大会、世界選手権4大会制覇、東京&パリオリンピック金メダリストの柔道家・阿部一二三選手が登壇した。
いよいよ明日25日(金)より全国公開を迎える映画『八犬伝』。いち早く本作を鑑賞したいという熱烈な観客で埋め尽くされた劇場で、割れんばかりの拍手を浴びながら、主人公・滝沢馬琴役の役所広司と、馬琴の息子・宗伯役の磯村勇斗が登壇した。
満員御礼で迎えたこの日。役所は「いよいよ明日から公開です!沢山のお客さんが来てくれるのではないでしょうか」と期待を込めて挨拶し、磯村も「明日から公開で、前日の舞台挨拶で役所広司さんと一緒にこの場所に立てていることが嬉しいです」と声を弾ませた。二人は親子役で【実】パートで共演。役所は磯村について「素晴らしい俳優さんだと思っていたので、今回初共演が出来て磯村さんという俳優さんの魅力を感じることが出来ました」と絶賛し、磯村も「役所さんが父親役ということで、共演できることを楽しみにしていましたし、憧れもあったので現場では緊張して臨んでいました。贅沢で貴重な時間を過ごさせていただきました」と最敬礼だった。
また役所は、役作りのために減量した磯村に触れて「死に向かって日に日に痩せていく姿を心配していたけれど、彼は肩幅が広いのでそこは狭くはならない」と笑わせつつ、「最終日は水を飲んでいない状態で、このままあの世に行ってしまうのではないかと思った」と熱演に目を丸くしていた。これに「肩を削っておけばよかった…」と冗談めかして後悔する磯村に、役所は「減量をしているから食べ物の話はしてはいけないと思ったけれど『何が食べたい?』と聞いたら、『ラーメンを食べたい』と言っていました」と明かすと、磯村も「回復食を食べた後にラーメンを食べました。美味しかった。豚骨ラーメンのスープが染みました」としみじみ回想していた。
イベントでは、磯村と、一般客から募集した役所への質問コーナーも実施。磯村から「達成したいことはありますか?」との質問を受けた役所は、「馬琴が28年も『八犬伝』を書き続けたように、俳優という仕事をやり続けていて、これにも限りはあるだろうけれど、馬琴のように諦めずに、最後までセリフが覚えられなくなるまで頑張ってみたい」と生涯現役宣言。これに磯村は「素敵…。僕ら役者の仕事にはゴールがないですよね」と共感し、役所から「満足することはないので、次やるとひょっとしたら上手くいくかもしれない…が続いている気がする」との金言を引き出すと、磯村は「僕も同じく思います。役所さんの横で直接質問が出来るなんて贅沢!」と貴重な質問コーナーに痺れていた。
さらに磯村から「役者を長く続けるうえで大切にしてきた事」を聞かれた役所は「俳優も社会人なので、俳優だから許されるという事はないです。社会人として挨拶が出来る事、遅刻をしない事、人間関係を大事にしていくことが一番大事な事」と一人の人間としての基本的な在り方を重要視。これを聞いた磯村は「お芝居云々よりも、まずは人としてのパーソナルな部分が大事だなと思うし、長くやられる方は皆さん腰が低くて柔らかい。ご挨拶もきちんとされている姿を見ると、自分もまずはそこを大事にしなければと思います」と襟を正していた。
また一般客からは、「犬派?猫派?」という質問も。すでにSNSでは本作マスコット・八房くんが人気だが、役所も“犬派”だという。「柴犬を長く飼っていましたので、基本的に僕は犬派です。猫は嫌いではないけれど、野良猫がうちの庭に入って来て用を足す。それで猫は敬遠している」と苦笑い。また磯村から「怒ることはありますか?マイルドなイメージがあるので」と興味津々で質問されると、役所は「仕事場ではほとんどないです。若い頃はあったけれど、良い事は一つもありませんでした。全部マイナスになるので、これはダメだと。今は怒ることはないです」ときっぱり。ちなみにプライベートでは「うちの庭をトイレだと思って用を足す野良猫にカッとするし、餌を上げる人がいるとムッとします。けれど動物を可愛がっているから…と我慢しています」と優しい人柄を覗かせていた。
さらに、本作の応援ゲストとして、グランドスラム12大会、世界選手権4大会制覇、東京&パリオリンピック金メダリストの柔道家・阿部一二三選手が登場!阿部は「失明してもなお『八犬伝』を完成させた馬琴さんの諦めない心が奇跡を呼び込むと思った、感動しました」と熱くコメントし、役所を「まさか柔道家の心に響くとは思わなかった…」と喜ばせた。そんな役所は大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』で講道館柔道の創始者・嘉納治五郎を演じたことを引き合いに出し、「だから一二三さんもこの映画をけなすことはできないと思う」とジョークを飛ばして阿部を爆笑させていた。
舞台袖で阿部と減量トークで盛り上がったという磯村。「アスリートの方の減量は凄い!お会いできて嬉しかった」と伝えると、阿部も「宗伯の痩せ方が病的な感じで頬もこけて目が出てきて。磯村さんは相当大変な減量をしていると思いながら見ていました」と共感。磯村から「減量中は何をモチベーションに?」と問われると「減量することによって自分の鋭さや気持ちも高まる。試合でどれだけ最高なパフォーマンスが出せるのかだけを考えている」と答えていた。
また阿部は、役所演じる滝沢馬琴の姿に影響を受けたそうで、「満足いくものを作り上げる部分では妥協をしてはいけないと、馬琴さんの姿を見て改めて思った。自分自身も今後試合に向けて最高の阿部一二三を作りたいと思いました」と宣言していた。
最後に主演の役所は、「おかげさまで明日公開初日を迎えることが出来ます」と挨拶しながら、客席で鑑賞していた曽利文彦監督を紹介。「沢山の皆さんに見ていただけたら嬉しいです。皆さんの一言一言が映画の広がりに影響しますので、是非ともこの映画『八犬伝』を応援してください」と、座長として観客に呼び掛けていた。
『八犬伝』
10月25日(金)全国ロードショー
【ストーリー】
江戸時代の人気作家 滝沢馬琴は、友人の絵師 葛飾北斎を前に構想中の物語を語り始めた。里見家の呪いと戦うために八つの珠を持つ八犬士が運命に導かれるように集結し、過酷な旅に出る物語だ。馬琴の紡ぐ物語に引き込まれた北斎は物語の続きを聴くために事あるごとに馬琴の元を訪れ、2人の奇妙な関係が始まる。その連載は「悪が蔓延る世の中だからこそ完全懲悪を貫く」という馬琴のライフワークとなるが、28年の時を経て、遂にクライマックスに迫った時、馬琴の目が見えなくなり始めてしまう。完成が絶望的な状況の中、義理の娘から意外な申し出が。果たして、物語は完結するのか―。
【キャスト】
役所広司、内野聖陽、土屋太鳳、渡邊圭祐、鈴木仁、板垣李光人、水上恒司、松岡広大、佳久創、藤岡真威人、上杉柊平、河合優実、栗山千明、中村獅童、尾上右近、磯村勇斗、立川談春、黒木華、寺島しのぶ
【スタッフ】
監督・脚本:曽利文彦
原作:『八犬伝 上・下』 山田風太郎(角川文庫刊)
配給:キノフィルムズ 製作:木下グループ 制作:unfilm
©2024『八犬伝』FILM PARTNERS.
公式サイト:https://hakkenden.jp
公式X:https://twitter.com/hakkenden_movie (@hakkenden_movie)
公式Instagram:https://www.instagram.com/hakkenden_movie (@hakkenden_movie)
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