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【プロが見たこの映画】オンライン番組ディレクターが語る まさかの実話!?『ジョン・ウィック』インスパイアで観る映画

マトリックスの救世主が伝説の殺し屋になって帰ってきた作品『ジョン・ウィック』。2017年に続編『ジョン・ウィック:チャプター2』、2019年に3作目『ジョン・ウィック:パラベラム』が公開し、そのたびに、前作の全世界興行収入を更新し続けてきた本シリーズ。シリーズ4作目となる待望の最新作『ジョン・ウィック:コンセクエンス』の日本公開が2023年9月22日に決定し、シリーズを観直すファンも少なくないだろう。
そんな本シリーズの根幹、キアヌ・リーブス演じるジョンが愛犬を殺されて復習するというプロットには、ある実話がモデルになっていたことをご存じだろうか。

『ジョン・ウィック』

アメリカ海軍特殊部隊ネイビー・シールズの元隊員マーカス・ラトレルの物語だ。アフガニスタンでの任務中に仲間を失い、たった一人で生還したマーカス。退役した彼宛てに、友人から一匹の犬が贈られる。その犬の名前が戦死した仲間の頭文字から取った「デイジー」だったのだ。ある夜、マーカスの自宅に輩が侵入し、銃を発砲。銃声を聞いたマーカスが、駆けつけるとそこには息絶えたデイジーの姿が…。復讐の鬼と化したマーカスは、ベレッタを2丁取り出し、逃亡した輩をトラックで追跡。輩が逮捕されるまで、アメリカの州を跨ってひたすらに追い続けた。そして、ようやく逮捕された輩に対し、マーカスは、「もう十分に戦場で人を殺したから、アイツらのことは殺さずに生かしておく」と残し、このエピソードが『ジョン・ウィック』のインスパイア、モデルになったとされている。ちなみに、アフガニスタンでのマーカス・ラトレルの体験は、『ローン・サバイバー』(2013)というタイトルで映画化されている。

 

Marcus Luttrell Instagramより

余談だが、『ジョン・ウィック』の劇中に、ミカエル・ニクヴィスト演じるロシアンマフィアのボス・ヴィゴが、アルフィー・アレン演じる息子のヨセフに、ジョン・ウィックの恐ろしさを教えるシーンがある。たった1本の鉛筆で、3人の相手を仕留めたというエピソード。このエピソードにも元ネタがあるが、それはまたどこかで。

いかがだっただろう。シリーズを重ねるごとに、アクションや物語の世界観、すべてにおいてスケールアップした『ジョン・ウィック』。本シリーズを再鑑賞するにあたり、ある実話がモデルになっていたという背景を知っているかどうかでまた、観方が変わってくるのではないだろうか。ぜひ、本記事と合わせて、裏社会に復帰した彼の復讐劇に、見惚れてほしい。

『ジョン・ウィック:コンセクエンス』

 

オンライン番組ディレクター 片山大輔

 

 


ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年9月22日公開)
監督:チャド・スタエルスキ
出演:キアヌ・リーブス、ドニー・イェン、ビル・スカルスガルド、ローレンス・フィッシュバーン、真田広之 ほか


『ジョン・ウィック:パラベラム』(2019)
監督:チャド・スタエルスキ
出演:キアヌ・リーブス、ハル・ベリー、ローレンス・フィッシュバーン、マーク・ダカスコス ほか


『ジョン・ウィック:チャプター2』(2017)
監督:チャド・スタエルスキ
出演:キアヌ・リーブス、コモン、ローレンス・フィッシュバーン、リッカルド・スカマルチョ ほか


『ジョン・ウィック』(2015)
監督:チャド・スタエルスキ
出演:キアヌ・リーブス、ミカエル・ニクビスト、アルフィー・アレン、エイドリアン・パリッキ ほか

 

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