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ダーレン・アロノフスキー監督最新作 『ザ・ホエール』アカデミー賞俳優ブレンダン・フレイザーが「ハムナプトラ3」以来、15年ぶりの来日!

ダーレン・アロノフスキー監督最新作
『ザ・ホエール』
アカデミー賞俳優ブレンダン・フレイザーが「ハムナプトラ3」以来15年ぶりの来日!

本年度アカデミー賞で2部門(主演男優賞/メイクアップ&ヘアスタイリング賞)を受賞した映画『ザ・ホエール』が、遂に日本でも4月7日(金)より公開される。公開を祝して、ハリウッドの表舞台から長らく遠ざかっていたものの、本作で圧巻の存在感と迫真の演技により、アカデミー賞〈主演男優賞〉を受賞したブレンダン・フレイザーが15年ぶりに来日し、都内で記者会見が行われた。

登壇したブレンダン・フレイザーは「みなさんこんにちは。こうやって15年ぶりに日本に戻ってこられてとても嬉しいです。昨日は時間があったので街に出てしゃぶしゃぶを食べました。日本で本作について話すことをとても楽しみにしてみます」と笑顔で挨拶。日本でプロモーションできることに対して「みなさんが『ザ・ホエール』の新しい観客になってくれることにワクワクしています。この作品は、共感すること、思いやり、愛。そして、希望について描いています。主人公のチャールズはとてもダークな場所にいるのですが、光りに向かって歩くことができるんです。」と今の心境を語った。

アカデミー賞で主演男優賞を獲得したことと、本作のようなインディーズ作品が受賞することの意義について聞かれると「未だに自分が受賞したことに対する驚きの状態が続いていいます。まさか自分が招待されると思っていなかったので、大変光栄でした。全員が才能あふれる素晴らしい演技をした方々ばかりなので、私が受賞したけれども、みなさんでオスカーを分かち合ったような、そんなつもりでいます。」と謙虚に語った。

また、同じくアカデミー賞で主演女優賞を獲得し、2008年の『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』以来の意味深い再会を果たしたミシェル・ヨーについては「ミシェルは仲の良い友達です。彼女は才能に溢れ、すごく勇気のある人です。女性をカテゴリーにはめる業界に対して、立ち上がり、立ち向かい、女性を甘んじるべきではないと宣言できるのが、ミシェル。そのように道を切り開いていくことのできる彼女にとても敬意を抱いています。ちなみに僕は『エブエブ』も大好きだよ!」と称賛し、「30年ぶりにキー・ホイ・クァンとも再会して「僕らまだここにいるね!」と思わず言ってしまいました」とアカデミー賞での思い出を話した。

本作で監督を務めたダーレン・アロノフスキーの演出については「ダーレン・アロノフスキー監督と仕事をできてとても光栄に思いました。彼は全く動じることがない人で、観客にも自分がスクリーンに映し出したものから絶対に目を背けないことを要求する監督だと思います。キャストにも要求するスタンダートが高いので、自分も一人の人間として、役者として知る限りの全てをこのキャラクターに詰めみました。この作品で監督と共に旅をすることができ、人生が変わったと思います」と語った。また、どのようにチャーリーという役柄を解釈したかという質問には「チャーリーを演じるにあたっては、とてもリサーチをしました。リサーチの一部としてOACという団体と仕事をしています。OACは、肥満症のご本人やその家族を支援する団体で、目的は肥満症の方に関するバイアスを終わらせることです。こういう作品をつくること自体が大胆でリスクがあることだとわかっていましたが、それこそがアートであり、映画だと思います。」と答えた。

また、本作に向き合ったことで見出したことはあるかと聞かれると「僕は実際に3人の父親でもあるので、父の愛は常に勝つのだと改めて感じました。だからこそ、チャーリーが自身の子供との関係性を失くしてしまったことで、どれだけ辛い思いをしているのか計り知れないです」と思慮深げに語った。

過去に出演した『ゴッド・アンド・モンスター』と本作は重なる部分があるように思うがどう思うか?その際に共演したイアン・マッケランからは何か言われたか?という質問には「僕もその意見に同意します。イアン・マッケランとご一緒したのは20年以上前になりますが、当時からこういう言葉を私にくれました。「役者の仕事というのは、演技を通してそれがまるで初めて演技するかのように、そして最後の演技であるかのように臨まなければならない」と。今回のような思慮深い作品を作っている時は、正にそうだと思います。実は、アカデミー賞受賞式の3週間前に、ロンドンでイアン・マッケランに久しぶりに会いました。とても仲の良い友達なのでいろんな話をしましたが、帰り際に「もう君はオスカーをとっている」と言ってくれたんです」と貴重なエピソードを語ってくれた。

最後に、コロナ禍で辛い思いした人が多くいると思うが、そういった人たちや、もう一度何かを成し遂げたいと思っている人たちに対して、ご自身のこれまでの人生経験も踏まえて、どのような言葉をかけるかという質問が投げ変えられると「勇気を持って欲しいです。勇気を持つことはそこに壁がそびえたっていることを認識することで、僕たちが目指すのはそういうヒーロー像だと思います。自分自身で、これは自分の道のりだと認識して、必要なことをする。そうすると、辿り着きたい場所に少しずつ近づけると僕は考えています。この作品を観てチャーリーは勇気のある人だと感じてもらいたいです。彼はヒーローなんです!」と熱い思いを語り、記者会見は終了した。

【ストーリー】
ボーイフレンドのアランを亡くして以来、現実逃避から過食状態になり健康を害してしまった40代の男チャーリー。アランの妹・看護師のリズの助けを受けながら、オンライン授業でエッセイを教える講師として生計を立てているが心不全の症状が悪化し、命の危険が及んでも病院に行くことを拒否し続けている。しかし、自分の死期がまもなくだと悟った彼は、8年前、アランと暮らすため家庭を捨てて以来別れたままだった娘エリーに再び会おうと決意。彼女との絆を取り戻そうと試みるが、エリーは学校生活や家庭に多くの問題を抱えていた‥‥。

【キャスト】
ブレンダン・フレイザー、セイディー・シンク、ホン・チャウ、タイ・シンプキンス、サマンサ・モートン

【スタッフ】
監督:ダーレン・アロノフスキー(『ブラック・スワン』『レスラー』)
原案・脚本:サム・D・ハンター
配給:キノフィルムズ
PG12
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公式サイト:whale-movie.jp

4月7日(金)、TOHO シネマズ シャンテ他全国ロードショー!