【海外ニュース】『ハッピー・デス・デイ』監督、シリーズ3作目の可能性について改めて言及！そして『ザ・スイッチ』とのクロスオーバーは？

2023.02.24

2月24日にNetflix配信の『屋根裏のアーネスト』の監督で、人気のB級タイムループ・ホラーコメディ『ハッピー・デス・デイ』（以下『ハピデス』）シリーズも手がけたクリストファー・ランドンが、米The Hollywood Reporterのインタビューにてまだ制作決定していないシリーズ3作目について想いを語った。2作目の『ハッピー・デス・デイ 2U』が公開された2019年にはすでに、プロデューサーのジェイソン・ブラムやランドンから3作目の話が出ていたが、結局現在まで状況が変わっていなかったのだ。

ランドンは、語りたい3作目のストーリーが頭にあり楽しい完結編になることを保証するとしながらも、実現は難しいことを認めている。1作目が480万ドルの製作費で1億2500万ドル以上も稼ぎ出した特大ヒット作だったのに対し、2作目が製作費を約2倍の900万ドルに増額したのに興行収入は6400万ドルと半減してしまったからだ(とは言え、十分ヒット作とは言えるが)。3作目はこれまで以上に大きな予算が必要になるようなので、それがネックとなりスタジオが難色を示しているとのこと。しかし、ランドン自身は希望を捨てていないようだ。ちなみに『屋根裏のアーネスト』の製作費は、『ハピデス』シリーズとランドンがその後に撮った身体入れ替わりホラーコメディ『ザ・スイッチ』の3本分の約2000万ドルを超えていると言われている。

クリストファー・ランドン（左）、ジェイソン・ブラム（右）

3作目とはまた別の話だが、ランドンは2020年にツイッター上で『ハピデス』と『ザ・スイッチ』の繋がりについて尋ねられた際、「その2つは間違いなく同じDNAを持っており、いつかミリーとツリーがばったり出会う可能性は十分にある」と同ユニバースに属することを明らかにした。ミリーは『ザ・スイッチ』の主人公で、女子高生だがオカルトな理由で身体が入れ替わって中身が連続殺人犯の中年男性になっている。ツリーは『ハピデス』の主人公で、何度も何者かに殺されるが毎回“命日”の朝に戻される。相性最悪、ある意味ピッタリの凸凹コンビだ（しかも、ミリー役のキャスリン・ニュートンは、『ザ・スイッチ』の次にタイムループものの『明日への地図を探して』に出演している）。

しかも昨年の10月には、『ハロウィン THE END』のワールドプレミアでツリー役のジェシカ・ロースとニュートンが2人仲良く映っている写真が撮られた。以前からロースがクロスオーバーに乗り気だったこともあり計画は順調なのかと思われたが、ブラムは年末のインタビューで「言いにくいけれど、その企画は数ヶ月前よりも少し遠ざかってしまった」と話している。ただし、こう付け加えてもいる。「だから大きな期待はしないが、不可能なことは何もない、とも言っておくよ」と。ランドンの直前にインタビューを受けていたニュートンも、インタビュアーからブラムのコメントを聞かされ驚きつつも「可能性はまだある。私は、可能性は無限大だと思ってる」とポジティブな姿勢を見せている。

ニュートンは、現在公開中の『アントマン&ワスプ: クアントマニア』にも、スコット・ラング/アントマンの娘キャシー役で出演している。アントマンは、アベンジャーズの宿敵サノスとの絶望的な戦いに、逆転の可能性を見出した人物だ。その娘が言うのだから、『ハピデス』の件もきっと何とかなるだろう。ついでに、『ハピデス』3作目の仮タイトルはかねてより「Happy Death Day to Us（ハッピー・デス・デイ・トゥー・アス）」になると伝えられているが、2作目が「to」を2（トゥー）にかけていたのにならい、実際に3作目が作られた際には3（スリー）にかけて「Happy Death Day Dear Tree（ハッピー・デス・デイ・ディア・ツリー）」になるのではないだろうか。「そうはならない」？いや、“可能性はある”。