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【海外ニュース】ギレルモ・デル・トロ監督の新作は、再びストップモーションアニメと『フランケンシュタイン』!?

文:屋我平一朗(日々メタルで精神統一を図る映画ブロガー)

英The Telegraphのインタビューで、昨年末にストップモーションアニメ『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』がNetflixで配信されたばかりのギレルモ・デル・トロが、再びストップモーションアニメである『The Buried Giant(原題)』の企画にとりかかっていることが明らかになった。

原作は、映画化された『日の名残り』『わたしを離さないで』などを著し、や3月31日に日本公開の『生きる LIVING』の脚本家としても知られるイギリス人作家カズオ・イシグロの『忘れられた巨人』。同作は、クエリグという竜が吐く忘却作用のある霧に覆われた、アーサー王が亡くなった後の6世紀頃のブリテン島を舞台とし、アクセルとベアトリスの老夫婦がはっきりと思い出せない息子を探して旅に出るという、もやのかかったような不思議なファンタジーだ。現在、デル・トロは『マチルダ・ザ・ミュージカル』の脚本家であるデニス・ケリーとともに脚本を執筆中で、2か月後にデザイン作業に取り掛かる予定のようだ。上手く行けば、約2年後には制作に入れるという。

ストップモーションアニメの撮影には長い時間がかかる。『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』も撮影だけで2年以上を要しているため、『The Buried Giant(原題)』の公開は少なくとも5年は待たなければならなくなりそうだ。ただし、デル・トロはその前に実写映画を1本監督するつもりでいるらしい。その作品の詳細についてはインタビューの中で言及していないが、『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』にも大きな影響を与えているメアリー・シェリー著『フランケンシュタイン』の映画化の可能性があると言われている。同著はすでに何度も映画化されており、特にジェームズ・ホエール監督の1931年版『フランケンシュタイン』はデル・トロのオールタイム・ベストの中の1本だ。

彼が脚本も務める予定のフランケンシュタイン映画はNetflixの作品で、米Giant Freakin Robotによれば『ムーンナイト』のオスカー・アイザックがマッド・サイエンティストのビクター・フランケンシュタインを、『アメイジング・スパイダーマン』のアンドリュー・ガーフィールドがビクターによって生み出されるフランケンシュタインの怪物を演じるとのこと。デル・トロの作家としてのコアになっている作品であるだけに、これまでの映画化作品とは異なる彼らしいユニークな映画になるだろう。非常に楽しみだ。(958字)

ソース
https://www.telegraph.co.uk/films/0/guillermo-del-toro-pinocchio-childhood-end-of-days-cinema/
https://www.giantfreakinrobot.com/ent/andrew-garfield-frankenstein-del-toro.html