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マーベル・スタジオ製作ドラマ『ムーンナイト』の予告編・キービジュアル解禁!

マーベル・スタジオ“初”のダーク・ヒーローがついにベールを脱ぐ
『ムーンナイト』
予告編・キービジュアル解禁!

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』で最高の滑り出しを見せたマーベル。5月公開の『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』に先駆けて、さらなる新ヒーローが登場するドラマ『ムーンナイト』の予告編が解禁された。

主人公スティーヴン・グラントは解離性同一性障害(かつて多重人格と言われた)で、不眠に悩まされている。普段は温厚なギフトショップの店員だが、繰り返し白昼夢を見て現実と夢の境が分からなくなっていき、やがて自身の中にマーク・スペクターと名乗る凶暴な別人格が宿っていることに気づく…。ドクター・ストレンジの本名はスティーヴン・ストレンジだが、こちらもまたストレンジなスティーヴンのようだ。原作では、グラントはエジプトの月の神コンシュとの契約によってダークヒーロー、ムーンナイトになる。月は狂気のモチーフだ。「狂人」を意味する「lunatic(ルナティック)」の語源は、ラテン語で月を指す「luna(ルーナ)」である。ヨーロッパには、満月は人を狂わせるという迷信があり、狼男の伝承にも影響を与えている。ヒーローと言えばまず、太陽のように光り輝くキャプテン・アメリカらを思い浮かべるが、冷静に考えれば、奇妙な格好をして昼夜問わず悪党と戦うなんて十分普通ではない。月であるムーンナイトはそんな太陽と表裏一体の存在なのだ。

主演のオスカー・アイザックはゴールデングローブ賞主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)にノミネートされたこともある演技派俳優だ。MCUには属していないが同じマーベル・コミックス原作の『X-MEN:アポカリプス』で、古代エジプトを支配していた世界最初のミュータントにして強大なヴィラン、アポカリプスを演じていたので、再度エジプトに、そしてマーベルに帰ってきた形になる。そして今回のヴィランを演じるのは、これまた演技派のイーサン・ホークだ。イーサン・ホークと言えば、元々『マルチバース・オブ・マッドネス』を監督するはずだったスコット・デリクソン監督の最新作『The Black Phone(原題)』での、子どもを狙う連続殺人鬼役が話題になったばかり。主人公・悪役ともに強烈なキャラクターで、凄まじい演技合戦を期待せずにはいられない。

監督を務めたのはモハメド・ディアブと、ジャスティン・ベンソン&アーロン・ムーアヘッドのコンビ。前者は監督作『護送車の中で(Netflixで配信中。旧邦題『クラッシュ』)』が第89回アカデミー外国語映画賞(現・アカデミー国際長編映画賞)エジプト代表作品として選出された。後者はB級ながら奇天烈な設定と映像でサプライズたっぷりのSF・ファンタジースリラー作品を撮ってきた注目の2人組だ。摂取するとタイムスリップしてしまうドラッグが登場する『シンクロニック』では、MCUのファルコン、そして2代目キャプテン・アメリカでもあるサム・ウィルソンを演じたアンソニー・マッキーとタッグを組んだ。コミカルさがウリのマーベル作品だが、もしかしたら本作では渋くてシリアスなオリジンストーリーが拝めるかもしれない。『ムーンナイト』はDisney+で3月30日から配信開始。月夜(ムーンナイト)に暗躍する月の騎士(ムーンナイト)の誕生を見逃すな!

文:屋我 平一朗(日々メタルで精神統一を図る映画ブロガー)

【キャスト】
オスカー・アイザック、イーサン・ホーク

【スタッフ】
監督:モハメド・ディアブ(「クラッシュ」)、ジャスティン・ベンソン&アーロン・ムーアヘッド(「アルカディア」、「シンクロニック」)
脚本:ジェレミー・スレイター(「アンブレラ・アカデミー」)

3月30日(水)ディズニープラス独占配信開始