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北乃きい・森崎ウィン・小泉孝太郎登壇!映画『おしょりん』公開記念舞台挨レポート

北乃きい・森崎ウィン・小泉孝太郎登壇!
『おしょりん』
公開記念舞台挨レポート

人生を懸けてメガネ作りに挑んだ人々の情熱と愛の物語『おしょりん』が、ついに全国公開。11月3日には都内映画館で公開記念舞台挨拶が実施され、主演の北乃きい、共演の森崎ウィン、小泉孝太郎、そして児玉宜久監督が出席した。

明治時代に麻生津村で眼鏡産業の礎を築いた増永五左衛門(小泉)、幸八(森崎)兄弟の挑戦と、2人を支え続けた五左衛門の妻・むめ(北乃)の姿を描く本作。物語の舞台・福井県での満席スタートから早2週間が経つが、監督&キャスト陣も福井県での舞台挨拶に参加した。

福井県での盛り上がりを目の当たりにした小泉は「映画館の中も外も熱気が凄かった。この映画はオール福井ロケなので、福井県の方々の協力がなければできませんでした」と現地の熱狂を報告。森崎は「観客の歓声が大きくて、僕らの声が通らなかった…いや、ちょっと話を盛りすぎか?」と笑いつつも大ヒットに嬉しそう。北乃は「自分でお土産を買わなくていいくらいたくさんの名産品をいただいた。帰りは荷物がパンパンで」と福井県民の愛に感謝。児玉監督は「福井をこのように映してくれてありがとうという言葉をいただきました」としみじみしていた。

夫婦や兄弟という関係に加え、淡い恋心も交錯するむめ、幸八、五左衛門のプラトニックな三角関係も本作の見どころ。この関係性に小泉は「一歩間違えればドロドロ!」と笑わせつつ「そうはならずに美しい三角関係を絶妙に捉えてくれた児玉監督には感謝です」と手応え。北乃は撮影中の森崎&小泉の様子について「カメラが回っていないところでも役柄のままでいらしたのでやりやすかった」と言うと、森崎から「今も横にいる小泉さんを見てないね!」という指摘が。

というのも北乃にとって小泉は、同じ横須賀出身の大先輩だからだ。北乃が「地元が同じだし、子どもの頃から見ているので…。しかも小泉(純一郎)さんの息子と言ったら…。今でもちょっと緊張する」と地元の名士的大先輩への尊敬の念を口にすると、無邪気な森崎は「急に縦社会感ハンパないね!立ち位置交換しようか?」と恐縮する北乃を面白がっていた。当の小泉は、撮影中はあえて距離を取っていたと明かし「増永五左衛門は明治時代の亭主関白な男を絵に描いたようなキャラクターなので、撮影中は距離があってもいいのかなと。それが今のきいちゃんのコメントに繋がったと思う」と苦笑いだった。

<挑戦と情熱>を描いた作品にちなんで、これから挑戦したいことをそれぞれ発表。森崎は「ミュージカル映画を撮りたい。ただし最初から監督を務めるのは難しいと思うのでプロデューサーとか?ミュージカル映画を製作する過程から携わりたい」と意外な夢を明かすと、北乃は「私はミュージカル映画に出たい。日本だとミュージカル舞台はあるけれど、映画が少ないので、いつも“映画で出来ればいいのに”と思っていたので」と返答。これに森崎が「マジで!?」と喜ぶと、北乃は「老婆Aでもいいから出たい」と公開ラブコールで、森崎を「わかりました!」とやる気にさせていた。

一方の小泉は「僕はゴルフが好きで、今年ベストスコアで76が出た。80台とは違う景色があったのでもっと先を見てみたい。パープレイが夢。全部パーに挑戦したい」と具体的な挑戦を明かしていた。

最後に主演の北乃は『おしょりん』について「私たちが全力で撮影に挑んで、沢山のメッセージを込めて出来上がった映画です。撮影地・福井県も素敵なところなので、福井に行ってみたいと思ってもらえたら嬉しいです。一人でも多くの方に『おしょりん』を広めてください」と全国での大ヒットを祈願していた。

【ストーリー】
時は明治37年、福井県足羽郡(あすわぐん)麻生(あそう)津村(づむら)(現・福井市麻生津)の庄屋の長男・増永五左衛門(小泉孝太郎)と結婚したむめ(北乃きい)は、育児と家事で忙しい日々を送っていた。ある日、五左衛門の弟の幸八(森崎ウィン)が勤め先の大阪から帰郷し、村をあげてメガネ作りに取り組まないかと持ち掛ける。今はほとんど知られていないメガネだが、活字文化の普及で必ずや必需品になるというのだ。成功すれば、冬は収穫のない農家の人々の暮らしを助けることができる。初めは反対していたが、視力の弱い子供がメガネをかけて大喜びする姿を見て、挑戦を決めた五左衛門は、村の人々を集めて工場を開く。だが、苦労の末に仕上げたメガネが「売り物にならない」と卸問屋に突き返され、資金難から銀行の融資を受けるも厳しく返済を迫られ、兄弟は幾度となく挫折する。そんな二人を信じ、支え続けたのが、決して夢を諦めない強い心を持つむめだった。彼女に励まされた兄弟と職人たちは、“最後の賭け”に打って出る──。

【キャスト】
北乃きい、森崎ウィン、駿河太郎、高橋愛、秋田汐梨、磯野貴理子、津田寛治、榎木孝明、東てる美、佐野史郎、かたせ梨乃、小泉孝太郎

【スタッフ】
監督:児玉宜久
原作:藤岡陽子「おしょりん」(ポプラ社)
脚本:関えり香、児玉宜久
エンディング曲:MORISAKI WIN「Dear」(日本コロムビア)
製作総指揮:新道忠志
プロデューサー:河合広栄
制作プロダクション:広栄、トロッコフィルム
配給:KADOKAWA
製作:「おしょりん」制作委員会
©「おしょりん」制作委員会
公式サイト:https://movies.kadokawa.co.jp/oshorin
公式X:@oshorin_movie

10月20日(金)、福井先行公開
11月3日(金・祝)、角川シネマ有楽町ほか全国公開